インスタ(Instagram)は、写真や動画を投稿・共有するSNSとして幅広い層が利用しています。インスタで飲食店が店舗用のアカウントを作成し活用すれば、認知から予約までをスムーズに行うことができます。
インスタのアプリ上には「席を予約」「料理を注文」といったボタンを設置できる「予約機能」があります。投稿を見たユーザーが気になったタイミングでそのまま予約へ進めるため、機会損失を防ぎながら予約率を高められます。
本記事では、飲食店がインスタの予約・注文機能を導入する方法やメリット・デメリットについて解説します。
目次
- インスタ(Instagram)の予約・注文機能とは
- 飲食店がインスタ(Instagram)の予約・注文機能を導入する方法
- 1. 店舗のアカウントを「ビジネスアカウント」にする
- 2. 予約・注文ボタンの形式を選ぶ
- 3. 外部サービスと連携する
- 4. テスト予約・営業時間を確認する
- インスタ(Instagram)の予約機能を導入するメリット
- アプリ上で予約までスムーズに進めるため離脱を防げる
- 幅広い年代にリーチできる
- 広告費を抑えられる
- フォロー率やリピート率の向上につながる
- インスタ(Instagram)の予約機能を導入するデメリット・注意点
- 決済・予約・在庫管理はインスタ以外のツールで行う必要がある
- 予約画面のカスタマイズに制限がある
- インスタ(Instagram)の予約機能の効果を高めるポイント
- プロフィールに予約導線をわかりやすく設置する
- リール・ストーリーズで看板メニューや雰囲気を発信する
- ハッシュタグとハイライトで発見されやすくする
- インサイト分析で投稿と導線を改善する
- まとめ
- よくある質問
インスタ(Instagram)の予約・注文機能とは
インスタの予約・注文機能とは、店舗のプロフィールに「席を予約する」「料理を注文」などのアクションボタンを設置し、外部の予約・注文サービスへ誘導できる仕組みです。
予約・注文機能の利用には、ビジネスアカウントへの切り替えと、外部予約サービスとの連携が必要です。ボタン自体の設置に費用はかかりませんが、連携先サービスによっては月額料金や手数料が発生する場合もあります。
ユーザーは投稿を見た流れで、お店の予約ページや注文ページに移動し、数タップで予約や注文を完了できます。
昨今はSNSで飲食店を探すユーザーが増えているので、インスタ内で予約導線を整えることは新規顧客を獲得する有効な方法のひとつといえます。
飲食店がインスタ(Instagram)の予約・注文機能を導入する方法
インスタの「予約・注文機能」を導入するには、以下の設定が必要です。
インスタの予約・注文機能の導入手順
1. 店舗のアカウントを「ビジネスアカウント」にする
まずは、インスタのアカウントを「ビジネスアカウント(プロアカウント)」に設定する必要があります。この設定を行うことで、プロフィールにアクションボタンを設置できるようになり、予約や注文への導線を作れます。
設定手順は以下のとおりです。(PCブラウザ版・スマートフォンアプリ共通)
- 右下のプロフィールアイコンをクリック/タップし、プロフィール画面を開く
- 「プロフィールを編集」または右上のメニュー(三本線)をクリック/タップする
- 「プロアカウントに切り替える」を選択する
- 「ビジネス」を選び、「レストラン」「カフェ」などのカテゴリを設定する
- 連絡先情報(住所・電話番号など)を追加する
- 任意で、Facebookページのリンクを追加する(スキップも可能)
設定は数分で完了し、いつでも個人アカウントやクリエイターアカウントに戻せます。
出典:Meta「Instagramでビジネスアカウントを設定する」
2. 予約・注文ボタンの形式を選ぶ
ビジネスアカウントへの切り替えが完了したら、次にプロフィールに表示させる「アクションボタン」の種類を選びます。代表的なものは、店内利用を想定した「席を予約する」と、テイクアウトやデリバリー向けの「料理を注文」の2種類です。
アクションボタンはプロフィールに1つのみ設置可能です。
