予約管理の基礎知識

サロンボードとは?7つの特長と機能・導入の成功事例を紹介

サロンボードとは?7つの特長と機能・導入の成功事例を紹介

サロン運営では、顧客対応や施術以外にも、予約・売上などのデータ管理も並行して行う必要があります。これらの業務を効率化する手段として注目されているのが、予約・顧客管理を一元化できる「サロンボード」です。

ただデータを管理できるだけでなく、24時間ネット予約や顧客カルテ、メッセージ配信などの機能を活用することで、業務負担を軽減しながら集客力やリピート率の向上を目指せます。

本記事では、サロンボードの基本機能や具体的な使い方、導入時の注意点に加え、実際にサロンボード活用による成果を上げているサロンの事例も紹介します。効率化と売上アップを両立したい人は、ぜひ参考にしてください。

目次

サロンボードとは?

サロンボードとは、株式会社リクルートが提供するサロン向けの業務支援システムです。ホットペッパービューティーと連携しており、ネット予約情報の管理や顧客データの蓄積、売上の可視化などをまとめて行えます。

ネット予約と連動して情報が自動更新されるため、手入力の手間や転記ミス・ダブルブッキングのリスクを抑えられるのが特徴です。また、来店履歴や施術内容をもとに顧客ごとの対応を整理できるほか、売上や来店傾向を把握してメニュー設計やシフト調整に活かすこともできます。

システムの概要は以下のとおりです。


項目内容
提供元株式会社リクルート
主な機能・予約管理
・顧客カルテ
・メッセージ配信など
料金初期費用・月額基本料0円
(※ホットペッパービューティーへの掲載が必要)
対応デバイス・PC
・タブレット
・スマートフォン
特徴ホットペッパービューティーと連携し、集客と予約管理を一元化できる
向いているサロン・新規集客を強化したい店舗
・業務効率を改善したいサロン

サロンボードの7つの特長と機能

サロンボードには、主に7つの特長と機能があります。ここでは、それぞれの特長を整理し、どのような現場で役立つのかをわかりやすく解説します。

1.予約機会を逃さない「24時間ネット予約」

24時間ネット予約は、営業時間外でも自動で予約を受け付けられる機能です。

電話対応に依存せず予約を受け付けられるため当日や直前の予約も取り込みやすくなり、稼働率向上や機会損失の防止が実現します。たとえば、夜中に「明日行きたい」と思ったお客様がその場で予約できるため、来店につながりやすくなります。

また、施術中に手を止めて電話対応する必要がなくなり、接客・施術に集中しやすくなるでしょう。その結果、顧客満足度の向上やスタッフの業務負担軽減につながります。

2.ミスのリスクも手間も削減できる「予約の一元管理」

予約の一元管理は、ネット・電話・来店など複数の予約情報をひとつの画面で管理できる機能です。

予約情報を一元化することで、ダブルブッキングや確認漏れといったミスを防げる点が特長です。また、空き時間の削減や過密スケジュールの防止によって、生産性が向上するでしょう。

さらに、スタッフのシフトや施術時間を踏まえて予約枠を調整できるため、運用の最適化にもつながります。

3.必要な情報をすぐ見られる「顧客管理」

顧客管理は、来店履歴や施術履歴、顧客の好みなどを一元的に記録・確認できる機能です。

必要な情報をすぐに把握できるため、お客様に合わせた提案がしやすくなります。たとえば、前回の施術内容や苦手なスタイルを確認したうえで提案できるため、接遇の向上が可能です。受付時の検索もスムーズになり、待ち時間の短縮にも役立ちます。

また、スタッフ間で情報共有できるため、担当者が変わってもサービス品質を維持しやすくなります。顧客満足度の向上につながるのはもちろん、スタッフの移動や退職に伴う顧客離れを防ぐことも可能です。

4.メッセージの自動配信が可能な「DM」

メッセージ配信機能「DM」は、顧客に対して自動でメッセージやクーポンを送信できる機能です。

定期的なフォローを仕組み化できるため、再来店の促進につながる点が特長です。手動での連絡業務を減らしながら、適切なタイミングでアプローチできます。

たとえば、予約前日のリマインドで無断キャンセルを防いだり、来店後にフォローメッセージを送って次回来店を促したりできます。誕生日クーポンのような、来店のきっかけづくりにも活かせるでしょう。

