重要なデータはすべてfreeeで一元化!工数から売上、利益率までリアルタイムで可視化

株式会社アクティブリテック 代表取締役社長 前田拓海さん、取締役CFO 北山隼地さん

課題
経営の課題をリアルタイムに把握バックオフィスの体制構築・効率化

2021年に設立された株式会社アクティブリテックは、3DCGを起点とするデジタル空間の制作と、ソフトウェア開発を手掛ける企業です。同社では創業時からfreee会計を導入し、その後段階的にfreee製品を取り入れ、データの一元化に取り込んできました。


代表取締役を務める前田 拓海さんは、もともと不動産コンサルティングの分野で会計に携わっており、早くからfreee会計に魅力を感じていたそうです。CFOの北山さんが入社してからは、本格的な一元管理を目指してfreee販売やfreee工数管理も導入されました。実際に取り入れてみると、欲しい情報が誰でもリアルタイムで手に入る点にメリットを感じたといいます。


今回は、freee製品を導入された経緯と、会社を運営するなかでどのように活用されているのかを伺いました。


CG制作とソフトウェア開発の2軸で事業展開、不動産パースを扱うCG制作部門ではVRも手掛ける

株��式会社アクティブリテック

――御社の事業の概要、経営体制を教えていただけますか?


前田 拓海さん(以下、前田): 弊社の事業の軸は2つあります。1つはCG制作、もう1つはソフトウェア開発です。
CGにおいては、主に不動産における「パース」の制作を扱っています。電車広告などで、タワーマンションとかの完成予想CGを見かけることがあると思うのですが、パースはその図面のことです。最近では静止画だけでなく、VRを使って実際にマンションの内部を歩き回れるようなものの開発も行っています。


ソフトウェア開発では、toBの分野で不動産管理システムや業務効率化システムを取り扱っています。従業員は全体で70名ほどいて、各事業の人数比はちょうど半分ずつです。CG制作・ソフトウェア開発にそれぞれ35名程度在籍していますね。 そこに5、6名で構成された管理部があり、管理部が総務・経理・人事を全て担っているという体制です。


――御社のミッションや社風もお伺いできますか。

前田: 弊社が大事にしているのは「プロフェッショナル・チャレンジ・エンジョイ」の3つのテーマです。仕事においては、とにかくプロフェッショナルとしてお客さまに向き合い、必要以上に遠慮はせず、プロとしての視点から積極的な提案を行うことを大事にしてもらっています。


また、弊社はチャレンジを重視していて、新規事業にもどんどん挑戦してきました。失敗は成功のもとになると思っていて、「とにかく何でも手を挙げて取り組んでみよう」という社風につながっています。


エンジョイについては、仕事は人生の1/3以上を費やす大きなものだからこそ、「仕事が楽しくなければ幸せではない」といった考えが土台になっています。みんながどのように楽しくチャレンジできるかを追求するために、オープンなコミュニケーションを大事にしています。

良心的な初期コストとリアルタイム性に魅力を感じ、事業立ち上げ時からfreee会計を導入

――freee会計導入のきっかけ・経緯などを教えてください。

前田: 実はもともと不動産コンサルティング会社で会計部門に所属していたので、会計の知識はそれなりにあったんです。会計についていろいろなソフトウェアがあることも知っていましたが、いろいろな人が入力でき、リアルタイムで確認可能なクラウドのほうがいいなと考えました。


そこで、初期コストがそれほど高くなく、事業の立ち上げ時にピッタリということで迷わずfreee会計を導入しました。その後、freee人事労務とfreeeサインも取り入れています。


データの一元化を目指しfreee工数管理、freee販売も導入

――御社ではfreee工数管理やfreee販売も導入されましたが、経緯などを教えてください。

前田:人事については、当初から社労士にお願いしていたため、特にシステムは使っていませんでした。工数管理については、創業3、4年目くらいで他社のシステムを入れましたが、連携性の悪さが大きな課題になっていたんです。


工数をつけたところで、自動で給与計算はできず、会計にも反映されない。社労士の方に記帳はしていただいていましたが、会計とリンクするまでに数日かかってしまうので、リアルタイムでの確認ができないことが難点でした。


大きなデメリットを感じていたなかで、2年前にCFOの北山が入社し、そのタイミングで一元管理ができないか相談しました。いろいろと検討したなかで、freee工数管理とfreee販売を入れてみようということになりました。


