【FL比率5%のズレを解消】freeeとFLAROが実現した、「利益が残る」経営と「次の一手」を打つ余裕

多店舗展開する飲食店にとって、日々の売上・経費管理は避けられない業務です。しかし、「なぜか利益が残らない」「数字のズレが常態化している」といった悩みを抱える経営者の方は少なくありません。

MaruDining株式会社もまた、かつてそんな「エクセル地獄」に陥っていました。しかし、freeeとFLAROの導入を機に、経営のあり方そのものを根本から変革。店舗数10を超える同社が、いかにして「利益が残る」経営と「次の一手」を打つ余裕を手に入れたのか、その舞台裏に迫ります。

MaruDining株式会社がfreeeとFLAROを導入するまで、経理・管理業務はすべてExcelに依存していました。店舗ごとの日報や経費精算、売上入力などは手作業で行われ、その集計作業には膨大な時間と労力がかかっていました。

当時、管理業務を担当されていた麻績氏は、その状況を「とにかく数字に弱い、関心がない、面倒くさいという風潮があった」と振り返ります。

特に深刻だったのが、本部と店舗の「数字のズレ」でした。 現場で手入力されたデータと、請求書をもとに修正された最終的な数字の間には、FL比率（食材費・人件費の割合）で平均5〜6%ものズレが生じていました。この根本原因を特定することは不可能に近く、経営はまさにブラックボックスでした。

この状況を打開するため、同社は過去に別のシステム導入を検討したことがありました。しかし、連携できるサービスが限られていたり、初期設定サポートが不十分だったりといった理由で挫折。そんな中で出会ったのが、様々なサービスとAPI連携できるFLAROでした。

FLARO導入を決め、その連携性を最大限に活かすために会計ソフトとしてfreeeを選択。freeeも経費精算や給与計算など、バックオフィス業務を自動化する機能が充実しており、MaruDining株式会社の課題に最適でした。

「FLAROさんとの連携が決め手でした。それに、導入支援をしてくれたパートナーの手厚いサポートがあったからこそ、スムーズに進めることができたと思います」。

freeeとFLAROを導入した結果、MaruDining株式会社の経営は劇的に変化しました。

• FL比率のズレを解消し、「利益が残る」経営へ
  手入力によるミスや抜け漏れがなくなることで、FL比率の5%のズレが解消。売上が上がれば確実に利益が残る経営体質へと変わりました。
• リアルタイムで未来を予測する
  freeeの「支払い管理レポート」を活用することで、いつ、どの支払い方法でいくら支払うべきかを瞬時に把握できるようになりました。さらに、「資金繰りレポート」では、日々の売上予測や口座残高と支払いを組み合わせ、将来のキャッシュフローを可視化。これにより、常に資金ショートの不安と戦っていた「カツカツ」な経営から脱却し、資金繰りに余裕を持てるようになりました。
• 働き方の改革と柔軟性の向上
  事務作業が効率化され、店舗スタッフの業務時間は毎日30分以上削減。この時間的な余裕は、人件費予算を正確に把握したシフト作成や、最低賃金高騰といった外部環境の変化にも柔軟に対応できる「経営の余裕」を生み出しました。

▼freeeの資金繰りレポート
　「どういった内容で資金を使ったか、今後の資金の出入り予定はどうか」といった資金繰りを把握することができます。

「システムを入れるのは面倒くさい、今のExcelでもなんとかなる」――そう考えている経営者の方もいるかもしれません。しかし、MaruDiningの事例が示すように、システムの導入は単なる業務効率化に留まらない、経営そのものを変革する大きな一歩です。

正確なデータがリアルタイムで手に入れば、利益を最大化する経営判断が可能になり、現場スタッフは本来の業務に集中できます。freeeとFLAROが導くDXは、「カツカツ」だった経営に余裕を生み出し、会社が成長するための土台を築きます。