「間違いが一番怖い」会計の不安を安心へ。1から島根で生業を創る起業家が、freee会計に託した「心のキャパシティ」

合同会社山田屋

代表社員 山田 健太郎 氏

「間違いが一番怖い」会計の不安を安心へ。1から島根で生業を創る起業家が、freee会計に託した「心のキャパシティ」

合同会社山田屋

島根県雲南市

目次

お役立ち資料

こちらの記事が気になる方に
ぴったりのお役立ち資料はこちら

東京の大手企業から一転、島根県雲南市へと移住し、地域の素材を活かしたスパイスや商品の製造・販売、さらにはコンサルティングまで多角的に手がける合同会社山田屋(出雲SPICE LAB.)。一見すると華やかな「地方での起業・マルチワーク」の裏には、創業期特有の激しい葛藤と、「何が分からないかも分からない」というバックオフィスへの強い不安がありました。

なぜ freee会計 を選んだのか? ツールがもたらした最大の価値とは何だったのか?
単なる「業務効率化」にとどまらない、スモールビジネスの挑戦を支える「心理的安全性」についてお話を伺いました。

東京から島根へ。「自分の手で食をつくる」原点からのスタート

社会人としてのスタートを切られた当初は、どのような想いで過ごされていたのでしょうか。

合同会社山田屋 代表社員 山田健太郎様(以下、山田):入社直後は自分の実力不足に打ちのめされ、目標を見失うほどの挫折を味わいました。しかしその経験から、「何に頼らずとも自分の力で生き抜けるようになりたい」という強い想いが芽生え、人間が生きていく根幹である「衣食住」に目を向けるきっかけとなりました。

生き抜くための術として、なぜ「農業」や「食」に行き着いたのでしょうか。

山田:衣・食・住の中で、服はもらいものでも成り立ちますし、住まいも工夫次第です。しかし「食」だけは命の原点であり、生きることに直結しています。また単純に食べることも好きです。そんな食べ物を自分の手で生み出せるようになれば、お金に振り回される生き方から一歩外に出られると直感しました。そこで千葉県で土地を借り、週末農業から土に触れ始めたんです。

そこから島根県雲南市への移住と創業へ至るまでの経緯を教えてください。

山田:自ら土を耕す面白さに魅了され、友人が島根で立ち上げるお米を使った食品事業「宮内舎」にジョインすることを決めました。会社を辞めて島根へ移住し、地域のプログラム制度を活用しながら、この地に根ざした事業作りの道へと足を踏み出しました。

自力で「生業(なりわい)」を組み合わせる、スモールビジネスの挑戦

移住後、まずは地域の事業者さんを支援するコンサルティングのような形で起業されたそうですね。

山田:はい、地域おこし協力隊の活動を経て、まずは自分のスキルを活かして地域の事業者さんに関わり、伴走するスタイルで独立しました。ですが、実際にやってみると想定の100倍難しかったですね。自分の力不足を痛感させられる毎日でした。

想定の100倍難しかったというのは、どのような壁にぶつかられたのでしょうか。

山田:地域の人たちは、事業を急拡大させたり大きな利益を上げることよりも、日々の暮らしの幸せや家族との時間を何より大切にされていたんです。都市部の価値観のまま「売り上げを伸ばしましょう」と踏み込んでも、マインドセットが根本から違っていたんですよね。

自分の関わり方やスキルの限界を感じて、どのような決断を下されたのですか。

山田:外部からアドバイスするだけの形では、お互いにとって良い結果にならないと気づきました。それなら他人を支援する前に、まずは自分自身の手でしっかりとお金を生み出す「生業」をゼロから立ち上げようと、大きく舵を切ることにしたんです。

そうして生まれたのが、自社ブランドの「出雲スパイスラボ」だったのですね。

山田:はい。自分自身も農業で手を動かしたかったですし、この土地の素材を活かした商品を作りたかったんです。そこで、自らスパイスを育てて商品を製造・販売する会社として「合同会社山田屋」を創業しました。

クラフトコーラなどが話題となり一時は全国展開されましたが、事業の難しさにも直面されたとお聞きしました。

山田:一時は全国47都道府県・200店舗以上に広がりましたが、ブームの落ち着きとともに縮小していきました。単一のヒット商品だけに依存すると、流行が去ったときに会社が一気に傾いてしまう。その厳しさを身をもって知りましたね。

その局面を乗り越えるために、現在はどのような事業形態をとられているのですか。

山田:スパイス商品の製造・販売をコアとしつつ地域事業者への伴走支援、コンサルなど、自分たちの得意分野を掛け合わせた複数の事業を走らせています。1つの事業に頼らず、小さな生業を組み合わせて生き抜くスモールビジネスの形に辿り着きました。

「わからない」が一番怖い。知識ゼロの創業期を襲う恐怖

個人事業主からスタートされて、どのようなプロセスを経て法人化へ至ったのでしょうか。

山田:最初は個人事業主として活動しながら、地域の土地を借りる都合上、外部に「任意団体」という形を作って動いていました。ですが、任意団体だと「将来どうなるか分からない」「法人格がないと取引できない」と多くの企業からお断りされてしまったんです。そこで、すぐに会社法人へと切り替える決断をしました。

創業初期や個人事業主の時代、会計やバックオフィス業務はどのように管理されていたのですか。

山田:実は、最初は手探りのExcel管理でした。売上や経費を自分なりにExcelに入力して計算していたんです。ですが、私は会計や財務の専門知識があるわけではありません。何が正しいのかも分からないまま数字を扱っている状態でした。

