「たった5分で確定申告」の秘訣は、日々のスキマ時間でのスマホ取引入力にあり

アイバンク フォトスタジオ 代表/フォトグラファー 岩井清臣 氏

課題
初心者でも経理や労務を簡単に

アイバンクフォトスタジオで広告用の商品写真撮影を中心に事業を展開する岩井清臣氏。「30年以上在籍した広告宣伝会社から独立して初めて、経理業務を自ら行うようになった」と話す岩井氏は、新たに経理の勉強をしなくても簡単に使えそうとの理由でfreee会計を導入。日々の取引は、発生したその日のうちにfreee会計アプリから入力しています。岩井氏のfreee会計活用の使い方には、「その日発生した仕事はその日のうちにやりきる」というご自身の仕事のスタンスが反映されているようです。

アイバンクフォトスタジオについて

フィルム時代やデジカメ黎明期の経験は今も活きている

写真撮影に魅力を感じたきっかけは、高校時代に父親が購入していた一眼レフカメラを見てかっこいいと思ったことです。父親からカメラを借りて、友人と一緒によくSLを撮影しに行きました。


それから東京写真専門学校(現:東京ビジュアルアーツ)でコマーシャル写真分野を中心に学びましたが、実は卒業後すぐにはフォトグラファーになっていません。卒業してしばらくは、「やりたい仕事とは違うんだよな…」と思いながらも、知人がに紹介されて町工場で溶接や鉄板切断などをしていました。


ところが不思議なもので、フォトグラファーとして最初に仕事をした場所が、勤め先の町工場だったんですよね。工場でつくっている製品の撮影を頼まれたので引き受けたら、次には製品カタログのレイアウト作成を頼まれ、さらにカタログ印刷まで携わるように…。いつの間にか、写真撮影が仕事になり始めてきたのです。


こうした私の経緯を知った知人からの紹介を受けて、広告宣伝会社のフォトグラファーに転身。以来30年以上にわたって、精巧さを求められる顕微鏡や時計などの商品撮影をはじめ多岐にわたる仕事をしてきました。


フィルム撮影時代の経験からは、現場で不測の事態が起きても絶対に失敗しないために十分な準備をすることの重要さを学びました。デジタルカメラの黎明期には原因不明なまま撮影した写真が消えてしまったトラブルもありましたが、その場で機転を利かせて乗り越えてきました。機材は進化していますし、それに伴って我々に求められるスキルも多様化していますが、それぞれの時代で得た経験はすべて今に活きていると思います。


アイバンク フォトスタジオ 代表/フォトグラファー 岩井清臣 氏


freee会計導入前の経理業務 / freee会計導入のキッカケ

新たに経理の勉強をしなくても簡単に使えそうだったのが決め手

今から5年ほど前に、長年勤めていた会社から独立しました。ただ、独立したと言っても、仕事のスタイルや活動範囲は会社に所属していた頃からは大きく変わっていません。実際に、在職時から使っていたフォトスタジオは今もそのまま使っています。


独立前と独立後での数少ない変化の一つが、経理業務の有無です。在職中は会社の経理担当に任せていればよかった業務を、独立してからはすべて自分一人でやる必要がありました。


独立して最初の年の確定申告は、税務署からもらった資料や書類を読み込みながら、特別なソフトなどを使わずに自力で書類を作成しました。なんとか無事に申告はできたのですが、今振り返っても当時は大変でしたね…。税務署からの資料に書かれている言葉の意味を理解したり、独特の言い回しを解釈したりするのに大苦戦しました。


「さすがに翌年も同じ目に遭うわけにはかない。でも、いまさら経理についてゼロから学ぶのは非効率」そう考えて経理業務と確定申告を効率よく進める方法を模索していたところ、freee会計の存在を知りました。


freee会計は、他社と比べると「誰でも簡単に、安く使える」ことを強みにしている印象を受けました。ですから、複数社と比較してじっくり迷う間もなく「freee会計なら、わざわざ新しい勉強をしなくても簡単に経理業務ができる」と思って導入を決めました。


freee会計が特に便利だと感じるポイントは、スマホからアプリをサクッと立ち上げて取引を処理できることです。フォトグラファーの仕事は、撮影待ちや現場への移動などで案外スキマ時間が多く、かつ不規則に発生するんですよ。freee会計は不意に生まれたスキマ時間を有効活用して経理業務を少しずつ進められるのがいいですね。


