入金の早さ、分かりやすさが利用の決め手、長期化する入金サイト解消にファクタリングを選んだ理由

株式会社フロンティアチャンネル 代表 森川彩乃 氏

課題
早期の資金調達

2015年に設立した、映像制作からナレーション収録、司会やスタッフキャスティングを行う株式会社フロンティアチャンネル。フロンティアチャンネルでは、外部委託するクリエイターやスタッフの方々への支払い期日と案件の入金期日にギャップが発生していました。


そして、イベントやナレーションの繁閑により、単月で売上にバラツキが発生し、資金繰りに課題を感じていました。入金サイトの課題や案件数の波により発生する資金繰りの改善手段としてファクタリングに着目。具体的にどのようにファクタリングを活用されているのか森川氏にお話を伺いました。

長期化する入金サイトにより「委託先への支払い」「機材導入時の支出」が資金繰りの課題に


“代表の森川氏が司会を行う様子”
代表の森川氏が司会を行う様子



――始めに、貴社の業務について受注から入金されるまでの流れを教えていただけますでしょうか?

森川 弊社は映像制作、イベントキャスティングなど単発の案件が殆どです。お客様からご依頼をいただくたびに取引に関する書類を締結します。映像であればデータの納品、イベント司会などであればイベント終了時に納品完了となります。納品が完了した月に締め、入金サイトはお客様の指定に合わせているため30日〜60日後になることが多々あります。


また、当社では外部委託のクリエイターや司会、スタッフに依頼をしディレクションを中心に行っていますので、各委託する方々への支払いもその都度に発生しています。ただ、納品完了して入金を受けてから委託する方への支払いサイトが非常に長期化してしまいます。個人事業主として、委託を受けてくださっている方もいらっしゃるので、支払いサイトは翌月末払いに設定しています。


私自身が、以前事務所に所属する形で音楽制作やアナウンサーを経験していたこともあり、コンテンツを作る人の努力や苦労も知っています。30日という支払いサイトは守りたいです。



―― 受発注のフローとして委託先への支払いが入金よりも先に来ることが課題となっていたのですね。

森川 おっしゃるとおりです。弊社への入金を待ってから委託先へ支払うことになると、60日を過ぎることがあります。そうなってしまうと委託先からの信用を損ねることにもなりかねます。各分野の委託先の方々が居て成り立っている業務でもあるので、信用を非常に重視しています。


また、委託先への支払いだけでなく、イベントや収録の内容によっては新しい機材を急遽購入、レンタルすることもあります。そうなると支出がさらに増加し、案件が増えるほど単月の資金繰りが困難になるといったこともありました。

「創業補助金」「銀行融資」だけでは資金繰りが改善せず、行き着いたのがファクタリング


“代表の森川氏”



――案件の性質上、入金・支払いサイトでのギャップが発生しやすい事業だと思うのですが、以前は資金繰りをどのように行っていたのでしょうか?

森川 創業時に中小企業診断士や商工会議所などに相談し、行政が行っている「創業補助金」を利用しました。ただ、創業補助金は経費で支払った領収書や報告書を提出し、審査の後に補助金交付となるため、銀行などの融資とはまた違った資金調達方法となります。事業が安定する前だったので、創業補助金があれど資金繰りは厳しかったです。


当時は、銀行融資などの知見もほぼ無い状態でしたので、どのように資金調達をすべきか悩み、知人や商工会議所などに相談していました。創業3年目になるころ、元銀行員のコンサルタントの方と知り合い、相談に乗っていただきながらようやく融資を受けることができました。ただ、運転資金としては良いものの、支出が増えるタイミングで返済が重なると負担になりますので、資金繰りの改善には至りませんでした。そういった時期に、初めてファクタリングを使いました。



――ファクタリングはどういった経緯で知り、利用にいたったのでしょうか?

森川 フロンティアチャンネル創業の前に行っていた仕事で、金融に関する知見にふれる機会がありました。そこで、ファクタリングという資金調達方法があるということを知っていたので、他社のファクタリングを利用することがありました。ただ、今思えば、本来の業務と平行しながらなので、審査から着金までの手続きや手数料の高さなどがストレスとなっていたように思います。



――ファクタリング自体はご存知だったのですね。そこで、freeeの「請求書ファイナンス」をご利用いただいたキッカケは何だったのでしょうか?

