Company Profile
株式会社おのざき
設立: 1923年(大正12年)
従業員数: 約100名(平均年齢49.9歳、3分の1が60代以上)
事業内容
福島県いわき市で鮮魚店・飲食店・卸売業を展開
【導入前の課題】タイムスリップしたかと思った「100名分の紙の山積み」とベテラン担当2名総力戦での年末調整
freee導入前、どのような課題を抱えていましたか?
庄司様(以下、庄司): 私はコロナ禍を機に、東京の旅行会社から実家のあるいわき市へUターンしました。
戻ってきて会社に入った時、経理を初めに担当したのですが、各店からの日々の売上報告書は手書き、事務所に山積みの書類、ノートPCではなくデスクトップPC(型番かなり古い)…といった感じで、タイムスリップした感覚でした。
いきなりのタイムスリップ感、ギャップがすごそうですね。当時の状況をもう少し詳しく教えていただけますか?
庄司: 制服も今は刷新されているのですが、約5年前までは、まだ濃い緑色のジャンパー・何とも言えない緑色のポロシャツ・真ピンクのエプロンという、レトロ感満載の何とも言えない色の組み合わせです…(笑)
業務においては、特に年末調整は「壮絶」だったようです。従業員約100名に対して、紙の申告書を一人ひとりに配布、締切までに集まらないものは店舗に電話をかけて回収し、控除証明書の添付漏れや計算記載ミスを直してまた返す…。委託先の税理士とのやりとりも重なって「紙のラリー」だけで膨大な時間がかかっていそうでした。
まさに「総力戦」ですね。それを未経験で引き継ぐのはかなりのプレッシャーだったのでは?
庄司: 業務にあたっていたのは、ベテランの経理担当者2名だったのですが、年末調整時期には「帰れない…」と残業続きになっていたようです。当時私は別の経理業務を担当していたのですが、100名分の紙が山積みになっている様子も見ていました。
大変そうだなと思っていたし、自分が2025年11月から未経験の状態から人事労務と年末調整を「ひとりで担当」することになって、(代表の支援もありつつ)「わからないことがわからない状態」からのスタートに不安に感じていました。
年末調整機能の活用のきっかけ
2025年に、freee人事労務の年末調整機能を活用しようと思ったきっかけを教えてください。
庄司: freee人事労務を導入して以降、一気にというより、社内の様子を見ながら段階的にデジタル化を進めています。これまで年末調整は従業員から紙で申告書を回収、税額計算はfreee人事労務、法定調書や給与支払い報告書の提出は会計事務所へ委託、という形で進めていました。会計事務所には年末調整時期には、通常の顧問料に上乗せしてご支援いただく形で乗り切っていました。
なるほど。会計事務所様と連携しながら進められていたのですね。そこから、AIを活用して自社での対応範囲を広げようと思われたのはなぜですか?
庄司: 2025年の10月に年末調整の前任の担当者が退職して、11月から経理担当だった私が急遽人事労務担当として推進することになったのですが、代表の意向もあり、今年は新たに追加された新機能の「AIを使ったペーパーレス年末調整」で実施することになりました。
【導入の壁と攻略】導入の壁と攻略:「ベテラン従業員対応」「ひとり担当者の不安」をどう乗り越えたか
従業員の平均年齢が高めだと伺いました。電子化への反発や不安はありませんでしたか?
庄司: 弊社は店舗勤務の方も多いため、パソコンは全員に支給されておらず、基本的にスマホでの対応になります。また、従業員の平均年齢は約50歳、3分の1以上が60代です。年配の方からはスマホの操作が不安といった声もあがっていました。
ただ、実際やってみたらAIの機能(※)もあって思ったよりスムーズだぞ、というのが正直な印象です。最終チェックは私がしていましたが、結構AIが間違いもなくやってくれていたので、すごく楽でした。
※:2025年に公開したfreee人事労務の「AI年末調整」機能。勤労学生控除・生命保険料控除・住宅ローン控除等を受けるために提出が必要な書類を撮影してアップロードすると、AI OCRが内容を読み取って必要事項を自動入力。アップロードした画像の年度が異なっていたり、異なる書類をアップロードするとアラートを表示するため、提出前に従業員自身がミスに気付き正しい情報で提出を完了でき、人事労務担当者の確認作業を効率化できる。
AIが頼もしいアシスタントになったのですね!とはいえ、管理画面や従業員の方の操作でつまずく場面はありませんでしたか?
