これいいかも!娘が描いたブランドロゴをfreee請求書に。freeeで実現する"こだわり"と自動化の両立

Decofarm 松本 貴寛 さん・松本 香 さん

課題
エクセル・紙管理からの脱却

山形県で果樹園「Decofarm」を営む松本 貴寛さん・松本 香さんご夫妻。香さんが個人事業主として果樹園の運営を行い、貴寛さんが本業である郵便局員のお仕事の傍ら経理まわりの業務を担当しています。


Decofarmでは、紙の請求書をベースにしており、それらの情報の管理や確定申告にfreee会計を活用しています。freee会計導入の決め手や農業という分野での活用方法、今後の請求書発行などを伺いました。


東京から山形へ、新規就農でスタートした果樹園

Decofarm


――はじめに、Decofamさんの事業内容についてお教えください。

松本 香さん(以下、香さん): 果樹農園を運営しており、庄内柿という渋柿を渋抜きしたものと、生食用のイチジクを販売しています。


松本 貴寛さん(以下、貴寛さん): 柿は半分程度がSNSを経由した個人の消費者の方への販売です。2割程度は地元のスーパーマーケットへの直売、3割程度は青果市場に納入しています。


香さん: イチジクについても、半分程度はSNS経由で販売しています。他に、地元のスーパーへの直売と、近郊のかき氷屋さんに直接卸しています。かき氷屋さんではシロップに使っていただいたりしています。


SNSでは、Decofarmを始めたころから果樹園での日々の作業の様子を投稿しています。そのなかで、投稿を見てくださったユーザーさんとコミュニケーションを取るようになり、DMで直接注文を頂く直販も増えてきました。


――山形でDecofarmを始められたきっかけは何だったのですか?

貴寛さん: 私はもともと山形の出身で、郵便局に就職して東京で営業をしていたのですが、退職後の第二の人生を考えたときに、地元で農業をやれたら良いなと考えてたんです。


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それなら退職後にいきなり起業するより、今の仕事を続けつつ、先に奥さんに起業してもらえたら良いなと。奥さんや子どもたちも賛成してくれたので、東北に異動届を出したのですが、すぐには希望が通らず、結局20年以上東京で過ごすことになりました。


きっかけとなったのは、娘たちの進学です。私たちには双子の娘とその下に息子がいるのですが、その娘たちが山形の大学に進学することになり、それをきっかけに異動の希望が叶い、ようやく7年ほど前に山形に来ることができました。


香さん: 私は東京生まれ東京育ちなのですが、主人の実家への帰省で山形を訪れるうちに、将来はこういうところで過ごせたら良いなと思うようになっていました。だから、主人の話を聞いて、挑戦してみたいなと思いました。子どもたちも、東京ではできない体験ができる山形のことを気に入っていたようです。


山形に来てから、5年ほど前に新規就農で農家になり、最初の1~2年は先輩農家さんの元で農業を教わりました。その後、果樹栽培を行う農家の会に参加してから、個人事業主として独立しました。Decofarmという形で事業を始めたのは2年ほど前になります。


freeeは農業の経理まわりの業務に対応しやすい

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――Decofarmの運営はお二人で行われているのですか?

貴寛さん: 果樹栽培は奥さんが担当していて、私は今も平日は郵便局員として働き、土日や確定申告の時期に経理まわりの業務を担当しています。


香さん: 果樹栽培は、子どもたちもよく手伝ってくれるので助けられています。娘たちは今は二人とも結婚していて、一人は東京にいるのですが、もう一人は学校の先生として働きながら近所に住んでいて、毎日のように手伝いに来てくれます。


息子は高校生になったのですが、畑仕事にも積極的で、やはりよく手伝ってくれます。そのなかで機械に興味が出てきたようで、高校も工業科に進んでいます。


――ご主人の経理まわりの知識は独学で身につけられたのですか?

貴寛さん: 商業高校出身で、簿記の資格も持っていたので、もともとある程度の知識はありました。ただ、経費の科目などは複雑なことが多く、会計ソフトを利用するようになりました。


最初はfreee会計ではなく他社の会計ソフトを使っていたのですが、農業用のフォーマットに最適化しておらず、確定申告で書類提出をやり直さなければならなくなるなど、使いづらさがあったんです。


そこで、他の会計ソフトを検討するようになり、農業用により対応できそうなfreee会計に乗り換えました。freee会計では、業種ごとに必要な科目が用意されていて、科目がすぐに分かるので、乗り換えて使いやすさを実感しました。


――freee会計でよく使っているのはどんな機能ですか?

