導入支援担当の伴走で、freee導入1年半で4つ星アドバイザーに

中島隆宜税理士事務所 所長 中島 隆宜 様

課題
顧問先を獲得したい

福岡市博多区に事務所を構える中島隆宜さんは、30代の若手税理士です。freeeを扱う事務所の少ない地方都市にこそ、勝機は多いと語る中島さん。なぜfreeeを選んだのか、選んで良かったのはどんな点なのか。freeeの開発元であるfreee株式会社でカスタマーサクセスを務める山城景太郎氏にも加わってもらい、話を聞きました。


地方都市にこそfreee導入のチャンスが眠っている

――税理士を目指したきっかけを教えてください。

中島隆宜さん(以下、中島): 大学を卒業してから福岡国税局に入って約12年、働きました。すごく良い職場で、やりがいもあって、なおかつ公務員という安定した身分もあり、恵まれていると感じていたのですが、7、8年くらい経った時に、このままでいいのかな、という気持ちがわいてきたんです。起業したい、自分の力を試したいという思いが強くなり、税理士を志しました。開業したのは令和3年の5月です。


――貴社が最も強みを生かせるのはどのようなサービスでしょうか?

中島: 創業融資支援です。弊社の特徴として、若い起業家さんたちと一緒にやっていきたいという願望があります。その意味で、創業融資にはすごく力を入れています。公庫さんや地銀さんとも協力して、スムーズに資金調達できるようにしています。


中島隆宜税理士事務所


――税理士の仕事の中でインパクトの大きかった成功体験について教えてください。

中島: 大きな成功体験はまだないのですが、お客様に会計ソフトをfreeeに変えてもらったことが成功体験と言えるかもしれません。他の税理士事務所との差別化に成功している部分はまだ多くないのですが、freeeを入れたお客様から「便利になった」「記帳入力が楽になった」という声を聞くと、良かったなと思います。


福岡県ではfreeeを導入している事務所はまだ少数派なので、その部分は強みになっていると思います。私が以前、勤めていた税理士事務所ではfreeeとは違う会計ソフトを使っていました。独立後もそのソフトを使い続けるという選択肢はあったのですが、freeeを使いこなせている事務所がまだ少ないという状況を鑑みて、戦略としてfreeeを使うことにしたんです。


直感的な操作でセンスも光るfreee

――freeeの第一印象はどうでしたか?

中島: ホームページを閲覧したり、他のクラウド会計を無料で試用してみたりしたのですが、会計がわからない人でも使える強みを持つfreeeは面白いな、と思いました。初心者の方にもわかりやすいんだろうな、と納得したので、うちの事務所の主力ソフトとして入れようと決めたんです。


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――他のソフトもある中で、freeeを選んだのはなぜですか?

中島: 他のベンダー2社の会計ソフトもfreeeと並行して使いました。銀行口座との連携や、クレジットカードとの連携は他の2社でもできるのですが、そこから会計に行くまでの処理の流れを見た時に、freeeが最もセンスがあると感じたのです。freeeの直感的で操作性が高いところに惹かれたのを今でもよく覚えています。


――まず最初にfreeeの習熟プログラム(※)を試してもらい、その後、15件プログラム(※)にも挑戦していただきました。15件プログラムに進むことに対して不安はありませんでしたか?

中島: freeeのカスタマーサクセスの担当者がついているので不安は感じなかったです。不安よりも、5件くらいのお客様に提案したあたりからfreeeに対する解像度が上がり、サービスの本当の良さに気づいた気がします。もし習熟プログラムを終えて15件プロジェクトに挑むかどうか迷っている方がいらっしゃるのなら、ためらわずにやったほうがいいと思います。freeeの習熟を考えるのなら、先に進むのは当然の選択です。


※ freeeでは習熟支援として、まずは習熟プログラムを実施し、次に15件プログラムに進んでいただきます。前者は3件、後者は15件の顧問先に、カスタマーサクセスの支援を受けながらfreeeを導入していただくプロジェクトです。


――freeeを導入する前に、どんな課題がありましたか?

中島: 以前勤めていた税理士事務所では、会計入力はパートさんに手入力してもらう体制でした。具体的には、お客様から預金通帳のコピーやレシートを預かり、パートさんに入力をしてもらう、という昔ながらのやり方だったのです。


今の事務所を立ち上げたばかりの頃は、所員は私一人でしたので、生産性が低い会計入力はなるべく避けたいと感じていました。他方では、福岡という地方都市ではお客様に対して顧問料はそれほど高くいただけないという事情もあります。そうすると、低価格の中で利益を出すためには業務の効率化が必須になります。この点もfreeeを選んだ理由の一つです。


――習熟という観点では、freeeの導入に戸惑うことはなかったでしょうか?

