エクセルでのパーセントの出し方には、スラッシュ(/)やショートカットキーの活用など、さまざまな方法があります。そのうち、スラッシュを活用してパーセントを算出する際は数式にミスが生じやすいため、注意が必要です。
本記事ではバックオフィス業務を担当する方向けに、エクセルでのパーセントの出し方や正しく表示されない場合の対処法などを紹介します。
目次
エクセルでのパーセントの出し方
エクセルでパーセントを出す方法は、スラッシュ(/)やショートカットキー、PERCENTOF関数の活用など、さまざまな方法があげられます。
このうち、スラッシュ(/)を使って割り算を行う方法を選んだ場合は注意が必要です。オートSUMで全体を計算して数式を打ち込んだあと、絶対参照を設定しない場合、分母の参照元が変わってしまい、正しい数値が表示されません。
ショートカットキーやPERCENTOF関数を活用した方法を理解しておくと、複雑な計算もスムーズに進められるでしょう。
小数点の値をパーセント表示に変換する方法
エクセルやGoogleスプレッドシートで少数をパーセント表示にする方法は、以下のとおりです。
エクセルでパーセント表示にする手順
①パーセント表示したいセルに、数値/全体の数式を入力する
②数式の入力後に少数が表示される
③右クリックで書式設定タブから、パーセンテージを選ぶ
たとえば、「=500/1,000」とセルに打ち込む(手順①)と0.5と表示され(手順②)、手順③の後に50%と表示されます。
商品別の売上や利益率を表示にする方法
全体の売上や利益から、特定の商品や顧客がどのくらいの割合を示しているかを示したいケースです。下図を例として、全体の売上に対する顧客別の内訳を表示させるとしましょう。
エクセルで顧客名をA列、売上をB列に入力し、企業ごとの売上の内訳はC列に示すとします。顧客ごとに売上の内訳をパーセント表示で表す手順は以下のとおりです。
①A商事~E精機の売上を打ち込み、数式からオートSUMを使って合計額を求める
②D2セルに「=各企業の売上/合計の売上」の数式を打ち込む
③FnキーとF4キーを押して絶対参照を設定する
④表示形式から「パーセンテージ」を選択する
⑤他のセルを選択した状態でCtrlキーとDキーを押す
手順④でCtrlキーとDキーを押すと他のセルも少数での表示に切り替わり、Ctrlキー+Shiftキー+5キーを同時に押すと、すべてのセルをパーセント表示にできます。
絶対参照の設定が必要な点に注意
参照元のズレを防ぐには、数式入力中に分母となるセルを選択した状態で「Fnキー+F4キー」を押し、絶対参照を設定しておく必要があります。絶対参照を設定していないと、数式をコピーした際に参照すべきでないセルが選択されるためです。
エクセルやGoogleスプレッドシートで数式をコピーする際、セルの右下をマウスでドラッグすると、分母のセルも変更されて数式が正しく反映されません。しかし、数式に絶対参照を入力しておけば、参照元のズレを防げます。
ショートカットキーを使用する方法
Ctrlキー+Shiftキー+5キーを同時に押すと、セルの数値をパーセント表示にできます。普段からショートカットキーを多用する方向けの方法です。
PERCENTOF関数を使用する方法
PERCENTOF関数とは、全体のデータから特定の値の割合を効率的に算出できる関数です。以下の数式を用います。
PERCENTOF関数の数式
=PERCENTOF(パーセントを出したいセル,全体の範囲)
たとえば、下図のように顧客ごとの売上をB2〜6セル、12月の合計売上をB7セルに入力したとしましょう。
仮にAさんの売上割合をC2セルにを示す場合、=PERCENTOF(B2,B2:B6)と入力すると、売上合計のうちのAさんの売上の割合がC1列に表示されます。
エクセルで数値とパーセントを掛け算する方法
エクセルで数値とパーセントを掛け算する際、PRODUCT関数やROUND関数を活用すると、計算を効率的に進められます。ここでは計算のやり方や使用シーンなどを紹介します。
PRODUCT関数を使用する場合
PRODUCT関数を活用するメリットは、掛け算の際にアスタリスク(*)を入力する手間が省ける点です。PRODUCT関数の数式は、以下のとおり、数値を掛けたいセル同士を「,」でつなぐシンプルな構文です。
PRODUCT関数の数式
=PRODUCT(数値1,[数値2],…)
数値1には積を求めたい最初のセルを指定します。数値2以降は、積を求めたい2つ目以降のセルを指定します。数値2以降は省略可能で、最大255セルまで指定可能です。
複数のデータを計算する場合でも、特定のセルに上記の数式を入力しておけば、オートフィルで他のセルに数式を反映できます。
ROUND関数を使用する場合
ROUND関数は元々特定の数値を四捨五入し、桁数を確定したい場合に役立つ関数です。PRODUCT関数と併用すると、四捨五入した掛け算の積を導き出せます。数式は以下のとおりです。
