freee人事制度設計で理念を仕組みに。創業63年、3代目の想いを継ぐ匠を育てる人事戦略

株式会社東京協栄

専務取締役 工場長 上原 由資 様

freee人事制度設計で理念を仕組みに。創業63年、3代目の想いを継ぐ匠を育てる人事戦略

本文サマリ

導入前の課題

  • 次世代の幹部(工場長)候補を育成・登用するための客観的基準がなかった
  • 理念が言語化されておらず、技術も標準化されていなかったため、経営の想いと現場の技術が共に属人化していた
  • 経営のバトンタッチに必要な「次世代リーダーの育成」と「評価・報酬」が全く紐づいていなかった

導入の決め手

  • freee担当者との対話を通じて、3代目として未来へ継承したい「技術と真心を兼ね備えた匠」という理想像を言語化できたこと
  • AIでは得られない、事業承継期の複雑な課題(理念と技術の統合など)を整理・言語化してくれる伴走パートナーとしての専門性
  • 「これなら運用できる」と経営層自身が確信できる安心感

導入後の効果

  • 目指すべき「匠」の姿が明確になり、従業員が自律的な成長を実感できる制度を実現
  • 経営層の想いを反映しながら、複雑だった評価項目が整理された
  • 「これなら未来の工場長を任せられる人材が育つ」という、事業承継に向けた自信と安心感を持てるようになった

目次

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創業63年を迎え、めっき加工を中心とした表面処理を手掛ける、株式会社東京協栄。3代目として事業承継の重責を担う上原様は、「次世代へ円滑にバトンを渡す」という経営課題に直面していました。

技術はベテラン社員に属人化し、理念は言語化されておらず、幹部候補を育てる客観的な基準もない。この「印象に依存する評価」と「属人化」の壁が、事業継承の妨げとなっていました。AIを活用して自身で制度の設計を試みますが、経営の核となる想いを反映できず、行き詰まりを見せていたそうです。

そんな状況を打開するため、freee人事制度設計を導入。freee担当者との対話を通じて、「評価・等級・報酬」の3制度が、事業承継という経営戦略と強固に連動した仕組みへと再構築されました。

創業以来の技術と理念を未来へ繋ぐための基盤をどのように築き上げたのか。その経緯について、専務取締役 工場長の上原由資様にお話を伺いしました。

「このままでは会社を継承できない」。属人化と幹部不在が招いた、事業承継の危機感

まずは人事制度の再構築に至った背景として、どのような経営課題を抱えていたのか教えてください。

上原 由資さん(以下、上原): 当社にも以前から人事評価制度はありました。しかし、図面の確認を必要としない業種に図面の確認作業ができるかや、めっき業務に従事しない排水処理を担当するものにめっき業務ができるかなど、なんとも評価のしづらい状況がありました。

その結果、「直近すごく頑張ってたよね」といった、その時々の印象で評価が左右される状態になってしまっていたんです。これでは、会社を未来に繋ぐために不可欠な、次世代の幹部、特に工場長のような候補を育成・登用するための客観的な基準があるとは言えない状態でした。

当初は内製で制度構築を試みられたそうですね。

上原: はい。当初は外部コンサルの存在も知らず、ネットのテンプレートやAIを活用し、通常業務と並行して自力で設計に取り組んでいました。

しかし、作業を進めるうちに行き詰まってしまいました。AIに聞けば一般的な正解は出てくるのですが、私が3代目として継承したい「技術より先に人間性を重視する」といった想いや、「技術とマネジメント能力の両方を持った人間」を育てたいという理想を、うまく反映させることができなかったんです。

先代から明確な理念が語られてこなかったこともあり、「大切にしたいこと」を自分自身で絞り切れないまま項目を作った結果、評価項目は60以上に膨れ上がってしまいました。

これでは、技術が属人化している現状を打破し、経営のバトンタッチに必要な「次世代リーダーの育成」と「評価・報酬」を紐づけることもできません。自分でも「ちぐはぐだな」と感じる制度になり、従業員に見せる自信が持てないまま、3ヶ月ほど苦戦が続いた状態でした。

様々なサービスがある中で、最終的にfreeeを選ばれた決め手を教えてください。

上原: 一番の決め手は、freeeさんとの対話を通じて、私が本当に大切にしたい想いを明確にできたことです。内製時はAIに頼って自分の想いを見失っていましたが、freeeさんはそこを引き出し、3代目として未来へ継承したい「技術と真心を兼ね備えた匠」という理想像を言語化する手助けをしてくれました。

また、AIでは得られない、事業承継期の複雑な課題(理念と技術の統合など)を整理・言語化してくれる「伴走パートナー」としての専門性も大きな理由です。内製時は疑問が出ても自分で調べるしかありませんでしたが、freeeさんにはその場で疑問を解決してもらえました。このスピード感と「これなら運用できる制度になる」という安心感が、内製時に感じていたもやもやを解消してくれたのが大きかったですね。

目指すは「匠」。理念と技術を継承するリーダーを育てる仕組みが完成

freeeの支援導入後、どのような効果が生まれましたか?

上原: 最大の効果は、「これなら未来の工場長を任せられる人材が育つ」という、事業承継に向けた自信と安心感を持てるようになったことです。

以前、自分で作っていた時は、「これを運用した結果、従業員はどう思うか?」という不安しかありませんでした。しかし今は、内製であれだけ苦労した「評価・等級・報酬」という3つの柱が、目指すべき「匠」の育成という経営戦略としっかりと紐づいた制度が完成し、その不安は払拭されました。

そして何より、この制度設計のプロセスを通じて、私自身が「自分の大切にしたいもの」を発見できた。これも非常に大きな成果だと感じています。

新しい制度について、従業員の方々の反響はいかがでしたか?

上原: 「目指すべき匠の姿が明確になり、自分も会社とともに成長できる」と実感してくれたようで、本当に嬉しそうにしていたのが印象的でした。

今までの制度では「どう評価されているのか」「自分の仕事がどう会社の役に立っているのか」が従業員から見て分かりづらかったのだと思います。今回の新しい制度は、その分かりにくさは解消されています。説明会では、まず「これは皆さんを管理するためのものではなく、成長支援制度ですよ」と、制度の核となる想いをしっかり伝えました。

また、freeeさんに作っていただいたスライドも分かりやすかったおかげで、私たちが制度に込めた意図がスムーズに伝わり、あの前向きな反応に繋がったのだと感じています。

「大切にしたい想いを守り抜ける」。後継者の不安を解消した、10点満点の制度設計

あらためてfreeeの支援導入のご感想と、今後の展望をお聞かせください。

上原: 率直に、点数で言うと10点満点です。もし10点以上つけられるなら、そうしたいぐらい。内製であれだけ悩んでいた「これをずっと運用できるのか」という不安が、すっかり解消されました。

今後は、この制度を運用していくフェーズに入ります。その中でまた困ったことが出てきたら、色々相談させてもらいたいと思っています。

最後に、人事制度の構築に悩んでいる企業担当者へ、メッセージをお願いします。

上原: もし、私のように人事制度と経営層の想いを繋げたいのに苦戦している経営層の方がいらっしゃれば、freeeさんをお勧めします。

私自身、制度設計を通じて、経営層として、そして会社を未来に繋ぐ後継者として大切にしたいものを再発見することができました。

freeeさんとの対話を通じてなら、「大切にしたいものを発見し、それをしっかり守り抜ける評価制度」が、きっと作れるはずです。

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