5.締め作業も簡単な「レジ機能」

レジ機能は、予約情報と連動して会計処理を行い、売上を自動で集計できる機能です。

自動集計により入力作業を減らすことで、会計ミスを防ぎながらスムーズに精算できます。また、売上管理まで一元化できるため、レジ締めや日報作成、売上確認といった作業をまとめて効率化できるのもメリットです。

さらに、施術中にトリートメントやヘッドスパなどの追加メニューを提案して注文が入った場合、スタッフがその場で端末に入力するだけで会計に即時反映されるため、精算時の手戻りがなくなります。

6.店舗の強みと課題がわかる「集計・分析機能」

集計・分析機能によって、売上や来店数、再来率などのデータを自動で可視化できます。

数値として状況を把握できるため、どこに改善の余地があるかを具体的に判断しやすくなります。たとえば、再来店率が低い場合は来店後のフォロー方法や次回予約の提案を見直したり、特定メニューの利用が少ない場合は価格設定や打ち出し方を調整したりと、データをもとにした対策が可能です。

また、施策を実施した後に数値の変化を確認することで、効果の有無を判断しやすくなります。客観的なデータをもとに継続的に改善し続けられるため、安定した売上を作るための土台を整えられるでしょう。

7.現地払いが不要になる「スマート払い」

スマート払いは、予約時に登録した決済情報をもとに、来店後の会計手続きを簡略化できる機能です。

レジ対応の手間を減らせるため、業務効率化と顧客満足度向上を同時に実現できる点が特長です。たとえば、施術後すぐに退店できるため、お客様の会計待ちのストレスを軽減できます。繁忙時間帯でも会計対応に追われにくくなり、スムーズな店舗運営につながるでしょう。

また、事前に決済情報を登録しているため、無断キャンセルや直前キャンセルが発生した場合でも、規定に基づいてキャンセル料の請求対応を行いやすくなります。これにより、売上機会の損失リスクを抑える効果も期待できます。

サロンボードの基本的な機能の使い方

サロンボードは、基本機能を正しく使うことで予約ミスの防止や業務効率化の効果を最大化できます。ここでは、日々の業務でよく使う基本的な4つの機能と活用ポイントを解説します。

  • ログイン
  • 予約一時停止
  • 予約拒否
  • お客様へのDM

ログイン

サロンボードを利用する際は、IDとパスワードを入力して管理画面にログインすることで、予約状況や顧客情報を確認・操作できます。

ログイン情報の扱いには注意が必要です。サロンボードでは初期パスワードの有効期限が7日間と短く、期限切れや入力ミスによってログインできなくなるケースがあります。

また、アルファベットの大文字・小文字の違いや全角入力など、基本的なミスが原因でログインできないこともあるでしょう。ログインでつまずくと、他の業務にも遅れが生じる可能性があります。そのため、ログイン手順や注意点を紙や共有ツールにまとめておき、すぐに確認できる体制を整えておくことが重要です。

ログインできない場合やトラブルが発生した際は、サロンボード公式サイト内のサポートページから問い合わせが行えます。

予約一時停止

予約一時停止は、予約の重複を防ぐために押さえておきたい機能です。

ネット予約は24時間受け付けられる便利な仕組みですが、電話予約や来店対応と重なると、同じ時間帯に予約が入ってしまうリスクがあります。こうしたミスやトラブルを防ぐために、たとえば電話で予約を受けた際にその場で該当時間の予約を一時停止することが有効です。

通知機能と併用しながらリアルタイムで状況を確認することで、予約の重複を防ぎ、お客様や現場の負担軽減にも役立ちます。

予約拒否

予約拒否は、特定の条件に当てはまる予約をあらかじめ制限できる機能です。

過去に無断キャンセルを繰り返した顧客や、特定のメニュー・時間帯でトラブルが発生しやすいケースに対して予約を受け付けない設定が可能なため、当日の空席リスクやスタッフの負担を軽減できます。