アイバンク フォトスタジオ 代表/フォトグラファー 岩井清臣 氏


freee会計導入後の効果

「発生した取引は即日処理する」の積み重ねで、確定申告は5分未満で完了


アイバンク フォトスタジオ 代表/フォトグラファー 岩井清臣 氏


独立初年度の手書き確定申告と比べたら、freee会計での確定申告は断然楽です。確定申告をするために特別な準備をする必要もありませんし、手間も時間も初年度から激減しました。直近年で確定申告にかかった時間は、5分もかかってないですよ。


ただし、freee会計を導入した“だけ”では、短時間かつ効率的な確定申告はできないだろうとも思います。私が短時間で確定申告を終えられる理由は、日頃から「その日発生した領収書は、その日のうちにfreee会計で処理する」ことを心がけているからです。領収書を受け取ったらすぐに手入力でfreee会計に反映させるようにしています。「その日の仕事は、その日のうちに済ませる」という考え方は、フォトグラファーとしての私自身の仕事のスタンスとも通じていますね。


自動登録ルールをうまく活用できれば、今以上に取引入力をが早く簡単に終わらせられるのかもしれません。でも、私の仕事で領収書が一度に数十枚も溜まる日はそう滅多にないので、今のところ自分にとっては地道に取引を入力するのが最も正確で効率的な方法になっています。


freee会計がクラウドサービスであることに抵抗感を持つ方もいるそうですが、個人的にはインストール型の会計ソフトの方よりも得られるメリットは大きいと感じています。たとえば税制改正があった場合、会計ソフトだったらアップデートをしないといつまでも改正前の設定のままですよね。freee会計側であれば、改正に伴う変更はすべてfreee側で対応してくれるので、私自身は特別な設定をする必要がありません。いつも通り入力していれば、自動的に最新の税制に対応してくれる点はありがたいです。

今後の展望

写真撮影の技術や魅力を伝え、若い世代の創造力を引き出すきっかけをつくりたい

今までもこれからも、「お客さまのことをよく考え、理解する」「依頼内容にプラスアルファした提案を加えて納品する」といった仕事の基本姿勢は変わらないと思います。常に高い品質の仕事をお客さまに提供して信頼関係を地道に積み上げていくことが、仕事を長く続けていくほどに大切であると感じます。


撮影や制作をするだけでなく、これまで私が培ってきたノウハウや経験の伝授にも力を注いでいきたいですね。3年ほど前に開催した「物撮りカメラマンのライティング講座」で教えた内容は、当時よりむしろ今の方がニーズとしては大きいと推察しています。ネットショップの数が講座開催当時よりも増えていたり、スマホが当たり前の時代が定着して日常的に写真を撮る機会が増えていたりしますから。


私自身は、商品撮影のときは「商品を最も印象的に見える光をいかにして作るか」に最もこだわってます。お客さまが求める写真の質感や魅せ方はケースバイケースなので、プロとして求められる撮影ができるようさまざまな機材を使いこなします。でも皆さんがネットショップに載せる商品を撮るのに大掛かりな機材を使うわけにはいかないでしょうから、講座を通して私のテクニックを身近にあるアイテムで気軽にできるコツをお裾分けできたらいいですね。


高校時代に興味を持った写真の世界で今もこうして仕事を続けていることは、本当にありがたいです。私自身の経験を踏まえて、若い世代のみなさんはぜひ、さまざまな楽しい経験や体験を積み重ねていってほしいと願っています。別に一つのことを長く続けなさいと言うわけではありません。その時々で「いいな」「面白そうだな」と感じたことに素直に飛び込んでいけばいいんです。


若いうちの多様な経験は、豊かな創造力を生み出す源泉にもなりますし、将来の道を決めるきっかけにもなり得ます。私も若い世代の方々に、写真を通して「豊かさ」や「楽しさ」を発見するチャンスを提供していきたいですね。


アイバンク フォトスタジオ 代表/フォトグラファー 岩井清臣 氏


アイバンク フォトスタジオ