有限会社小堀加工所は、東京都葛飾区で創業57年の歴史を持つ老舗印刷加工所です。現代シルクスクリーン印刷と昇華転写印刷を扱い、曲面への印刷などの高度な技術を強みとしています。個人での小ロットの依頼や急ぎの案件なども相談でき、他社では断られてしまうような案件に対応してもらえるのも魅力です。
同社ではもともと業務管理に他社のシステムを使ってきましたが、「社長1人しか扱えない」「専用機材のリース代の負担が大きい」といった課題を抱えていました。そうした状況のなかでfreee販売の導入を推進したのが、バックオフィス業務を担う1人の従業員だったそうです。今回は、同社の取締役である小堀泰克さんと、freee販売導入を進めたマネージャーの早坂さとみさんにお話を伺いました。
シルクスクリーン印刷のパイオニア!高度な技術と柔軟な受注体制が強み

はじめに、貴社の事業内容を教えてください。
小堀 泰克さん(以下、小堀): 弊社はシルクスクリーン印刷の専門会社として、1968年に先代の父が創設しました。曲面への印刷において、国内有数の技術を誇ります。
シルクスクリーン自体はポピュラーな印刷方法です。身近なものではTシャツなどの布製品で広く使われていますし、リモコンや電子基板などにも使われています。
そのなかでも弊社は、現代シルクスクリーン印刷をアメリカから導入したパイオニアの1社として、技術の新しさと専門性の高さに自信を持っています。特に、難しい曲面への印刷を相談されることが多いですね。最近では「昇華転写」という技術で、マグカップへのプリントを依頼されるケースも増えています。
昇華転写は、専用のプリンターと転写紙を使い、熱圧着によって対象物にデザインを転写する技術です。写真やイラストのデータをそのまま転写できるので、細かなデザインも忠実に再現できるのが特徴です。印刷素材が幅広く、ガラスや金属、陶器でも可能で、マグカップや水筒などの曲面にも対応できます。化粧品のパッケージや企業のノベルティ、タレントさんのグッズ制作などでご依頼をいただくケースが多いですね。

貴社のコンセプトや強みについても教えてください。
小堀:まず、一つひとつ手作業で徹底した品質管理を行っている点が強みです。また、小ロット生産に最適な設備と体制を整えているので、「数の少ない仕事」「他社が面倒に感じてしまうような仕事」も柔軟に引き受けることができます。そういった、お客様のニーズに細かく対応できる「小回りの利く印刷屋」であることを心がけています。
販管管理システムを導入するも、インストール型ソフトの利用コストが大きな負担に
現在、どのような経営体制で事業を運営されていますか?
小堀: 毎月600件にのぼる案件を、社員は1名で、バックオフィス業務と現場を兼務して回してくれています。印刷業務は他にもパートで、週3日以上勤務の方が6名程度と、スポットパートの方が34名という体制です。
生産加工は技術的な専門性が問われるので、それ以外の業務をスポットパートの方々に担ってもらっています。さらにもう1人、SNS担当のパートさんもいて、WebサイトやInstagramの管理・運営を担当してもらっています。

業務管理において、freee販売の導入前に課題となっていた点を教えてください。
小堀:私は25歳の時に事業を継承しましたが、当時は、紙の管理が中心だったため、システム化を決意し、CASIOの楽一という販売管理システムを導入しました。楽一では、請求書発行しかほとんど利用していませんでした。しかし、専用のパソコンやプリンターなどの機材が全部セットでリースされる仕組みで、リース代の負担が大きかったんです。
毎月3万円ほどの支出で、7年契約で、合計300万円弱のコストがかかっていたことになります。弊社のような小さな会社にとっては、少し過剰な支出だという認識がありました。
「freee以外にない」使いやすさとコスト面に魅力を感じて導入を決断
freeeを導入されたきっかけについて教えてください。
小堀:freeeの導入を打診してくれたのは、早坂です。私は従来のシステムに慣れており、リース代の負担はありながらも、使い勝手には問題を感じていなかったのですが、彼女としてはかなり使いにくかったようです。もっと使いやすいシステムがあるという早坂の提案で、試しにfreee販売を入れてみたところ、思った以上に使い勝手が良く、そのまま導入を決めたという流れです。
早坂さとみさん(以下、早坂): 以前のシステムは、そもそも一般的なソフトとかなり違う仕組みでまったくなじめませんでした。使い方を何度聞いても覚えられなくて、システムを使った作業はほとんど社長が担っていました。コスト面でもデメリットがあると聞いていたので、楽一の更新のタイミングで、他のシステムを入れたほうがいいのではないかと考えたんです。
freee販売を導入した決め手は何でしたか?
早坂: システムの入れ替えを検討するにあたって、まず、インターネットでいろいろなクラウド型の販売管理システムを調べて、値段と使いやすさを比較しました。限られた時間で調べた範囲ではありますが、条件を絞っていくと「freee以外にないよね」という結論に至ったんです。
小堀:freeeの価格設定なら、仮にうまく使いこなせなくても、そんなに大きな損にはならないと考えました。
また、僕が入っている地元の消防団に会計士の仲間がおり、その先生がfreeeを推していたことも、安心材料になりました。ほかにも、freeeを高評価している知人が多く、実際に導入している人もいたので、システムそのものに安心感がありましたね。

初心者でも理解しやすい設計で、触っているだけで自然と仕組みを理解できた
freee販売の導入はスムーズに進みましたか?
早坂:まずは私が使い方を身につけて、社長に教えるという流れで導入を進めました。freee販売は、初めてでも理解しやすい設計だと思います。実際の業務のなかで触りながら自然と仕組みを理解できるようになりました。
小堀:初めは僕みたいな年齢でも新しいシステムを使いこなせるのか不安でしたが、実際に触るうちにどんどん使えるようになりました。早坂がフォローしてくれたこともあり、使えば使うほど便利さがわかってきた感じです。今後、さらに使いこなせるようになりたいです。
システムコスト1/10削減とデータの検索性の向上を実現!
freee販売導入後に感じられた効果について教えてください。
小堀:まずは何といってもシステムコストの削減ですね。結果として1/10まで削減ができました。それから、商品や案件をかなり検索しやすくなったことも、満足しているポイントです。
以前のシステムでは、お客様が何百といらっしゃるなかで、それぞれのお客様番号を入れないと関連データが出てこないため、番号を暗記する必要がありました。さらに商品数が多いとなると、欲しいデータを探すのにかなり苦労していました。
freee販売では、商品や取引先の文字を一部入力するだけで関連データが出てくるので、検索作業がとても効率的になりました。作業人数がとても少ないなかで、業務が格段に楽になったのを実感しています。
最後に今後の貴社の展望についてお聞かせください。
小堀:まずは、従業員にとって働きやすい環境を整えることを大事にしています。今回freee販売を導入したのも、コスト削減だけでなく、引き継ぎしやすくするためのデータ化をきちんとしたいという点と、従業員の使いやすいシステムに入れ替えたいという思いがありました。
また、これまでメインの事業だった容器への印刷業務ですが、最近は価格競争に陥ってしまっています。どちらかといえば参入しやすい領域なので、どうしても「受注を獲得するために価格を下げる」という方向性に行きやすいんですね。
そういった価格競争と一線を画すためにも、弊社にしかできないニッチな仕事をしっかりと引き受けて、着実に受注を広げていくというのが、今後の目標です。
掲載日:2026年1月9日
Company Profile
有限会社小堀加工所
従業員数:2名
URL:https://kobori-kakoujo.com/
事業内容
シルクスクリーン印刷の専門会社