一方で、過度に制限すると新規顧客の機会損失につながる可能性もあるため、対象条件は慎重に設定することが重要です。あわせて、キャンセル規定や注意事項を事前に明示しておくことで、トラブルを未然に防ぎやすくなります。

お客様へのDM

DM機能は、リピーターを増やすための有効な手段です。

お客様にDMを送信する際は全員に同じ内容を送るのではなく、来店状況に応じて配信内容を変えるのが効果的です。たとえば、来店から30日後にフォローメッセージを送ったり、誕生日にクーポンを配信したりすることで、次回来店のきっかけを与えられます。

また、DMは条件に応じた配信設定も可能です。たとえば「最終来店日から◯日経過」「誕生日月」などの条件を設定することで、該当するお客様に自動でメッセージを送れます。これにより、手作業で一人ひとりに連絡する負担を減らしながら、適切なタイミングでアプローチできる点がメリットです。

配信の自動化によって対応漏れを防ぎ、継続的に接点を持てる仕組みを作ることで、再来店の促進や関係性の維持につなげられるでしょう。

サロンボードを利用する際の注意点

サロンボードは便利なツールですが、利用に際してはいくつかの注意点があります。導入後のミスマッチや想定外の負担を避けるためにも、仕組みや制約を正しく把握しておくことが重要です。

ここでは、サロンボード導入前に押さえておきたい主な注意点を解説します。

ホットペッパービューティーに掲載しているサロンのみ利用できる

サロンボードは単体では利用できず、ホットペッパービューティーへの掲載契約が必須です。そのため、ホットペッパービューティーへの掲載をやめれば、サロンボードも利用できなくなります。

サロンボードの利用自体は無料ですが、実際にはホットペッパービューティーにおける月額の掲載料やネット予約ごとに発生する手数料(ホットペッパービューティー経由で予約された施術代金分の約2%)がかかります。掲載料はエリアやプランによって異なるため、詳しい料金を知りたい場合は、ホットペッパービューティーの公式サイトから問い合わせや資料請求を行い、個別で見積もりしてもらうことが必要です。

サロンボードの利用を検討する際は、掲載料や手数料を含めた総コストを把握し、自店舗の集客方針に合っているかを踏まえて判断しましょう。


出典:HOT PEPPER BEAUTY「ホットペッパービューティーの広告掲載は手数料がかかる?手数料を減らす方法は?」

ネット環境がないと利用できない

サロンボードはインターネット環境が必要なシステムのため、安定した通信環境の整備が不可欠です。通信が不安定な状態では予約情報の反映遅延や操作エラーが発生し、トラブルにつながる可能性があります。

たとえば、電話予約を受けた直後にネットが切断されると、その間に別の予約が入りダブルブッキングが発生するリスクがあります。また、スマート払いをはじめとした決済機能も利用できなくなり、会計時の混乱につながるかもしれません。

こうしたリスクを防ぐためには、固定回線とWi-Fiの併用、通信速度・安定性の定期的な見直しなどを行い、安定した通信環境を整えることが大切です。

サーバーダウンですべてのシステムが停止する

サロンボードは予約・顧客管理・会計などの機能が一体化しているため、サーバー障害が発生すると業務全体が止まる可能性があります。とくに繁忙時にシステムが利用できなくなると、予約確認やカルテ閲覧ができず、現場が混乱するリスクがあります。

こうした事態に備え、当日の予約一覧や顧客情報を事前に確認し控えておくほか、紙や別ツールでバックアップを取る、簡易的なメモで施術内容を記録するなど、オフラインでも最低限の運用ができる体制を整えておくことが有効です。

さらに、緊急時の対応手順や連絡先をスタッフ間で共有しておくことで、トラブル発生時も落ち着いて対応できます。

実際にどのような成果が出た?サロンボード導入の成功事例

サロンボードを導入することで実際にどのような成果が出たのかについて、ここでは3つの成功事例を紹介します。自店舗の目指す成果と照らし合わせ、サロンボード導入を検討する際の参考にしてください。

