婦人服の製造・販売、卸売りを手がけているアルバライズ株式会社では、freee会計をメインとしてさまざまなツールと連携させることで、経理や総務に関する業務の効率化に取り組まれています。
経営企画部取締役部長 加野 泰司さんによれば、多くの会計ソフトを検討した結果、freee会計が一番なじむツールであったと語られています。OCRでの画像の読み込みの良さ、取引先が多くても入金処理などをスムーズに行える点から、freee会計の導入を決められたそうです。将来的には、給与計算や労務関係の手続きなども、freeeで処理が完結する仕組みを整えたいと語られています。
freee製品導入の経緯と、会社運営のなかで具体的にどのように活用されているのか、代表取締役社長 宮原 隆さん、加野さんにお話しを伺いました。
婦人服のアパレル事業における卸売りビジネスと店頭販売、製造・販売を手がける会社 年4回の展示会で約500社と取引
――御社の事業の概要を教えてください。
宮原 隆さん(以下、宮原): 事業は婦人服の製造・販売を行うアパレル企業です。特にミセスを中心とした卸売りビジネスと店頭販売を行っています。店舗は全国展開しています。
生地を仕入れて、縫製工場さんなどとお取引をさせていただいており、自社のオリジナル企画の商品を作っております。現在4ブランドを展開しており、企画からデザイン、生産まで行っています。年に4回、コレクションという形で展示会を行っており、約500社の取引先、専門店様にご来場いただいています。
――会社設立の経緯、組織体制について教えていただけますか?
加野 泰司さん(以下、加野): 元々は大阪の西区のほうで50年ほどアパレル事業を行っている会社があるのですが、前の会社で婦人服の事業が厳しい状況になるということでブランドが廃止になると決まりました。ただその時に、会社の前身となったブランドを無くすことに反対意見がありました。私としても50年続いたブランドを無くしたくないという思いがあり、その事業部を独立させ、さらに 小泉グループの傘下に入る形で2022年12月に会社を設立しました。
新たに設立した会社では、営業部門・企画生産部門・経理総務などの経営企画部を設け、各部門に1名の責任者をつけております。部門の責任者の持ち味を活かして組織を構築していく体制をとったので、物流システムをどうしていくのか、基幹システムをどうするのかといったことをすべてゼロから取り組んでいきました。
freee会計が一番なじみやすいと感じたのがきっかけ、スタッフでも手軽に使える経理システムを導入したかった
――freee会計導入のきっかけ・経緯などを教えてください。
宮原: 前の会社がちょうどシステムを変えたばかりだったので、それを使うことも検討しましたが、年間の使用料との兼ね合いから見送りました。
freee会計については以前から把握しており、特にOCRの読み込みが良くなっていた点などから関心を持っていました。他社製品も検討しましたが、内容や価格などの点からfreee会計が一番なじみやすいと判断しました。
私は経理のことがわかっても、他のスタッフはそこまで経理の深い知識を持っているわけではありませんでした。そのため、会計処理の深い知識がなくても、業務を進められる仕組みとしてfreee会計を導入しました。当初は経理スタッフが2名でしたが決算書の作成まで行えること、クラウド型に統一できること、勤怠管理・経 費精算・支払いの依頼・金融機関の口座との連携などが行えるなどの点が、freee会計を導入する決め手になりました。
――freee会計を導入して、安定運用に至った流れを教えてください。
加野: 使い方については、freee会計のサポートで設定などを教えてもらったり、ヘルプ画面や動画を観て勉強したりしました。前の会社の経理の考え方が残っていたため、慣れるまでに時間がかかった部分もありますが、CSVを取り込めるとわかったタイミングでうまくいくようになりました。
社内向けのfreee導入の説明会は、一度行いました。全社的にメインで使っているのは経費精算、あとは慶弔申請や値引きなどの申請書などです。人事労務freeeとfreee勤怠管理Plusを連携して使っており、給与明細などもそちらで出すようにしています。
宮原: 僕はモノを売ることはできるのですが、加野はそれまでにも物流部門の立ち上げなど、さまざまなことを経験し、熟知していました。そのため、経営推進や経理・総務などのマネジメント、システムの導入などの決済をすべて任せました。
freee会計の機能をフル活用、月次処理や取引先への支払いや売掛金の相殺などで使っている