ECシステムの開発・販売、メディア広告、そしてBPO(コールセンター)事業を柱に事業を展開する株式会社東通メディア。
長年利用していたオンプレミス型会計ソフトと販売管理システムの連携に課題を感じていた同社は、経理担当者の退職やテレワーク対応の必要性を機にバックオフィスシステムの刷新を決断しました。
「freee販売」と「freee会計」の導入により、販売管理と会計のシームレスな連携を実現し、コストも従来の約3分の1に削減。さらに、営業部門の意識改革や業務効率化にも成功した背景について、導入プロジェクトを担当されたBPO本部 本部長 藤野様・経営管理部 大井様・システム本部 谷口様にお話を伺いました。
事業を支えるバックオフィスに潜んでいた「データの分断」と「日々のストレス」
まずは、貴社の事業内容について教えていただけますか。
大井様(以下、大井): 弊社は大きく分けて3つの事業を展開しています。1つ目はEC専用のシステム開発・販売、2つ目は折込チラシなどのメディア広告事業、そして3つ目がBPO・コールセンター事業です。元々は広告代理店としてスタートしましたが、時代のニーズに合わせて事業を拡大してきました。
freee導入以前は、どのようなシステムを利用されていたのでしょうか?
大井: 会計ソフトは10年以上「勘定奉行」を利用し、販売管理・プロジェクト管理には3年ほど前から「ZAC」を導入していました。ZAC導入前は自社開発のシステムを使っていましたが、内部統制を強化する目的でパッケージソフトに切り替えた経緯があります。
当時の課題はどのような点にありましたか?
藤野様(以下、藤野): 一番の課題は、システム間の連携ができていなかったことです。ZACに入力した売上や仕入のデータを、紙に印刷し改めて勘定奉行に手動で入力し直すという「二重入力」が発生していました。
大井: それに加えて、ZACのアカウント数に制限があったこともネックでした。コストの関係で最小限のアカウント数で契約していたため、「誰かがログインしていると他の人が使えない」「作業を代わってもらうためにログアウトしてもらう」といったことが日常茶飯事でした。
藤野: システム自体も内部統制重視でフローが厳格だったため、見積書ひとつ作るのにも承認プロセスが多く、現場からは「使いづらい」という声が上がっていました。結果として、システムを使わずにExcelで見積書を作成してしまうなど、本来の管理から外れた運用が起きてしまっていた部分もあります。
「経理担当の減少」と「テレワーク」が刷新のきっかけに。決め手はコストメリットと連携力
システム刷新に踏み切ったきっかけは何だったのでしょうか?
大井: 大きく2つのきっかけがありました。1つは経理担当者の契約満了です。業務は変わらずたくさんあるのに、これまで複数人体制だった経理業務を1人で行うことになる…これはできないと思いました。業務効率化が急務だと感じましたね。
もう1つはテレワーク対応です。勘定奉行はインストール型のシステムだったため、会社に行かないと業務ができず、コロナ禍や働き方改革の中で「自宅でも業務ができる環境」を整える必要がありました。
藤野: 人員が減る中で業務を回すには、これまでの非効率なやり方を変えるしかありません。「システムで効率化して、1人でも回せる体制を作ろう」というのがスタートでした。
freeeを選定された決め手を教えてください。
大井: 当初は会計ソフトの入れ替えだけを検討していましたが、検討を進める中で「freeeなら販売管理(freee販売)と会計(freee会計)をセットで導入することで、二重入力を解消できる」と分かったのが大きかったです。
他社製品とも比較しましたが、弊社の特殊な「折込広告」の業務フローにも、freee販売なら運用でカバーできる柔軟性がありました。色々とお話を聞いた上で、うちがやりたいこととマッチするのが、freeeさんだったという感じです。
藤野: そして何より、コストメリットです。以前はZACと勘定奉行、それぞれの保守費用などで月額合計30万円近くかかっていましたが、freeeに一本化することでそのコストを約3分の1にまで圧縮できる試算が出ました。コスト削減と業務効率化の両方が叶うという明確なメリットのおかげで、社内の決裁も非常にスムーズでした。
「大変だけど楽しかった」導入プロセス。
現場の不満を解消し、意識まで変えたシステム連携の力
導入時のサポートやプロセスはいかがでしたか?
大井: 会計と販売を同時に刷新するという大きなプロジェクトでしたが、freeeの導入担当者の方に伴走いただき、二人三脚で進めることができました。一緒にお話しながら一つ一つ解決していく中で、真剣に考えてくれてるってのが伝わってきました。すごく楽しかった記憶ですね。
とても嬉しいお言葉です。貴社は、部門を超えてみなさんが協力されて、息もぴったりだったと導入担当者から聞きました。
大井: 最初は「宿題」に追われて大変な時期もありましたが、私たちの業務を理解して複数の運用パターンを提案してくださるなど、親身なサポートのおかげで乗り越えられました。ばたばたしながらも、やはりそういう時間は楽しかったですよ。
導入後、業務にはどのような変化がありましたか?
藤野: 最大の目的だった「二重入力の解消」は達成されました。freee販売に入力したデータがそのままfreee会計に連携されるため、経理側の入力作業も激減しました。
また、営業部門にも良い変化がありました。これまでは販売管理システムに入力しても、それが会計にどう影響するかが見えにくかったのですが、freeeでは自分たちが入力した数字がそのまま会計データになります。そのため、「正しい数字を入れなければならない」という適度な緊張感が生まれ、入力ミスや手戻りが以前の3分の1以下に減りました。
谷口様(以下、谷口): 以前は承認フローが複雑でボトルネックになっていましたが、freee販売になってからはスムーズになり、現場の不満も解消されました。
その他に効率化された業務はありますか?
大井: 経費精算も劇的に楽になりましたね。以前は紙の領収書を経理に提出していましたが、今はスマホで撮影するだけです。
また、freeeカードを部門や用途ごとにバーチャルカードを発行して運用しています。出張やAmazonでの備品購入などもスムーズになり、利用明細が最短数秒で自動連携されるので入力の手間もありません。
藤野: 経営管理の面でも、これまでは月次決算を締めてからでないと数字が見えなかったのが、freeeのレポート機能(カスタムレポート)を使うことで、リアルタイムに近い感覚で数字を追えるようになりました。毎週の会議で全社の数字を共有し、アクションを議論できるようになったのは大きな進歩です。
もっと面白いことを。身軽になったバックオフィスと挑む、次なる事業展開
今後の展望についてお聞かせください。
藤野: 弊社は『通販マーケッター Eight!』を軸に、メディア広告やBPO・コールセンターまでをワンセットで提供できることが最大の強みです。 既存のECシステムやメディア、BPO事業の強みを活かしつつ、領域をさらに広げていきたいと考えています。蓄積されたデータをより深く活用して、面白いことをやっていきたいですね。
大井: 弊社は離職率が低いんです。あまりキチキチしすぎず、ふんわりした感じで、大先輩にも何でも言いやすい空気。これからもみんなで楽しく仕事をしていきたいですよね。
掲載日:2026年2月26日
Company Profile
株式会社東通メディア
従業員数:95名
URL:https://www.totsumedia.co.jp/
事業内容
通販/ECシステム、通販/EC向けBPOサービス、コールセンター、マーケティング/販促等