月600人の集客を実現|ヘアサロン:Tink 横浜

Tink横浜では、集客サイトとサロンボードを連携し、ユーザー目線でページを最適化することで、月平均約600人の新規集客を実現しました。

サロンレポートを活用し、スタイル写真のクリック数やページ閲覧数を分析。人気の高いコンテンツを上位に配置するといった、細かな改善を継続しています。

さらに口コミ投稿を促進し、第三者の評価を集客に活用.来店後はカルテ機能で顧客情報を一元管理し、適切なタイミングでメッセージ配信やクーポン提案を行うことで、リピート率の向上と単価アップにもつなげています。


出典:サロンボード「集客&単価アップ戦略を支える電子カルテ分析」

予約件数が2倍に増加|ヘアサロン:menos

menosでは、サロンボードを導入することで予約管理の効率化を実現し、予約件数を従来の約2倍に伸ばしました。

それまでは、紙台帳との併用によるオーバーブッキングの懸念から予約枠を制限していましたが、システムによる自動枠算出によって、スタイリストごとのスキルに応じた柔軟な予約設定が可能に。これにより、同時間帯の複数予約にも対応できるようになり、空き枠を最大限活用できる体制を構築しました。

導入当初は、使い慣れた紙台帳を補助的に活用しながら運用を進め、現場に無理のない形でネット予約へ移行.紙はあくまでメモ用途として位置づけることで、デジタル管理を軸にしつつスムーズな定着につなげています。


出典:サロンボード「無理なく無駄を省いて 予約件数2倍にアップ」

指名予約が増加|ヘアサロン:U-REALM

U-REALMでは、サロンボードのメッセージ機能を活用し、顧客との継続的なコミュニケーションを強化することで指名予約の増加を実現しました。

来店後2~3日での「ありがとうメッセージ」や45日後の来店促進メッセージを自動配信し、来店タイミングを逃さない仕組みを構築.さらに、一人ひとりに合わせた個別メッセージも組み合わせることで、関係性を深めています。

メッセージにはスタイリスト指名限定クーポンを付与し、「読んでそのまま予約できる導線」を設計.結果として、お客さまの来店動機を自然に喚起し、指名予約率の向上につなげています。


出典:サロンボード「指名予約を増やした 思い伝わるメッセージ」

まとめ

サロンボードを活用することで、予約管理や顧客情報の管理、会計業務までを一元化でき、日々の業務効率を高めることが可能です。

さらに、メッセージ配信や分析機能を活用すれば、来店頻度や客単価の向上といった売上面の改善にもつなげられます。成功事例からもわかるように、機能を導入することではなく自店舗に合った使い方を継続することが大切です。

サロンボード以外にも「freee予約」のような、シンプルな操作性や導入しやすい料金体系を重視したサービスもあるため、自店舗の運営スタイルや課題に合わせて、複数のサービスを比較検討してみるとよいでしょう。

よくある質問

サロンボードの初期費用はいくらですか?

サロンボードの初期費用や月額利用料は0円で、基本機能は無料で利用できます。ただし、ホットペッパービューティーへの掲載契約が前提となるため、完全無料で使えるわけではありません。

ホットペッパービューティーに支払う掲載料や手数料の中に、システム利用料が含まれていると考えればよいでしょう。

ただし、ホットペッパービューティーに掲載しているサロンにとっては、追加費用なしで予約管理・顧客管理・会計を一元化できる点は大きなメリットです。初期投資を抑えながら、紙やExcelでの管理からデジタル管理へ移行したいサロンに適しています。

初期費用を含めたサロンボードの基本情報は、記事内「サロンボードとは?」でも解説しています。

サロンボードを導入するメリットは何ですか?

サロンボードのメリットは、予約管理・顧客管理・会計をひとつのシステムで完結できる点です。たとえば、予約情報がそのままカルテや会計に反映されるため、入力の手間やミスを減らせます。

また、スマート払いを活用すれば、事前に登録された決済情報をもとに会計手続きの簡略化やキャンセル料の請求が可能になるため、無断キャンセルの抑止や会計の効率化にもつながります。さらに、来店後のフォローメッセージやクーポン配信を自動化できるため、リピーター獲得にも効果的です。

業務効率と売上向上の両方につながる点が、多くのサロンに選ばれている理由といえます。

サロンボードを導入するメリットについては、記事内「サロンボードの7つの特長と機能」でも解説しています。

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