――元管理を目指すにあたって、具体的にどのような課題を抱えられていたのでしょうか。

株式会社アクティブリテック

北山さん(以下、北山): 私が入社した当時は、まだプロジェクトの情報と請求情報、会計情報が紐づいていない状態でした。各事業部が案件管理をExcelで行っており、バラバラで扱っていたので、結局プロジェクトごとにどれくらい収支があったのかが把握できなかったのです。


前田: 弊社は受託開発がメインなので、案件管理がどうしても複雑になってしまいます。1つのプロジェクトで多様な請求書が生まれたり、同じクライアントから追加開発を依頼されたりと、データの統合が難しい面がありました。それに、請求書や売上、原価、利益率についても、リアルタイムでの確認はできず、当時は月1回のチェックが限度でした。


北山: 細かな個別原価計算と工数管理、給与データの管理、会計への落とし込みといった多様なタスクがあり、予算的な制約があるなかでどのシステムを利用するかを検討しました。その結果、最終的にはfreee工数管理・freee販売がベストじゃないかという判断にいたりました。

重要な書類はすべてfreeeに集約。担当者間の分断が解消され、業務のスピード感が向上

――freee導入後の効果/変化などありましたか?

前田: まずはやはりデータの一元管理が行えるようになって、すごく便利になりました。1つのシステムで工数から売上、利益率までリアルタイムで可視化できる点に価値を感じています。バージョンアップもこまめにやってもらえるので、使いやすさもどんどん向上していますね。


北山: 金融機関からの審査を受けたときに、一元管理のメリットを強く実感しました。PLから資金繰り表、各プロジェクトの売上を追っていくにあたって、freee会計からリンクをたどっていけば、必要なデータにすぐアクセスできました。重要な書類はすべてfreee販売に集約されるように運用していたので、一気通貫で容易にプロジェクトの契約書までたどり着けました。


――社内の業務プロセスに変化はありましたか?

前田: 従来は管理部が工数管理していたのに対し、売上の管理はPM(プロジェクトマネージャー)単位で行っていたので、業務の分断がネックになっていました。PMから管理部に出力を頼まなければならないときには、どうしても時間がかかってしまうので、無駄が多かったなと感じますね。


今でも管理部がメインで管理を行い、PMも個々で売上管理はしてくれますが、とにかく担当者がfreeeに入力すれば「いつでも誰でも見られる」状態になっているので、作業はすごくスピーディになっていると思います。


freeeは創業したての方の強い味方。会計の知識がない方でも使いやすいUIが魅力

――freee導入前の御社と同じような課題を抱えて悩んでいる企業に対して、メッセージをお願いします。

前田: 創業したての方には、とにかくfreeeを強くおすすめします。UIもどちらかと言えばエンドユーザー向けで、会計の知識がない方でも使いやすいのではないでしょうか。コスト面でも使いやすさの面でも、有力な選択肢だと思います。


また、freeeには今後の成長性にも期待しています。今後もいろいろな機能が増えていくと思うので、ますます使いやすくなると考えています。途中でシステムを乗り換えると、どうしてもコストがかかってしまうので、今使い始めるならfreeeはおすすめですね。


北山: freeeはいろいろなシステムの集合体になっているので、会計をベースに周辺のプロダクトも組み合わせることで真価が発揮されるなと思います。必要なシステムがあらゆる面でカバーされているのが、freeeの強みだなと実感していますね。なので、周囲から相談を受けたときも「freeeを入れるときは一括で」とアドバイスしています。


株式会社アクティブリテック

――御社の今後の事業についての展望もお聞かせください。

前田: 5年程度の期間で目指しているところで言えば、上場して時価総額100億円が明確で分かりやすい目標かなと思っています。株式会社なので、やはり周囲からの評価としては時価総額が分かりやすい指標だと考えています。従業員にも、スタートの段階で「上場を目指しているよ」という意思は公表しているので、おおまかな目標は共有できていると思います。


もう1つキーワードを挙げるとするなら、No.1というテーマを強く意識しています。不動産テックは大きな業界ではありますが、小さなカテゴリに絞りこんで、「この分野ではNo.1だよね」という立ち位置は常に目指していきたいです。そのためにはfreeeの製品の力も必要になるので、このまま使い続けたいと思います。

株式会社アクティブリテック