知識がない状態でのExcel管理には、どのような苦労や葛藤がありましたか。

山田:財務会計と管理会計の違いすらよく分かっていない状態でしたからね。「自分だけで作った主観だらけのExcel」に頼って経営していくことに対して、大きな不安を感じていました。何が正解なのか分からないこと自体が、一番の課題だったんです。

その「分からない状態」は、具体的にどのような不安となっていたのでしょうか。

山田:「もしExcelの集計ミスで計算を間違えていて、後から突然追加徴税が来たらどうしよう」「自分の気づかないところで口座のお金がどんどん減っていったらどうしよう」という不安ですね。常に頭のどこかで気になっていました。

一人で手探りの経営をするスモールビジネスだからこそ、その不安は切実だったわけですね。

山田:そうなんです。スモールビジネスの創業期は、相談できる人も限られていて一人で抱え込みがちになります。数字の正解が分からないまま走り続けるのは、暗闇の中で車を運転しているようなものでした。

大勢の知見が詰まった「安心感」という名のインフラ

数ある会計ソフトの中から、なぜfreee会計を選ばれたのでしょうか。

山田:独立にあたって不安が大きい中でネットの比較記事を色々と調べた際、freee会計の評価が一番高かったのがきっかけでした。実際に触ってみても画面の案内やガイドが親切で、自分たちのような初心者でも迷わず進められる工夫を感じたんです。

実際に導入されてみて、どのような部分に「安心感」を感じられましたか。

山田:その道のプロが開発したシステムであり、多くのユーザーが使うことで常に機能やヘルプがアップデートされ続けている点ですね。自分一人で手探りするのではなく、「正解のガイドライン」がシステムを通じて常に還元されている構造そのものに、大きな信頼感を抱きました。

税理士さんとの連携やバックオフィス体制の構築はどのように進められたのですか。

山田:知人の紹介でサポートしてくださる税理士の先生と出会い、freee会計の初期設定や「自分たちの事業に合わせた設定」を一緒に確認してもらいました。システムとプロの知見を組み合わせることで、さらに強固なバックオフィス体制を整えることができたんです。

現在は生成AI(Claude)なども組み合わせた「手づくりのバックオフィス」を運用されているとお聞きしました。

山田:はい。日々の在庫管理などはスプレッドシート上でマクロを組み、そのデータとfreee会計から吐き出したローデータで業績管理を行っています。今後に向けては、Claudeに読み込ませて、月ごとの売上や顧客セグメント分析を行うことなどを試しており、現場に必要な分析を、テクノロジーを使って自分たちらしく形にしています。

freee会計の導入によって、山田さんの心境や経営にはどのような「変化」がありましたか。

山田:「正解が分からない恐怖」や追加徴税への不安から解放され、頭のキャパシティと心のゆとりを取り戻せたことが一番大きいですね。お金や数字に対する無用な不安が消えたことで、商品開発や地域の人たちとの対話といった本業に、全力で脳のキャパシティを使えるようになりました。

地域に愛される商いを守り、次の挑戦者の光となるために

これからの事業展開や展望について、どのような未来を描かれているのでしょうか。

山田:商品の領域においては、毎年季節に合わせて年に2商品ほど、小さくてもみんなを笑顔にするような新しい商品を出し続けていきたいと考えています。目の前の人を喜ばせる手触り感のあるモノづくりを、何より大切にしていきたいんです。

売上規模や店舗数の急拡大を目指すような、いわゆる「スケール志向」とは少し一線を画しているように感じられます。

山田:そうですね。売上を急激に伸ばして巨大化していくような世界観には、あまり心が動かないんです。それよりも自分の目が届く範囲で、地域の人や身近な顧客が本当に喜んでくれることに価値を感じますし、それがスモールビジネスの本来の面白さだと思っています。

一つの巨大な事業を作るのではなく、多角的な「生業(なりわい)」を組み合わせて育てていくスタイルですね。

山田:はい。スパイス商品の製造・販売に加えて、これまで培ってきたコンサルティングの知見など、自分たちの強みを生かした小さな生業を少しずつ増やしています。時代や環境が変わっても、地域でしなやかに生き抜いていける基盤を作っていきたいんです。

今後、地域や次世代の起業家たちに対して、どのような価値を還元していきたいとお考えですか。

山田:かつての私自身のように、「何か始めたいけれど一歩が踏み出せない」「地域で農業や起業をして食べていけるのか」と悩んでいる挑戦者を応援したいですね。私自身が泥臭く葛藤しながら道を作ってきた経験や失敗を分かち合うことで、彼らの背中を押す存在になれたらと思っています。

最後に、freee会計とともに歩む今後のスモールビジネスの姿についてメッセージをお願いします。

山田:会計やバックオフィスの「分からない恐怖」から解放されたからこそ、自分たちの本来やりたい商いや地域貢献に集中することができています。これからもシステムやプロの知見に支えられながら、地域に根差し、関わる人たちを笑顔にする持続可能な商いを探求し続けていきたいですね。

\こちらの資料がよく読まれています/

freee会計のサービス概要

freee会計がすぐわかる資料

ダウンロードする

合同会社山田屋

島根県雲南市

freee会計 経理の自動化で、作業時間を短縮 無料ではじめる
Related Article

関連記事ピックアップ

,