株式会社totty designは、企業のWeb構築からマーケティング、広告運用などを手がけるデジタルソリューションカンパニー。フリーランスのWebディレクターだった戸塚雄宇氏が2022年に設立した会社です。
設立直後の会社は、従業員がフロントオフィス業務とバックオフィス業務を兼務するケースが少なくありませんが、経営者1人の会社ではなおさらその負担が大きくなります。
同社では販売管 理業務の効率化を図るため、freee販売を導入しています。今回は、導入に至る経緯や実際に使用した手応え、今後に向けた期待などを、代表の戸塚氏にお聞きしました。
アパレル業界からWebの世界に飛び込み、独立へ
――まず御社の具体的な事業内容から教えていただけますか。
弊社はWeb制作やWebマーケティング、コンサルティングを手がける会社です。ビジネスのキーワードは「一気通貫」と「トータルソリューションの提案」。お客様のビジネスの課題にワンストップで対応し、全体を見通した最適な解決策の提案をめざしています。
まだ設立して7か月ですが(注:取材時点。2022年7月設立)、Webデザインからスタートして、現在、サイトの運営やSEO、広告運用、アクセス解析に基づくコンサルティングにまで業務を拡大しています。
現在、社員は私ひとりで、プロジェクトに応じて外部のデザイナーやライターと協働する形をとっています。
――設立して間もない会社ですが、以前からこうしたお仕事を専門にされていたのでしょうか?
以前は外資系のファッションブランドに勤めていました。アパレル業界での経験が長く、店長職を任されていた時期もあります。ちょうどアパレル業界がITをビジネスに積極的に導入していった時代だったこともあり、そこでいくつかのファッション×ITのプロジェクトに携わりました。それが今の仕事の出発点です。
その後、フリーランスのWebディレクターとして独立して 2年ほど経験を積み、昨年、業務の拡大を図るために法人化したという流れです。
テクノロジーを掲げる会社だからこそペーパーレスにこだわる
――会社設立後にfreee販売を導入されました。その背景は?
フリーランスとして仕事を始めるにあたって、「できる限りクラウドサービスを活用して、紙の書類を排除しよう」と決めていました。デジタルのテクノロジーでお客様の課題解決を図る会社ですから、ペーパーレスにこだわりたかったのです。
まずはバックオフィスの業務を省力化して本業の最大限の時間を割くために、freee会計を導入。また、受発注業務をスムーズにするために受発注ソフトの利用も始めました。
ただ、以前使っていた受発注ソフトは発注元であるお客様側も登録し、サービスの使い方を理解していただく必要がありました。こうしたシステムに不慣れなお客様もいらっしゃるので、弊社側で使い方の説明やサポートをしており、その手間と時間が負担になっていました。
一方で、freee販売は発注者側がサービスに登録する必要はありません。見積もりをつくったら、その画面上の操作でメール送信が可能です。送信するメッセージの雛形もつくれるので、ミスなく最短コースでお客様とやり取りができます。加えてfreee会計と連携することで情報を一元管理できる点も魅力的だと考え、freee販売の存 在を知ってすぐに導入を決めました。
新しいクラウドサービスを導入する際に常に留意しているのは、「自社の都合だけでなく、お客様側の使い勝手も考えなくてはいけない」ということ。自己満足にならないよう、「お互いにうまく連携できて、満足度が上がった」というのが理想です。その点、freee販売導入後は、お客様とのやり取りがスムーズになり、満足度も上がっていると感じます。
会計取引がシームレスに連携。Excelなしでも業務が成立
――サービスを使い始めてから、どのような変化がありましたか?
業務工程の削減はもちろんですが、freee販売で売上登録したらfreee会計にデータが正しく反映されるなど、会計取引がシームレスに連携されるので「転記ミスがない」という安心感があります。心理的負担がかなり軽減されるようになりました。
また、Excelを使う機会が圧倒的に減りました。前職では、週報や売り上げレポートを手作業でつくっていて、極端に言えばExcelを開かないと仕事ができない状況でしたが、freeeのサービスの導入後は、自分で集計してグラフをつくる必要がなくなりましたね。
今、思い返すと「必死で関数を勉強した、あの時間はなんだったんだろう」と思います(笑)。
――同じように、独立や会社設立を考えている方にアドバイスはございますか。
私自身もそうでしたが、会社勤めをしていた方の多くは、会社員時代に経理に携わっていないケースがほとんどでしょう。 自分で販売管理や経理を行うのはハードルが高いと感じる方も少なくないと思います。
しかし、freee販売とfreee会計をかけ合わせて利用すれば、経理の専門家でなくても会計処理が楽にできます。自分自身が常に数字と向き合うことになるので、計数管理への意識が高まります。会計士や税理士の先生に任せきりになってしまうより、経営上の問題を早期に発見できるでしょう。
また、経営という観点でいえば、freee販売は自動で収益を可視化するレポート機能が充実しており、取引先別、案件別のデータなどさまざまな切り口でデータを見ることができるので、経営戦略を立てる手がかりが得られると思います。
クライアントの悩みに対して一気通貫したサービスを提供したい
――今後の事業の展望についてお聞かせください。
冒頭でも触れたように、弊社がめざすのは「お客様が抱える課題に対して、一気通貫したサービスで最適なソリューションを提供すること」。
今後はサイト構築にとどまらず、コンサルティングの部分、つまりお客様のビジネス全体の課題解決の提案をより拡充させていきたいと考えています。実際に、徐々にではありますがコンサルティング業務も増えています。
昨今、企業のDXが取り沙汰されていますが、上の年代の方や地方の会社経営者のなかには、「DXと言われても何から着手すれ ばよいのかわからない」とおっしゃる方も多くいらっしゃいます。そうしたお客様からは、Web制作や広告の運用やマーケティングの課題のほかに、バックオフィス業務の悩みも聞かれます。
これらの悩みに応えるためには、私たちもクラウドサービスを積極的に使い、自分たちが体感してよいと感じるものを提案していかなくてはなりません。弊社のキーワードである「一気通貫」という意味では、バックオフィス業務をシームレスにつなぐfreeeのサービスに共感を覚えますし、自分で使ってみて実際によさを理解していますから、機会があれば、弊社が提供するサービスと併せて、freeeのサービスをトータルで提案したいと考えています。
Company Profile
企業名 :株式会社totty design
本社 :150-0001 東京都渋谷区神宮前6-23-4桑野ビル2F
設立 :2022年7月
URL : https://tottydesign.com
事業内容:デジタル戦略プロデュース
・Webサイト制作
・Webマーケティング
・クリエイティブ制作
・コンサルティング
・保守・管理