貴寛さん: 試算表やレポート類をよく使っています。国の補助制度を利用しているので、その際に役立ちます。


手作業が多い、請求書発行の現状

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――請求書の発行数はどの程度ですか?

貴寛さん: 年間で300~400件程度です。柿もイチジクも出荷時期が秋なので、夏までは育てるだけで、秋になると一気に出荷作業に入ります。請求書は9月に少し、10~11月にまとまって発生して、他の時期はほとんどありません。


香さん: 収穫時期はイチジクのほうが柿より少し早いのですが、それでも時期が被ってしまいます。成長促進剤を使うと収穫時期を早めることもできるのですが、私は実が自然に熟すのを待ちたいと考えていて、そうするとどうしても収穫時期が被ってしまうんですよね。


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――請求書の発行はどのようにされていますか?

貴寛さん: 直販のお客様には、出荷単位で手づくりのの請求書を作成して同梱しています。スーパーマーケットや青果市場向けの請求書は、市販の複写式のものを使っています。


香さん: Decofarmのブランドイメージを作っていきたいと考えていて、直販のお客様へのご請求書などではオリジナリティを出せると良いなと思っています。


貴寛さん: 私は妻が作成した請求書の内容を手入力で会計ソフトに入力しています。柿もイチジクも秋に収穫・出荷が忙しく、12月で一区切りなので、そこから確定申告までに少しずつfreee会計に入力しています。


現状、作業が発生する時期も決まっているので、私一人でも対応できていますが、これ以上増えてくるとやり方を替えないと無理でしょうね。


――入金確認はどのようにされていますか?

香さん: 銀行に記帳しに行っています。


貴寛さん: これはこだわりがあるというより、なんとなく今までのやり方でやっているという感じです。請求から入金確認まで、請求書ソフトも使って自動化したほうが便利なのは分かっているのですが、現状の出荷数であれば今までのやり方でなんとかなっている状態です。


誰もが自由に働ける環境を目指し、freeeを活用していきたい

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――Decofarmの運営について、今後の展望をお教えください。

香さん: 子育て中の女性が楽しく仕事をできる場所を作りたいなと思っています。女の人も働きたい時代ですが、一方で時間や場所がない。そんななかで、働きたいときに来ることができて、服装も自由でオシャレもできて、子どもも連れて来られる。。しかも収入が得られたら良いなと。ここでしかできない体験ができる農業を目指したいです。


貴寛さん: 田舎だからこそ、自由に働ける環境を広げていきたいです。たとえば、平日は会社員として働きながら土日はうちに働きに来てもらう。副業などで働き方が自由になると確定申告が大変になるのではという心配もあるかもしれませんが、freeeのサービスのように、それを簡単にするツールも登場してきています。


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――最後に、現在freee会計をご利用いただいていますが、今後の業務を考えたときに、freee請求書の印象はいかがですか?

貴寛さん: 今回のインタビューに先だってfreee請求書をご紹介いただき少し使ってみたのですが、請求書に自分たちのロゴを入れられるようになっているのが良いなと思いました。


香さん: そこは重要ですね。Decofarmのブランドロゴは娘が作ってくれたもので、「あっ、ロゴが入れられる!」というのはポイントでした。オリジナルのブランドロゴはどうしてもこだわりたかったので。


貴寛さん: 他には、販売先や商品を入力するときに、最近使ったものが候補として分かりやすい位置に表示されるのも入力が楽になっていいですね。。


住所や振込先も自動で表示されるので、使いこなせば経理まわりの業務を自動化できるように感じています。freee請求書の内容をfreee会計に自動連携できる機能や、レシート撮影で費用科目が自動入力される機能も良さそうです。


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香さん: うちは直販のご注文はインスタグラムのDMなどで直接お受けすることが多いので、畑で収穫中にスマホでご返信をすることもよくあります。その場合、畑から作業場に戻ったときに、DMを見返して手作業で受注リストを作ったりするんですが、freee請求書を使えば、畑でDMのご返信をするときに、そのままスマホで請求書を簡単に作れそうなのが良いなと感じました。


貴寛さん: これから新規の取引先ももっと増やしていきたいですし、そのなかでfreee請求書を使うメリットも理解できるので、今年の収穫期からは活用できると良いなと考えています。


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