ROUND関数とPRODUCT関数の併用
=ROUND(PRODUCT(数値1,数値2),桁数)
桁数を0にすると小数点第1位、桁数を1にすると小数第2位を四捨五入します。
たとえば、A1セルの値が250.63、B1セルの値が424.36だったとしましょう。C1セル上で計算を行うとき、小数点2位を四捨五入する場合の数式は、「=ROUND(PRODUCT(A1,B1),1)」です。
ROUNDとPRODUCT関数の併用は、商品の販売金額や会社全体の売上、年間の支出など、大規模なデータ分析の結果をわかりやすく表示する際に適しています。
エクセルでパーセントが正しく表示されない原因と対処法
エクセルでどのようなエラーが表示されているかによって、対処法が異なります。ここでは原因別に4つのケースを紹介します。
入力内容が正しく反映されていないケース
「数値が0.6なのに60%と表示される」「内訳が100%を超える」など、入力内容が正しく反映されないケースです。数値とパーセント表示が一致しないときは、数式やセルの指定先が正しいか確認しましょう。あわせて数値の表示形式が時刻や日付など、意図しない設定内容になっていないかも確認します。
パーセントの数値を足した結果が合わないときは、以下の手順で操作を進めます。
パーセントを足した結果が合わないときの修正方法
①数値を修正したいセルの範囲を指定する
②ホームタブ右側にある「小数点以下の表示桁数を増やす」を選択する
パーセントの数値が100%を大きく超えるときの修正手順は以下のとおりです。
パーセントの数値が100%を大きく超えるときの修正手順
①数値を修正したいセルの範囲を指定する
②ホームタブから画面右上にある「数値の表示形式」をクリックする
③ダイアログボックスから「ユーザー定義」を選ぶ
④「種類」の入力フォームに「#"%"」と入力する
セルによって表示がバラバラなケース
共有ファイルやテンプレートをコピーした場合、パーセント表示されているセルとされていないセルが発生するケースがあります。列や行によってパーセント表示されていないセルが発生した場合、エクセルの「書式設定」を見直しましょう。
以下の手順で操作を進めると、指定した範囲のセルをパーセント表示に統一できます。
複数セルの表示をそろえる方法
①パーセント表示に統一したいセルの範囲をマウスで指定する
②右クリックで「セルの書式設定」を選ぶ
③表示形式タブからパーセンテージをクリックする
④必要に応じて「小数点以下の桁数」を設定し、OKをクリックする
また、パーセント表示の必要がないセルに関しては、セルの書式設定から表示形式タブを開き、「数値」をクリックするとパーセント表示が出なくなります。
「#VALUE!」が表示されるケース
「#VALUE!」エラーが表示されるのは、数式の記載ミスや文字列の誤記など、数式が正しく入力されていないことが原因です。たとえば、数式が「=500*40パーセント」や「A3*120パーセント」などと記載されているケースです。
エクセルでは文字列が含まれていると、数式での計算が正しく反映されません。上記の例の場合、「=500*40%」や「A3*120%」と記載すると、正しい数値が表示されます。
「#DIV/0!」が表示されるケース
「#DIV/0!」が表示される理由は、数式の内容が「0」または空白のセルで割り算を行うと書かれているのが原因です。0や数値が記載されていないセルを指定しても、求めている結果は出ません。
「#DIV/0!」が表示された場合は、数式に0が入っていないか、セルの位置が間違っていないか、確認しましょう。
まとめ
エクセルでパーセントを出す方法は、ショートカットキーやPERCENTOF関数の活用など、複数の選択肢があげられます。オートSUMと四則計算の記号を使って計算をする場合、母数とするセルが変わらないよう、絶対参照を設定するようにしましょう。
「#VALUE!」や「#DIV/0!」エラーが表示された場合は、数式やセルの指定が間違っていないか、確認しましょう。ただし、人手不足で担当業務をこなすのに精一杯の場合、エクセルの操作スキルを確保するのが難しいといえます。
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よくある質問
エクセルでのパーセントの出し方は?
ショートカットキーやPERCENTOF関数の活用など、複数の方法があります。ショートカットキーであれば、Ctrlキー+Shiftキー+5キーを押せば、該当セルの数値をパーセント表示に変換できます。
エクセルでパーセントと値を掛け算する方法は?
PRODUCT関数を活用するのがおすすめです。「=PRODUCT(数値,数値…)」の構文を用いることで、複数セルの正確な掛け算数値が算出できます。掛け算の小数点以下を四捨五入したい場合には、ROUND関数をPRODUCT関数と併用します。