森川 キッカケは当社の会計処理全般をfreee会計で行っていたことです。単発の案件が多い業務の特性上、頻繁にfreee会計を開き見積り書や請求書を作成します。freee会計のTOP画面に「請求書ファイナンス」の案内が表示されており、そこで知りました。


内容を見てみると、手続きが他社よりも簡潔でわかりやすいと感じ利用に至りました。

他社ファクタリングサービスよりも“わかりやすく” “素早く”調達できた「請求書ファイナンス」


“代表の森川氏”



――他社のファクタリングサービスと比べて、請求書ファイナンスの印象はいかがでしたか?

森川 とても好印象なサービスだと感じました。銀行などの後ろ盾のない他社のファクタリングサービスなども多くあるのですが、どういった会社なのかわからないだけに利用する時に心配になりました。その点、日頃から使っている会計サービスが提供しているファクタリングサービスなので心配はとくになく安心して利用できました。


利用方法や条件という点においても他社のファクタリングサービスと比べて優れていました。例えば、先程申し上げたように、他社サービスですと、審査から着金までの手続きに時間を要することがあります。印鑑や謄本、請求書、決算書を用意して対面での面談が複数回発生するということもあり、着金までの間に2〜3週間くらい要することもありました。


それが、請求書ファイナンスでは全てオンラインで完結するので、そこに掛かるスピードは圧倒的に早かったです。


また、手数料に関しても他社であれば20%ほど掛かっていたものが、請求書ファイナンスだと圧倒的に安くで済むということがわかり驚きでした。さらに、審査を終えて申し込むと半日〜1日で着金するので入金サイトのギャップを埋めるための緊急対応として、利用するメリットが大きいです。



――どういったシーンでご活用されていますでしょうか?

森川 当社の事業は単価としてそこまで大きなものは無いのですが、数ヶ月に1回くらいのペースで大きな金額で取引を行う企業のお客様がいらっしゃいます。


そこで、請求書ファイナンスで請求書を買い取ってもらうことで入金サイトの開きを埋めることができ支払いが重なっても資金繰りが安定しはじめました。具体的には、入出金表のようなものをエクセルで独自で作成し、1〜2ヶ月先までの入金、支出の予測を立てて、そこで必要に応じて請求書ファイナンスで買取を依頼するという流れです。


現在は、銀行での追加の融資も決まったことでより一層事業が安定しているので、現在では使う頻度は少ないのですが、短期的な資金調達手段という意味で安心感があります。

会社の規模を拡大していく上で、ファクタリングは資金調達の新たな選択肢となる

――請求書ファイナンスを利用されて、ファクタリングについての印象は変わりましたか?

森川 ファクタリングと聞くと、「緊急時に何とかしなければならない」といった印象を持たれる方も多くいるでしょう。でも、freeeの請求書ファイナンスを利用してみて感じたのは、オンラインで簡潔に手続きが済み、着金までのスピードが早いという点から、安心して利用できる資金調達手段の1つということです。


もちろん、事前に入出金の予測を立てて利用することが前提となります。入金サイトが長期的になりやすい事業であれば、そこを改善するための手段として、他の人にもおすすめしたいと思えるサービスだと思います。



資金繰りを改善し事業が安定されたとのことですが、今後の展望などを教えていただけますでしょうか?

森川 事業を安定させるために映像制作からイベントキャスティング、その他にWebコンテンツ周りの制作なども行ってきました。その結果、とても大切なお客様との出会いもあるため、この事業の幅は維持しつつも、「(もともと注力したかった)音楽の事業で会社を安定させる」ことが目標です。


そのためには、会社の規模も大きくしていかなければならないですし、オフィス移転なども今後想定されます。次のステップに進むためには、資金調達が重要になってきます。そこで、必要に応じて請求書ファイナンスもぜひ活用させていただきたいと思います。

株式会社フロンティアチャンネル