森永乳業は、牛乳・乳製品を中心として、飲料、アイス、チーズ、健康食品、機能性素材など幅広い事業を国内外で展開しています。
安全・安心とおいしさを追求するとともに、ビフィズス菌などの研究に基づく商品開発を通じて、「今日、おなかにできること。」を世界へお届けすることで「かがやく”笑顔”のために」というコーポレートスローガンの実現を目指し、近年ではこれまで以上に「挑戦」を大切にし、デジタル活用による業務改革や新たな価値創出にも力を入れています。
同社のIT部門では、システムの運用保守に多大なリソースを割かれており、DX推進などの「変革業務」へのシフトが急務となっていました。その第一歩として「freee工数管理」を導入し、約70名のメンバーの業務を見える化。どのように定着の壁を越え、データに基づく組織づくりを進めているのか、デジタル経営推進部 戦略企画グループ・アシスタントマネージャー曽我部様にお話を伺いました。
運用保守からDXへ。組織の重心を移すための「可視化」が急務に
まずは、IT部門が抱えていた課題について教えてください。
曽我部様(以下、曽我部):社内でDX推進や業務改革の取り組みが広がる中、IT部門は業務部門と一体となって案件を進める役割を担っています。しかし、もともとIT部門はシステムの運用や保守といった業務の比率が高く、いかにして変革業務へシフトしていくかが大きな課題でした。組織の長期目標としても「運用保守中心から業務変革へ重心を移す」ことを掲げていたため、まずは「どの業務にどれだけ時間を使っているのか」を正確に把握し、効率化によって生み出した時間を変革業務に割り当てるための基盤づくりが必要でした。
以前はどのように工数を管理されていたのでしょうか?
曽我部:各チームで個別に管理していましたが、入力の粒度や解釈が異なり、組織全体で横並びに比較・集計することができない状態でした。過去にはExcelや他のツールを使った全社的な管理も試みましたが、入力の負担や方針のブレなどがあり、結局定着しなかったという背景もありました。
決め手は「シンプルさ」と「Outlook連携」。定着を最優先に選択。
数あるツールの中で、freee工数管理を選んだ理由は何でしたか?
曽我部:一番重視したのは「いかに現場に定着させるか」でした。他社のツールは高度な分析ができる反面、入力の立て付けが複雑で現場の負担が大きいと感じました。freee工数管理は入力内容がシンプルで直感的に使いやすく、過去の失敗を踏まえて「まずはシンプルに取得して可視化する」というファーストステップに最適でした。また、他社ツールと比較して約半額という圧倒的なコストパフォーマンスが高かったことも大きな決め手です。
現場への定着を後押しした機能はありますか?
曽我部:Outlookの予定表との連携機能は非常に助かっています。弊社ではOutlookに予定を入れる習慣がすでに根付いており、freee工数管理に入力する際、予定表の情報が候補として出てくるため、ゼロから入力する手間が省けます。この連携がなかったら、ここまで定着が進んでいなかったかもしれません。現在、対象となる 70名のメンバーで運用を開始しており、事務局からもレポート機能で入力状況が把握できます。
データに基づく業務調整で、特定メンバーの負荷集中を解消
導入後、組織のマネジメントにどのような変化がありましたか?
曽我部:大きな変化として、データに基づいた業務調整ができるようになりました。これまでは、特定の人に案件が集中してパンクしそうになっても、上長に「どれくらい忙しいか」を一から説明しなければなりませんでした。今は「今月こういう働き方をしていて、データを見ても明らかなので業務調整させてください」と、客観的な数字をベースにスムーズに相談できるようになり、働き方の見直しに直結しています。
今後の展望や、データの活用方針についてお聞かせください。
曽我部:運用保守と変革業務の割合を可視化するという第一目的は達成できました。今後は、このデータをさらに高度に活用していきたいです。例えば、プロジェクトのフェーズごとにどれくらい工数がかかったのかのナレッジを蓄積すれば、新規案件が立ち上がった際のリソース配分やスケジュール引きの精度が上がりますし、業務プロセスの改善インパクトも測りやすくなります。 IT部門が「システムの守り」だけでなく、「価値を創出する組織」として評価されるためにも、freee工数管理を「戦略的なリソース活用を支える基盤」としてさらに育てていきたいと考えています。
Company Profile
会社名:森永乳業株式会社
所在地:東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター
代表者: 大貫 陽一
事業内容:牛乳、乳製品、アイス、飲料その他の食品等の製造、販売
従業員数:3,376名(2026年3月31日時点)
URL:https://www.morinagamilk.co.jp/