アクションボタンの設定は、プロフィール画面の「プロフィールを編集」→「ビジネスの公開情報」→「アクションボタン」から行います。
ここで設置したいボタンを選び、連携先のオンラインサービスまたはリード獲得フォームを設定します。
ボタンの種類や利用できる提携パートナーについては、最新のヘルプページと連携先サービスの案内を確認し、自店に合った形式を選びましょう。
3. 外部サービスと連携する
インスタのアクションボタンは、外部の予約・注文サービスと連携することで機能します。インスタ自体には、予約台帳や決済、顧客管理といった機能は備わっていません。
そのため、実際の予約や注文処理は、連携した外部サービス上で行う仕組みです。
ボタンを設定する際は、利用したい外部サービスの既存アカウントを持っている必要があります。各サービスのウェブサイトで、登録・設定を済ませておきましょう。
2025年12月時点では、アクションボタンに対応している外部サービスは限られており、店舗側が自由に予約サイトを選ぶことはできません。利用できるのは、Meta社が公式に認定したパートナーサービスのみです。
インスタは今後も連携できるパートナーの拡大を予定しているため、公式ヘルプセンターを随時チェックしておきましょう。
出典:Meta「Instagramの料理の注文機能で提携できるパートナーと対象国について」
4. テスト予約・営業時間を確認する
すべての設定が完了したら、機能を公開する前に必ず「テスト予約」を行いましょう。自分やスタッフのスマートフォンで、プロフィール画面のアクションボタンをタップし、実際に予約や注文が完了するかを確認します。
予約システム側の営業日・営業時間が正しく反映されているか、また予約完了時に店舗側へ通知が届くかまで、一連の流れを確認しましょう。
導入後も、在庫や営業時間の変更時は連携先の管理画面を更新し、SNS告知との整合性を取る運用の徹底が重要です。
インスタ(Instagram)の予約機能を導入するメリット
インスタで店舗用アカウントを運営することで、商品や店内の雰囲気、基本情報などを随時発信することができます。インスタの予約機能があると、見ているユーザーは気になったそのタイミングで予約を行えるので効率的です。
インスタの予約機能は、ユーザーだけでなく店舗側にとっても以下のようなメリットがあります。
インスタの予約機能を導入するメリット
アプリ上で予約までスムーズに進めるため離脱を防げる
インスタの予約ボタンは、ユーザーが投稿を見て「行ってみたい」と思ったタイミングで、インスタのアプリ上から外部サービスの予約ページを開けます。
アプリを閉じることなく操作できるため、新たに別サイトを開いたり電話をかけたりする手間がなく、予約途中で離脱するリスクを軽減できます。
また、見込み客が予約に移るまでの導線が短くなることで、集客効率も向上するでしょう。
とくにスマートフォンからのアクセスが多い飲食店では、お客さんが思い立った瞬間に予約できるという体験が、来店率を高める重要な要素になるでしょう。
なお、実際の予約処理は提携する外部サービス上で行われます。利用前に料金や機能を確認し、自店に合ったサービスを選びましょう。
幅広い年代にリーチできる
インスタは、若年層から中高年層まで幅広く利用されており、飲食店を探す主要なプラットフォームとして定着しています。
「#名古屋ランチ」「#記念日ディナー」など、地域やシーンにあわせたハッシュタグ検索を通じて、多様なユーザーが店舗を探しています。
写真や動画でお店の雰囲気や料理の魅力を直感的に伝えられる点も大きな強みです。
広告費をかけずに自然な形で集客できるため、年齢を問わず幅広い層の新規顧客へアプローチが可能です。
広告費を抑えられる
インスタのアクションボタン機能は、無料で利用できるため、初期費用をかけずに予約導線を整えられます。費用が発生するのは、外部予約サービスの登録料や月額利用料のみです。
グルメサイトのように掲載料や送客手数料が不要なため、固定費を抑えつつ継続的に集客できる点が魅力です。さらに、投稿やリールを活用することで、広告出稿に依存せず自然な形で認知度を拡大できます。
