【A×フリー】インフルエンサーと共創するデジタル革新 -正当な評価と報酬を得られる仕組みづくりへ挑戦

株式会社A 代表取締役 中嶋 泰 様 コーポレート管轄 松山 幹弘 様
フリーSMB事業本部・広告メディアDivision Account Manager 増山 貴裕

課題
分散しているツールを一元化バックオフィスの体制構築・効率化

2017年に設立された株式会社A(エース)は、インフルエンサーマーケティングのリーディングカンパニーとして、キャスティング事業に留まらず、自社開発のマーケティングツール「Astream」を中核に据えたSaaS事業の推進でさらに注目を集めている。
今回、freee会計およびfreee人事労務の導入によってバックオフィスの効率化を実現した現場の声を中心に、代表取締役の中嶋泰様とコーポレート管轄の松山幹弘様、そしてフリーSMB事業本部・広告メディアDivision Account Managerの増山貴裕との対談形式で、freee導入背景と同社が描くインフルエンサーマーケ業界の未来に迫った。


――A(エース)はインフルエンサーマーケティング領域のパイオニアであり業界を牽引されていらっしゃいますが、あらためて事業内容を教えてください。

A Inc.中嶋泰(以下、中嶋): 1つ目は、SNSアカウント分析データ量国内No.1を誇るAIマーケティングツール「Astream」の提供です。Astreamは国内で初めてサイコグラフィック分析を実現したSNSマーケティングツールです。Instagram・YouTube・TikTok・Xの合計200万以上のアカウントデータが蓄積されています。自社のPRに最適なインフルエンサーの発見、インフルエンサーマーケティングの効率化、アカウント運用のサポートなどに活用可能です。


2つ目は、Astreamを使ったデータドリブンなインフルエンサーマーケティング支援です。長年培ったパイオニアとしての経験とマーケティングノウハウをベースに、仮説立案から、キャスティング、施策実行、効果検証まで一気通貫したマーケティング支援をおこないます。


広告代理業は労働集約型ビジネスであり、売上を作るために人を増やさなければならない、時代と逆行したモデルが課題だと思っています。またインフルエンサーマーケティング業界は、フォロワーの水増しなど不正行為に走る一部のインフルエンサーが存在するので、誠実なインフルエンサーが評価されず、広告主も間違った投資をして損をしてしまう。こうした市場の歪みは大きな問題と考えており、僕たちが解決していくべきだと思っています。


フリー 増山貴裕(以下、増山): おっしゃる通り、特に広告代理業は現場に人的コストがかかるからこそ、バックオフィスを中心とした仕組みづくりに投資を増やすことができず属人化に至るという課題が本当に多いですね。特に現場ではツール活用という点で、社内の独自表計算ツールで予算管理やレポートなどを個々で作成していることも多いため、属人化にさらに拍車がかかるといったお声もいただきます。


A Inc.松山幹弘(以下、松山) それは以前実際に起こっていましたね。僕が経理担当になったときには既にfreeeを導入していたのですが、結構属人的な運用がされていました。freeeのAPI連携ができる機能を使って、連携するBIツールをデータを蓄積する箱にし、その箱に入れるための作業用のスプレッドシートがあって、さらに現場に入力してもらうスプレッドシートもあって・・・というように、繋げるためのシートがいくつもありましたね。


A(エース)


増山: ひとつ間違えると伝言ゲームでどんどん嘘が伝わってしまうので、事故になるケースもありますよね。


松山: そうですね。入力の抜け漏れがあって、数値の確からしさがわからないこともしばしばありました。バックオフィス部門だけではなく営業部門でも、入力工数がかかって本来の業務に専念できないといった悪循環が起こっていました。


freee導入の決め手は、社内の誰もが使いやすいこと

――Aではfreee会計とfreee人事労務を導入し、社内の属人化解消に取り組んできました。freee導入の背景を教えてください。

松山: 導入したのは前任担当者なのですが、元々は経理業務をアウトソーシングしていて、そのやりとりがリモートだったので、紙の郵送をなくしてすべてデジタルで完結したほうがいいね、という話になったみたいです。また、将来内製化する動きもあって、社内の会計の知識がない人も使いやすそうだということで、freeeに決めたと聞いています。


増山: 松山さんが引き継がれた当時は、先ほどおっしゃっていたように、属人的な運用だったんですよね。引き継ぎも大変だったのではないですか?


松山: 複雑だなと思いましたね。これが良い姿ではないことはたしかで、どう整えていこうかということをずっと考えていました。今は、債権・債務管理ツールから一本でfreeeに連携するという使い方をしています。freeeからアドオンでスプレッドシートに書き出して、それを経営陣に共有したりもしています。


増山: 表計算ツールなどを駆使し、独自のルールにて運用している企業が多い印象を持っております。


松山: マンパワーで回すイメージですね。ただ、そういうツールもリテラシーが人によって違うじゃないですか。できる人はゴリゴリ組めるけど、その人がいなくなったらわからないという属人化現象が起こりうる。そういったものを何かプラットフォームに預けたほうが良いと僕は思っています。freeeはヘルプページも充実していて、そこを見たら大体ヒットするので、運用面でわからないということはほぼなく、助かりました。


A(エース)


増山: freeeでは、プロダクトのアップデートにかなり多くの工数と投資をして 費用をかけています。その背景には、お客様からいただくフィードバックや、実際に私たち自身が使って感じた情報がとても大切だと考えているからです。一方、業界特有の悩みは表面上では分かりにくい部分もあるため、専任の担当として、業界の皆さんの意見をしっかりお聞きしていきたいと思っています。また、弊社ではユーザー同士が意見交換できるコミュニティを設け、そこでの対話を通じて新たな気づきを得たり、相互理解を深めたりできればと考えています。導入して終わるのではなく、継続的なコミュニケーションを大切にしながら、プロダクトのアップデートを進めていくことが弊社の経営方針であり、私自身も強く思っているところです。


「インフルエンサー信用スコア」導入で、才能や製品を埋もれさせない社会へ

――25年2月には、インフルエンサーマーケティング業界の透明性向上に向けた「インフルエンサー信用スコア」の導入を発表されました。中嶋さんにお伺いしますが、どのような狙いで進められているのでしょうか?

中嶋: 今年は一気にこちらを進めようと思っています。なぜこのタイミングかというと、Astreamが国内No.1のインフルエンサー検索ツールになり、SNSアカウントデータを最も保有する責任として、広告費が誠実なインフルエンサーさんに流れるようにスコアリングしていきたいと考えています。不正行為による市場の歪みを正すことで、間違ったところに投資をしてがっかりする広告主さんがいなくなる。本来流れるべき広告費が真摯に活動しているインフルエンサーさんに渡ることで仕事の機会も増えます。お金の流れを正しい場所へ届ける仕組みを僕たちが作ることで、だれもが安心して挑戦できる環境を目指して、25年2月にプレスリリースを出させていただきました


増山: 貴社がこれから作り出していく未来を、私自身も本当に楽しみにしています。freeeとしても、貴社のようにすべての人に挑戦の機会を届けるような、価値ある事業や仕組みを今後もどんどん生み出していきたいと思っています。


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