技術と並ぶ、もう一つの継承。 創業90年の鉄工所がfreeeで実現した引き継ぎ書ゼロの「次世代に残すバックオフィスDX」 〜若手が安心して働ける体制へ〜

株式会社木村鉄工所

業務部 長田正生さん

技術と並ぶ、もう一つの継承。 創業90年の鉄工所がfreeeで実現した引き継ぎ書ゼロの「次世代に残すバックオフィスDX」 〜若手が安心して働ける体制へ〜

目次

お役立ち資料

こちらの記事が気になる方に
ぴったりのお役立ち資料はこちら

青森県むつ市を拠点に、1936年に設立した鉄骨製品の製造業を営む株式会社木村鉄工所。地元物件を中心とした建築鉄骨の製造および建設現場での建方作業だけでなく、大湊に基地のある海上自衛隊からエンジン点検・整備作業の受注など幅広い分野で優れた技術を提供しています。

一方でそのバックオフィスでは、データ管理の面で課題が山積していました。紙での会計業務や、発注・仕入れの二重管理など非効率なオペレーションが多く、状況の改善のために導入されたのが、freee販売・会計・工数管理です。

freeeの導入により、同社では会社の持続的な成長に向けたシステム化が進み、社内の情報共有や経営判断の精緻化を実現したといいます。

今回は、バックオフィス業務を担当される業務部の長田正生さんに、freee導入前の課題や導入のきっかけ、導入後の効果などの詳細をうかがいました。

「建築鉄骨の製造」と「海上自衛隊艦船搭載エンジンの整備事業」で地元むつに貢献

はじめに、木村鉄工所様の組織構成と事業概要を教えてください。

長田正生さん(以下、長田) 49名の従業員は、私を含め業務部が5名。鉄構部が18名、艦艇整備部が26名です。

むつ市大湊は、海上自衛隊の基地もあることから自衛隊との繋がりが深く、現在の木村鉄工所は旧海軍跡地に建っています。終戦後は海上自衛隊が設置され、大湊基地には、海上自衛隊基地で唯一自前でドック(艦船の修理、点検、荷役などを行うための専用施設)を持っているのが特徴です。
他の基地では、民間大手企業のドックが隣接しており、艦船の点検整備などの対応をしています。しかし古くから大湊に拠点を置く木村鉄工所は、中小企業でありながら大湊基地の艦船エンジンの点検・整備などを請け負っています。

もう一つの事業部として、建築鉄骨工事をはじめ、各種鋼構造物および製缶品の製作・加工を行い、寸法検査、超音波探傷検査を経て建方・取付に至るまで、責任と信頼を持ち工事を行っております。

紙やExcel中心の属人的管理。社長交代と、インボイスをきっかけに、クラウド化を決意

freee導入前の販売管理面での課題について教えてください。

長田: freee導入前は販売データをすべて紙で管理していました。そのため、情報の検索に時間がかかっていましたね。過去の情報を見るには、紙のデータをまとめたファイルから探す必要がありました。

帳簿も手書きで、私が入社した2011年当時、現社長が責任者として対応していました。当時はそれで業務が回ってはいたのですが、2020年から取締役が社長になることが決まり、細かい事務タスクに時間を割けなくなることが見込まれていました。

また、発注と仕入れのデータの二重管理の問題もありました。発注担当がExcelで発注データを管理し、仕入れ担当がそのデータを転記して仕入れ管理するという業務フローで、転記に余計な時間がかかっていたんです。

紙やExcel中心のデータ管理体制によりさまざまな課題が生じていたのですね。販売管理システムの導入に踏み切ったのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか?

長田: 会計管理をしていた取締役が社長になることに加えて、2023年10月のインボイス制度の法対応が大きなきっかけとなりました。と同時に、電子帳簿保存法も施行されることとなったため、紙保存と電子保存のルールを共存させるよりも、電子保存に一本化した方が社内運用が解りやすくなるだろうと思ったことから、システムの導入による電子化の推進を模索しました。

数ある販売管理システムのなかからfreeeを選んだ理由を教えてください。

長田: システム自体の利便性はもちろんのこと、サポート体制への信頼感も大きな理由です。特に初回の商談で、freeeの営業の方が当社の課題を整理してくれたときの手際の良さがすごく印象的でした。

導入後も、カスタマーサポートの丁寧な対応に助けられています。他社システムでは、問い合わせフォームが唯一の窓口となっているケースもあり、足を運んで訪問をしてくださる企業が安心感に繋がるという考えがありました。しかし、freeeはオンラインでもwebミーティング・電話・チャットですぐに解決できます。業務整理からここまで丁寧に伴走し続けていただけるものなのかと驚きました。

また、プロダクトに対して要望を上げたいとき、freeeはカスタマーサポートが直接対応してくれるので、コミュニケーションがスムーズです。プロダクトの改善サイクルも早いので、長く使い続けるうえでの安心感がありますね。

残業50%削減を実現した一元管理。「引き継ぎ書」はもう要らない!未来まで見据えた部署連携の最適解

freee販売の導入後、どのような効果が得られましたか?

長田: 会社全体で、残業時間を大幅に削減できました。

バックオフィスでは、私以外の2名のメンバーについて、1人当たりの残業時間を、50%削減できています。
営業職や艦艇整備部では、購買担当との情報共有スペースとしてfreee販売を活用することで、見積書作成業務等の効率化が進み、単純計算ではありますが、全社的には最大80時間程度の残業時間削減となりました。
もともと残業がなかった部署でも、効率化によりさらに余裕をもって業務を進められるようになりましたね。

具体的に、どのような点で効率化が進んだのでしょうか?