中島: freeeは他社のソフトとは操作性が大きく異なるので、戸惑いがまったくなかったと言えば嘘になります。そんな中でも、freeeのカスタマーサクセスの山城さんに丁寧にご説明いただいたので、習熟も順調に進んだと思います。


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freee株式会社 パートナー事業部 カスタマーサクセス担当 山城


――freee側は具体的にはどんなサポートをしたのですか?

freee山城景太郎(以下、山城): 最初は3ヶ月間に及ぶfreee習熟プログラムを体験していただきました。その中でfreeeの基礎的な知識を身につけるためのカリキュラムに取り組み、実際に手を動かしながら習熟を進めていただきました。


freee習熟プログラムでは「業務設計図」というものを作り込みながら1件1件の顧問先運用が定着するところまでを伴走する形にしています。


ここで言う業務設計図とは、freeeを定着させるための入力の導線や、資料の回収方法をさまざまな業種に合わせて組み込める設計図のことです。これが作れると、業務の属人化からの脱却や、業務の標準化などにもつながります。


――山城のサポートはいかがでしたか?

中島: 楽しかったです。わからないことを気兼ねなく聞ける雰囲気を作ってくれて、わかりやすく説明していただけるので今も感謝の気持ちでいっぱいです。


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――これは助けられた、といったエピソードはありますか?

中島: 当事務所の従業員がお客様のfreeeをちょっと触ったところ、大失敗につながりかけたことがあります。具体的にはfreeeで作成した取引先への請求書のデータをすべて消去してしまったのです。


それをリカバリーする方法を山城さんに教えていただいて、助かったことを今でも鮮明に覚えています。お客様へどう言って謝罪すればよいか考えている最中だったので、無事に解決してくれた山城さんが神に見えました。


freeeを使うことで顧問先を獲得しやすくなった

――freeeを使うことで集客に変化はありましたか?

中島: 前述したとおり、福岡ではfreeeを扱う税理士事務所は今のところ少数派なので、freeeの使用を望むお客様からの引き合いは増えたと思います。


また福岡市が主催しているスタートアップカフェというベンチャーを支援する取り組みがあります。私は今、そこの相談員をしているのですが、freeeを使っていきたいという起業家や個人事業主が多いため、顧問税理士としてご指名をいただく機会も少なくありません。


当事務所はアドバイザーランク(※)が星4つなので、freee税理士検索からの問い合わせもあります。また、freeeさんからもお客様を定期的にご紹介いただいているので助かっています。


※ freee会計を提供するfreee株式会社が、税理士事務所や会計事務所、社労士事務所などについてfreee会計やfreee人事労務の習熟度を評価する制度。


――山城氏は中島さんの事務所も含め、日頃の業務で心がけていることはありますか?

山城: アドバイザーさんには解決したい課題や、目指したい姿があります。それと同じものを自分が描けているか、という部分は常に気にしています。


中島さんのケースで言えば創業支援サービスを強みにしていきたい、福岡市内の他事務所と差別化したいといったところを意識しておられるので、同じ絵が描けているか自分自身に問いかけながら伴走するようにしています。freeeはあくまでも、中島さんにとって自己実現するための手段なので、ご本人の望む姿に近づけられるようにサポートすることを心がけています。


――もし他の会計事務所に対してfreeeをお勧めするとしたら、どんな点がイチ押しですか?

中島: 会計に間違いがないというのは当たり前の話で、節税や税務調査の対策をどうすればいいかとか、今後どのように事業を拡大していくかとか、そういったアドバイスをお客様は求めていると思います。


freeeを導入することで、顧問先でも税理士事務所でも作業効率が上がり、効率化によって生まれた時間で付加価値の高いサービスを提供できるようになればwin-winの関係になれます。そのための有用な選択肢の一つがfreeeだと思っています。


――今後、freeeに何を期待しますか?

中島: 立ち止まらずに、これからも新しいことやチャレンジングなことをたくさんやっていってほしいです。freeeさんの尖がっているところが好きなので、「好きな人だけ使ってください」という精神は忘れないでいてほしいと思います。


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freeeのカスタマーサクセスの伴走を受け、安心して習熟に取り組めたと語る中島さん。令和3年5月のアドバイザー認定の後、順調に星を重ねてきました。そんな中島さんは、まだfreeeにつながっていない税理士に対してこう呼びかけます。


「freeeは、確かに他社の会計ソフトとは勝手が違う点もあると思いますが、困りごとはカスタマーサクセスに相談すれば解決できます。目の前に素晴らしいソリューションがあるのに、それを使わないのはもったいないと思います」


中島隆宜税理士事務所

住所:福岡県福岡市博多区
顧問先数(法人):50件

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