人間工学に基づく着心地を追求したニットで服の常識を破る!freeeと共に未来を編むニットロジー代表が語る社会貢献型ビジネスへの挑戦

株式会社KNITLOGY 代表兼デザイナー 鬼久保綾子 氏

課題
初心者でも経理や労務を簡単に

大量生産・大量消費のファストファッションの流れが去り、これまでの価値が見直されてきている昨今。

「学問のようにニットの可能性を追求する」をコンセプトに、ニット専門という新しいアパレルの形でこだわりのあるもの作りをする会社があります。

女性の体を美しく見せるシルエットを追求し、東北の小さな工場で1日2〜3着しか作れない精度の高いニットで、生活者の心を掴む株式会社ニットロジー代表兼デザイナーの鬼久保綾子さんに、ブランドにかける思いと描く未来を伺いました。

小学生の頃から憧れていたデザイナーという職業

【写真】株式会社KNITLOGY



小学生の頃からファッションショーが好きでした。母がオーダーメイドの縫製の仕事をしていた影響もあり、TVでパリコレのショーを見て、世界の一流デザイナーの作品たちに目を輝かせるような子供でした。


綺麗なものをたくさん見られる夢の世界に憧れて、デザイナーになろうと決め、高校を卒業後はドレスメーカー学院へ進みました。入って1週間で気づいたのは、自分と周りとの温度差。私が求める技術レベルには正直物足りない部分も多く、卒業後はイギリスのニット専門学校にニットの専門知識やデザインを学びに行きました。


ロンドンから3時間の田舎で、基本的に校門が開く時間から閉まる時間まで学び、学び足りない時は24時間空いている図書館で勉強という生活を送っていました。

自分の得意なことを仕事にしながら福祉にも貢献したい

【写真】株式会社KNITLOGY



英語はとにかく辛かったですね。元々話せるわけではないので、プレゼンテーションや課題にはいつも必死で取り組んでいました。
でも、話すことよりも大切なのがスキル・技術を上げること。授業後はクラスの助手に質問をし続けたり、学校にある機械でひたすら練習していました。真面目に取り組んでいたおかげで、他の生徒から頼られたり、技術を認められてテキスタイルが有名な会社でインターンができるくらいになっていました。


たまたま、勉強しに行ったイギリスの図書館で医療現場の洋服の本に出合って以来興味を持ち、自分の得意なことと医療や福祉を絡めていけないかと考え、まずはブランドを作ろうと決めました。日本に帰って大学院で勉強し、自分のやりたいことが明確だったため、就職しないで起業する道を選びました。

法人にすることで信頼を得る freee会社設立で思いを形に



【写真】株式会社KNITLOGY



会社を設立するのにとても助けられたのが、freee会社設立です。


会社設立当時は、福島のニット産地を回って工場の機械を使わせてもらう交渉をしたり、販路開拓も地方に1件1件訪問営業に行っていたのでとにかく忙しかった。なので、費用も時間も節約できて、何より説明がとても分かりやすいfreee会社設立はありがたかったですね。周りに起業のことを相談できる人がいない中、会社設立に必要な情報が全部揃っていて助かりました。


そのままfreee会計とfreee人事労務も使っていますが、経費内容を一覧表で見れたり、銀行口座やクレジットカードと連携していたり、給与計算の手間が省けて、もの作りに営業に忙しい私にとっては、なくてはならない存在となっています。


何より、法人化することで大切なお客様に安心感を与えることができたのも良かったポイントでしたね。



“freee会計のプロダクトイメージ”



ブランドは目的でなく手段 夢を現実に変える行動を起こそう

【写真】株式会社KNITLOGY



起業に興味がある人は、いち早くやってみた方がいいと思います。夢を語っているだけでは、現実はリンクしてこない。考えていても時間だけが過ぎていくし、会社を設立をしてしまえばどんどん具体的にせざるを得なくなっていきます。


私の今の目標は、ニットロジーをみんなが憧れるブランドにすること。将来的には、障害者やシングルマザーの雇用などにもチャレンジしたいので、そのためにもまずは虎屋さんのように堅実で洗練された、売れ続けるブランドを作ることが大切です。


効率や生産性だけを追い求めるのではなく、じっくりもの作りに向き合い、時間をかけて納得のいくものを作っていきたいと思っています。



株式会社KNITLOGY https://knitology.net