庄司: 人事労務も年末調整もはじめてでしたが、マニュアルを見ながら問題なく進められました。
従業員も大半が画面の案内通りに、自身や家族情報の質問に答えたり、控除証明書の画像を撮影、アップロードする形であとはAIが入力してくれるので無事完了できていました。
一部、スマホが苦手な社員は、控除証明書の原本をもってきてもらい、私が横について一緒に操作していましたが「やってみたら簡単だね」と言っていました。数名、携帯電話自体をもっていない社員は紙の申告書で回収し、会計事務所に代理入力の委託をしました。
導入時、実際触ってみて不明点が出てきた際はどのように解決されていましたか?
庄司: 基本的には、freeeのマニュアルの内容がわかりやすく、それを見てスムーズに進められました。わからない部分はチャットサポートも活用しました。待ち時間が出るのがいいですね。自分の順番まで何分みたいな。じゃあその時間までに別の仕事しとこう、みたいな感じでできるのでとても便利です。
【導入後の変化】100人の紙が消え、業務は「2人残業体制」から「1人」で完結
freee年末調整を活用後、感じられた変化や効果はありましたか?
庄司: もう、すごい楽でした。以前は実務を会社の歴史を熟知し、完璧にこなせるベテランの経理担当者が2名がかりでかなりの残業しながらやっていた業務が、今は実質私1人で、残業も少なく回せています。
以前は従業員が書いてくれた情報が完璧ではないため、不備訂正作業が膨大で。都度店舗に確認して書き方を教えたりしてたような記憶もあるのですが、それがなくなりましたし、100人分の紙の山も消滅しました。会計事務所へのこの時期の委託費用も削減できましたね。
従業員様からの申告情報は期日までに問題なく回収できましたか?
庄司: 集まりました。LINE Worksが社内の連絡ツールなので全体掲示板でアナウンスして、freee人事労務経由のメールも送り、数件差し戻しはあったものの、2週間弱で100名分集まりましたね。メールでのリマインド通知も使いました。とても便利ですね。
2025年は年収の壁の引き上げや新しい扶養控除制度の創設などの法改正もありましたが、問題なく行政申告まで進められましたか?
庄司: 進められました。というか法改正対応などは、やった記憶が全然ないと感じられるほどで(freee人事労務の方で自動で対応しているので)。法定調書や給与支払報告書の提出も、マニュアルを見ながら問題なく進められました。本当に流れに沿ってボタンを押すだけっていう感じで、私のように未経験でもわかりやすい仕様になっていたかと思います。
今後の展望と検討企業へのメッセージ
庄司: 弊社では、事務だけでなく、現場と本部の業務があるので情報連携を円滑に進めていくことが重要です。オンライン化はどんどん進めていきたい。
一方で、長年働かれている従業員さまに対して強制するのではなく、時には紙と併用しながら徐々に進めていくことで、紙や手作業を極力なくして、そこの運用や処理に業務が依存しない環境にできたらと考えています。
年末調整システムやfreee人事労務の導入を検討している企業様へメッセージをお願いします。
庄司: 私は今回初めて年末調整をfreeeで行ったのですが、本当にAI年末調整が画期的です。従業員の入力や提出の状況まで見れるので管理側としてもとても楽に進められました。もし、年末調整をおっくうに感じていらっしゃる企業さんは、ぜひfreeeを導入してもらえると楽になると思います。
ありがとうございました。
