株式会社LIG様は、システム開発やWeb制作、Webクリエイタースクール運営などを多角的に展開されています。今回は取締役兼管理本部長を務める岩田さんに、SaaS管理ツール「Bundle by freee」導入の背景や効果、今後の展望についてお話を伺いました。
Q. 事業内容/ご担当領域について教えてください
LIGは、システム開発・Web制作・Webクリエイタースクール運営の3本柱で事業を構成しています。
私自身は取締役として経営を担いながら、管理本部長としてバックオフィス全般を管掌。さらにビジネスサイドではグローバル事業部としてオフショアリソースを活用したシステム開発のマネジメントも行っています。
管理本部には人事部、財務経理部、経営管理部、インハウスマーケティング部の4部署があり、情報システム部門は現在1人体制で、ヘルプデスク業務や情報セキュリティを担当しています。5月にISMSの更新審査を終えたばかりで 、業務は多岐に渡ります。
Q. 「Bundle by freee」を導入する前は、どのような課題を抱えていたのでしょうか?
導入前は 「カオス」な状態でした。
共通で使っているSlackやGoogle Workspaceなどのごく一部のSaaS を除いて、事業部やプロジェクトごとに導入されたツールが把握できていませんでした。誰がどのアカウントを払い出しているのかも不明な状況で、退職者のSaaSのライセンスが放置され、不要なコストが毎年発生。
マスター権限を持つ人が分からないために解約も容易ではなく、一つ一つのSaaSを個別に対応していくしかありませんでした。
手動での管理ではもはや限界であり、これらの膨大なサービスを適切に管理するためには、何らかの管理ツールを導入する必要があると考えていました。
Q. 数あるSaaS管理ツールの中から、「Bundle by freee」を選んだ決め手は何でしたか?
UIの分かりやすさなど導入の決め手はいくつかありますが、最も大きかったのは、当社がすでにfreee人事労務を導入していたことです。
人事労務とSaaS管理がシームレスに連携できることは、当社の課題解決に直結すると感じましたし、他サービスを検討するよりも迅速に導入できると判断しました。
シャドーITによるセキュリティリスクや、退職者ライセンスの放置による無駄なコスト、入社者が多いことによるライセンス払い出し作業の煩雑さなど、多くの課題を抱えていたため、「Bundle by freee」を導入しない理由はありませんでしたね。
Q. 導入後、具体的にどのような効果がありましたか?
導入後、最もポジティブな効果として現場レベルでも声が挙がっているのが、入社時のライセンス払い出し作業の「オートメーション化」です。当社は入社者が多いため、この作業が自動化されたことで、業務負荷が大幅に軽減されました。
また、オートメーション化により、ヒューマンエラーによる設定ミスを削減できています。
主要なSaaS(Slackや、Google Workspace、Figmaなど)に関してはすでにBundleと連携が完了しており、管理の見える化が着実に進んでいます。
Q. 今後、「Bundle by freee」に期待する機能や、SaaS管理ツールを検討中の企業へのアドバイスをお願いします。
「Bundle by freee」に期待する機能としては、MDMツールとの強固な連携です。Bundleを導入することでどの端末にどのツールが導入されているか可視化されると嬉しいですね。
また、現状ではBundleの機能をまだ完全に使いこなせていないと感じています。ヘルプページの充実や、導入後の活用に関するレクチャーなど、さらなる支援があれば、もっと良い使い道が見つかると期待しています。
SaaS管理ツールを検討中の企業様へのアドバイス としては、当社のケースから言えるのは、もしfreee人事労務を使っているのであれば、 「Bundle by freee」は最適な選択肢 だと自信を持って言えます。
SaaS管理ツールは、シャドーITの撲滅、退職者アカウントの適切な管理、無駄なコスト削減、そして何よりもセキュリティ強化と内部統制の観点から、もはや必須のツールです。特にIPOを目指す企業や、当社のように大企業との取引が増え、セキュリティ要件が高まっている企業にとっては、 「やらない理由がない」投資 だと考えています。
当社としては内部統制全体を今後も強化していく中で、「Bundle by freee」をさらに深く活用し、管理体制の仕組みを盤石にしていければと思います。