老舗の総合素材設備メーカー・IKUTAグループの一社であるIKUTA MFGサポート&サービス株式会社。生田産機工業株式会社から、工事に特化した会社として2021年に分社化・設立しました。
同社は、従業員12名の少人数体制で、本社の事業に関わる設備設置と、それ以外の幅広い工事依頼を2つの事業部で分担して手掛けています。しかしfreee販売導入以前は、営業担当が主にExcelで案件管理を行っていたため、現場と上層部、あるいは事業部間で必要な情報が十分に共有できないという課題がありました。また、営業と経理の情報共有の仕組みも整備されておらず、毎月の請求・支払い業務における確認や手戻りで工数がかかっていました。
今後の事業拡大に向けて案件管理のフロー改善を目指した同社は、2025年4月にfreee販売を導入。案件管理のクラウド化により、事業部間での情報共有が円滑になり、煩雑になっていた請求・支払い業務も効率化しました。
今回は、freee販売導入前の課題や導入による効果、今後の展望などについて、Prime Works事業部の阪ノ下公亮さん、Craft Line事業部次長の澤崎良太さんに伺いました。
「Excel属人化」が引き起こす、請求・支払い漏れと経営判断遅延のリスク
はじめに、IKUTA MFGサポート&サービス様の組織構成と事業概要を教えてください。
澤崎良太さん(以下、澤崎): 弊社は、1919年創業の総合素材設備メーカー・生田産機工業株式会社のグループ企業として、2021年に設立しました。国内外に8社を擁する強固なグループ基盤のもと、事業を推進しています。
弊社には「Craft Line事業部」と「Prime Works事業部」という2つの事業部があります。私の所属するCraft Line事業部は、主に生田産機工業株式会社の事業に用いる設備の設置工事を担当する事業部です。
阪ノ下公亮さん(以下、阪ノ下): 私の所属するPrime Works事業部は、生田産機工業株式会社の設備設置以外の工事を幅広く受ける事業部です。直近の実績としては、太陽光パネルの設置、駐車場の建築など、依頼があれば基本的に何でも対応するスタンスで事業を営んでいます。
freee販売導入前の案件管理面での課題についてお聞かせください。
阪ノ下:両事業部ともに営業担当が主にExcelを用いて案件を管理しており、各案件の情報が部署内に留まっていました。そのため、上層部が具体的な収支を確認しづらく、経営判断に支障をきたしていました。
澤崎:経営と現場の縦の関係と合わせて、事業部間での横の連携が取れていない点も課題でした。私たちの事業の原価構造の多くを占めるのが発注費用です。それぞれの事業部で取引している仕入れ先を紹介し合うことができれば、適切な仕入れ先の選定に繋がり、お互いの案件に良い影響が期待できたはずですが、各事業部内で情報が閉じていてもったいない状況でした。
担当者がExcelで案件を管理していると、属人化の問題もありますよね。
阪ノ下:おっしゃる通りです。Prime Works事業部に関しては、唯一の営業担当である私がすべての案件をExcelで管理していて、私に何かあったら案件ごとの状況を社内で把握できなくなるリスクと隣り合わせの状態でした。
この点に関連して特に悩んでいたのが、経理との連携の問題です。どの案件でいつ支払いがあるのかを把握しているのが私だけだったため、私からの伝達漏れが支払い漏れに直結するというプレッシャーがありました。
freee販売を導入したきっかけを教えてください。
澤崎:freee販売より前に、会計事務所の勧めでfreee会計を導入していたことがきっかけになりました。freee会計が便利だったので、freee販売で案件管理も改善できるのではと考え、導入を決めました。
従業員12名と少人数である当社は、IKUTAグループのなかでも変革部隊のような立ち位置にあり、これまでも新しいツールの導入にあたって試験運用を担ってきました。freeeについても、グループ全体での導入を視野に入れながら、当社で試験的に運用している段階です。
情報共有で「部署間の壁」を撤廃!仕入れ先90社と更なる成長へ
freee販売の導入により得られた効果をお聞かせください。
阪ノ下:クラウド上で案件管理をするようになったことで、社内の人間であれば誰でもすぐに案件状況を確認できるようになりました。経営陣にも収支の情報が具体的に伝わるようになり、以前よりも定量的な根拠に基づいた経営判断につながっています。
澤崎:各事業部の実績や案件状況が簡単に確認できるようになったことで、事業部間の連携も強化されました。
具体的な運用方法としては、事業部ごとに取引先コードの命名ルールを分けてデータを登録し、どちらの仕入れ先なのかをわかりやすく整理しています。そうすることで、他事業部の仕入れ先で気になった会社があれば詳細を確認できるようになり、事業部間での情報交換が促進されました。
Craft Line事業部とPrime Works事業部では仕入れ先の大部分が異なっており、両事業部合わせて90社程度の仕入れ先と取引しています。これらの情報を1つのデータベース上に蓄積できたことで、以前よりも組織一丸となって成長できる状態に近づきました。
freee販売導入後の請求・支払い業務の効率化についてはいかがでしょうか?
阪ノ下:営業と経理の情報共有が円滑になり、仕入れ先への支払いの管理が楽になりました。
freee販売導入前は私から経理への情報共有がすべてだったところ、今は経理のほうから「こちらの企業さん、今月末支払いのはずですが請求書が届いていませんよ」などと教えてくれる状況になりました。複数の目で支払い漏れがないかを確認できるようになり、1ヶ月に1社ほど発生していた支払い漏れもゼロになりました。今後の事業拡大に向けて安定的な体制を築けていると感じます。
freeeで業務改善を続け、グループの未来を拓く
最後に、今後のfreee活用の展望についてお聞かせください。
阪ノ下:今後も事業部間での連携や業務効率化は引き続き進めていきたいと考えています。また、定量的データを集めることで、事業戦略の質向上にも役立てていきたいです。一例として、今は案件ごとの費用として外注費と材料費しか計算できていませんが、freeeを活用することで、社員の工数管理も含めた粗利を計算できるといいですね。
そのためには、私のように営業兼技術職のような立ち位置で動いている人間の工数をどのように管理するかなど、当社特有の課題が多くあります。そこにfreeeの多機能性・柔軟性を活かすことで、自分たちに合った仕組みを整えていくことができるのではないかと考えています。
今後もIKUTAグループの変革部隊として、freeeの力を借りながら業務改善を進め、そこで得られた知見をグループ全体に還元していきたいと思います。
掲載日:2025年11月21日
Company Profile
IKUTA MFGサポート&サービス様株式会社
従業員数:12名
URL:https://ikuta-sanki.com/
事業内容
産業用機械器具・電気通信設備の設計・製造・販売から機械器具部品の製作・販売。電気・管・機械器具設置・電気通信工事業。建築物およびその他工作物の解体工事業。