長田: まず、社内の情報が検索しやすくなりました。以前は紙のデータをまとめたファイルから情報を探す必要があり、時間がかかっていました。しかし今は、freee上で検索すればすぐに必要な情報が見つかるようになり、かなり作業効率が上がっています。

また、データを一元管理できるようになり、部署間の連携がスムーズになりました。二重管理が問題だった発注と仕入れのデータも一元化され、発注担当が入力した情報がそのまま仕入れデータに反映されるようになっています。これにより、仕入れ担当による転記が不要になり、作業時間が削減できました。

データ管理の一元化は、目の前の工数削減だけでなく、今後発生する業務の「引き継ぎ」に向けても意義のある施策です。過去の取引データがすべてクラウド上に蓄積されていくので、担当者が変わっても案件ごとの情報を共有しやすい仕組みができつつあります。引き継ぎ書を作成して業務を引き継ぐことをしなくても、システムにログインして過去のデータを参照することで業務を行えるというのは、業務効率化以上にとても大きなメリットだと感じています。

72歳の従業員も、スマートフォンで工数入力。粗利の可視化により、経営判断の精緻化にも

freee工数管理も導入されていますが、工数管理のフローはどのように変わりましたか?

長田: 弊社では、製造・工事管理・部品管理の担当が、工数管理を実施しています。導入前は従業員が手書きの稼働報告を、私がExcelに入力していました。現在は各自がfreee工数管理にスマートフォンで直接入力するフローになっています。
手書きかつ紙が汚れで見えづらい文字を読み解きながらの、Excelへの転記負荷が削減されただけでなく、以前は私が個別に送っていた報告漏れを防ぐリマインドも、今は基本的にfreee工数管理の自動通知のリマインド機能で完結します。

それまでの業務フローから大きな変化があるなか、現場の社員がシステムに慣れるまでのハードルはありましたか?

長田: 大きな混乱はありませんでした。freeeさんが作ってくださった社内用マニュアルを展開したところ、多くの社員がすぐに使い方を覚えてくれました。

機器に不慣れな年配の従業員が苦戦することも多少ありましたが、社員同士で教え合うなどして、導入からそこまで時間をかけずに全員適応できた印象です。72歳の社員も、スマートフォンで正確に入力することができているんですよ。

工数管理の体制を変えたことで、経営面で得られた効果はありますか?

長田: 紙で記録していたときよりも正確に工数を把握できるようになり、粗利の計算の精度が上がりました。「もう少し人件費をカットすべきでは?」「値上げするべきか?」など、数字を見ながら議論できるようになっています。

また、freee工数管理の導入をきっかけに、スマートフォンの通信費を手当として支給する改革も行いました。従業員の方がより働きやすい環境づくりのきっかけに繋がったと思います。

会社・技術を未来に残すため、若い世代が働きやすい環境を。freeeと進める「分かりやすく引き継ぐ」業務基盤の構築

業務効率化に関して、今後の展望を教えてください。

長田: 引き続き最新技術を取り入れて、属人化しない業務フローを整えていきたいと思います。現在は、AI技術を駆使して社内用のチャットボットの開発に挑戦しています。就業規則などの知識をインプットして、新しく入ってくる社員もチャットボットに聞けば必要な情報がすべてわかる状態を実現したいですね。

個々の業務の効率化だけではなく、会社の将来を見据えたうえでの改革なのですね。

長田:次世代のことを考えると、システム化は非常に重要です。
現在、バックオフィスのメンバーは私を含めて全員社長より年上なんです。社長が安心して経営に専念できる体制を持続させるためにも、属人化させず、バックオフィスの業務を誰にでも「分かりやすく引き継ぐ」DX化が必要です。

また、次世代の人材を呼び込んでいくためにもDX化の必要があります。
むつ市をはじめ地方では、卒業した学生が、地元企業へは就職せず都会にでてしまいます。「技術の継承」のためには、若い世代の方の力が不可欠です。
私たちも”変わること”に怖さがありました。ただ、変えないと時代に合わず、アナログで非効率な環境のままでは、働きたいと思ってもらえません。若い世代に魅力的な会社だと思ってもらうために、freeeのようなシステムを活用して、標準化や効率化を進めていきたいと思います。
実際に、新卒の方の採用が難しい状況が続いていたのですが、来年度は3人の方の入社が決まっていることは、非常に嬉しいです。

導入前の貴社と同じような課題を持つ企業にメッセージをお願いします。

長田: 電子帳簿保存法への対応など、目先の必要に駆られてDX化を進める会社は多いと思います。しかし、場当たり的な対応に留めるのではなく、会社の長期的な成長を見据えて根本的な改革に踏み切るほうが良いと考えています。

これからも技術の進歩とともにビジネスのスピードは上がり続け、どの企業も時代に合わせた変化を求められます。freeeのようなクラウドシステムは、会社を長く発展させ続けるための心強い味方になるはずです。

掲載日:2025年11月26日

Company Profile
株式会社木村鉄工所
従業員数:49名
URL:https://www.kim-tks.co.jp/

事業内容
鉄骨製造業、機械等修理業

\こちらの資料がよく読まれています/

freee会計のサービス概要

freee会計がすぐわかる資料

ダウンロードする

機能や料金の詳細がよくわかる

freee販売 ご紹介資料

ダウンロードする

料金プランや導入メリットがよくわかる

freee工数管理 ご紹介資料

ダウンロードする
Related Article

関連記事ピックアップ

,