東京ディズニーリゾート内の商業施設「イクスピアリ」にお店を構えるプリザーブド&ドライフラワー専門店「cuccuma」。共同代表の渡邉さんは未経験から経理を始め、ご自身で帳簿をつけるだけでなく様々な角度で分析を行い経営に活用されています。
繁忙期に向け事業拡大を図っていたところで起きた新型コロナウイルスの感染拡大にも、素早い資金繰り対策やオンライン販売の開始などで活路を見出したと言います。
経営する株式会社moyukoの渡邉 直樹さんと髙橋 萌由子さんに、事業内容やfreee会計の使い方、新型コロナウイルスの影響と講じた対策などついて伺いました。
着実な実績で常設店舗をオープン
--まずは事業内容を教えてください。
オリジナルのフラワーアレンジメントの制作と販売を行っています。舞浜にある商業施設イクスピアリ内に実店舗を設けており、店内でひとつひとつ丁寧に制作しています。
建設系の会社に勤めていた先輩後輩で2015年に独立し、当初はホテルやリゾート施設のブランディングをメインの事業としていました。知り合いからの紹介で期間限定のワゴンショップ出店の相談があり、シーズンが近かったクリスマス雑貨を扱うことに。その中でクリスマスリースを取り扱ったことがきっかけで、プリザーブドフラワーのアレンジメントを扱うショップとして催事出店するようになりました。
最初は値付けもわからずすべて試行錯誤でしたが、お客さまの要望を丁寧に聞きながらオリジナルの作品を制作することで、徐々に常連の方も増えていきました。催事だけだとお客さまとの接点も途切れがちになってしまうので常設の店舗がほしいと思っていたところ、催事出店するようになっていたイクスピアリで縁あって2019年10月にお店をオープンしました。
freee会計をカスタムして自分だけの経営分析ツールに
--freee会計導入のきっかけを教えてください。
会社設立時に会計ソフト導入を決め、比較検討しました。一度使い始めると乗り換えるのは大変そうなので、導入時に1週間ほどかけてじっくり決めました。
簿記や経理の知識も経験もない中だったので、シンプルでとっつきやすいデザインと、家計簿感覚で使える手軽さが決め手になりました。
--普段どのようにお使いですか?
渡邉が1人で使っていますが、プレイ ングマネージャーで時間もなく、手間なく入力できることで本業に集中できるので助かっています。空間デザインの仕事が中心だった時期は取引先からの振り込み確認などで頻繁に見ていましたが、今は1週間に1回ほど。半月に一回の売上の締め作業時に時間をかけて見ることが多いです。
--よく使う機能はありますか?
タグ機能を使って、freee会計を経営分析ツールとして使っています。仕訳の際にタグを自分のルールで設定し、メモや備考欄の検索機能を使うことで欲しい情報が簡単に手に入るようにしています。
例えば催事出店の際など、取引にタグとして情報を登録しておくことで、イベントごとや取引先ごとの仕入額を別々に算出できるようになります。また、空間デザインのプロジェクトでは、同じ取引先でも複数のプロジェクトが走っていたり、一つのプロジェクトが長い期間で進行していたりするので、ひとつのプロジェクトでかかった費用や利益を確認したくても、取引先や取引の発生日だけでソートしてもうまくいかないことも。そんなときにタグ機能や備考欄のメモが便利なんです。
空間デザインと自社店舗経営の多事業を行っていますし、将来の多店舗展開も見据えると、今後も使っていきたいですね。
タグ機能とは?
経営分析や帳簿づくりを助ける、freee独自の集計機能
普段の取引入力で自由にタグを登録
ワンクリックで様々なレポートを出力


--その他使っている機能はありますか?
月次推移レポートや取引先別の仕入額をよく見て経営判断に活かしています。手間を省いて経理業務を効率化できる点もfreee会計のよさですが、弊社では店舗運営の事業で新しくトライアンドエラーを繰り返している段階ということもあり、細かく分析して経営にデータが活かせるのはいいですね。
freee人事労務も利用しています。先日、入社手続き書類もfreee人事労務を使って自分で出力しました。今後人員も増やしていきたいと考えているので、勤怠管理などもトータルで管理できるのは便利です。