このように、インスタを活用することで販促コストを抑えつつ、収益性の高い運用を実現できます。
フォロー率やリピート率の向上につながる
プロフィールに予約ボタンを設置することで、「気になったときにすぐ予約できる」という顧客の安心感が生まれます。手軽に行動できる環境を整えることで、ユーザーのフォロー意欲が高まり、お店との継続的なつながりを築きやすくなります。
また、フォロワーになった顧客には、ストーリーズやリールを通じて新メニューやイベント情報を継続的に発信可能です。投稿を見るたびに店舗を思い出してもらえるため、自然と再来店のきっかけを増やせます。
このように、インスタでフォローと予約の導線を両立させることで、来店後も関係が続くリピーター育成の流れを作れます。
インスタ(Instagram)の予約機能を導入するデメリット・注意点
インスタの予約ボタンは手軽に導入できる反面、運用面で注意すべき点もあります。決済や予約管理、在庫管理など、お店側の実務はすべて外部サービスで行う必要があり、インスタアプリ内だけでは完結しません。
決済・予約・在庫管理はインスタ以外のツールで行う必要がある
インスタのアクションボタンは、外部の予約システムへリンクする機能に過ぎません。予約の確認やキャンセル、在庫管理などはすべて連携している外部サービス上で行う必要があります。
インスタ自体には予約台帳や通知機能などの機能が備わっていません。そのため、店舗側では以下のような運用を意識することが重要です。
- 外部サービスの管理画面を確認し、予約漏れを防ぐ
- 限定メニューや数量限定商品の在庫を更新する
- 投稿内容と外部システムの情報を一致させる
また、外部サービスによっては月額利用料や手数料が発生する場合もあります。導入前に料金体系や機能範囲を確認し、自店に適したサービスを選定しましょう。
予約画面のカスタマイズに制限がある
インスタのアクションボタンは、文言やデザインが固定されており、表示内容や位置を自由に変更できません。そのため、ボタン自体を店舗の雰囲気やブランドカラーにあわせてカスタマイズすることはできない点に注意が必要です。
また、アクションボタンを押すと外部サービスの予約ページが開きますが、予約画面のデザインや機能は外部サービスの仕様に依存します。インスタ上で予約項目を追加したり、独自のフォームを設置したりすることもできません。
とはいえ、予約率を左右するのはデザインよりも操作性です。導入前に実際の予約ページを確認し、ユーザーが迷わず予約完了まで進めるかをチェックしておきましょう。
インスタ(Instagram)の予約機能の効果を高めるポイント
インスタの予約機能は便利ですが、ボタンを設置するだけでは、十分な集客効果は得られません。飲食店が意識すべきポイントは、以下のとおりです。
インスタの予約機能の効果を高めるポイント
プロフィールに予約導線をわかりやすく設置する
プロフィールは、ユーザーが「このお店に行ってみようかな」と思ったタイミングで確認するページです。投稿やリールで関心を持っても、予約の方法がわかりにくいと、そのまま離脱してしまうおそれがあります。
プロフィール文にも予約の導線を明記すると効果的です。「ご予約は下のボタンから」などの一文を添えることで、ボタンを押すと予約画面が開くことをユーザーにわかりやすく伝えられます。
なお、アクションボタンが表示されるのはスマートフォン版のインスタアプリのみです。スマートフォン以外から閲覧する人や、アプリを利用していない人にも対応できるように、プロフィールのリンク欄にも同じ予約ページのURLを設定しておきましょう。
矢印や絵文字などを使って視覚的に目立たせることで、どの閲覧環境でも迷わず予約ページにアクセスできる導線を作れます。
リール・ストーリーズで看板メニューや雰囲気を発信する
インスタにはリールやストーリーズといった動画投稿もできます。それぞれの違いは主に以下のとおりです。
| リール | ストーリーズ | |
|---|---|---|
| 最長時間 | 最大180秒 | 最大60秒 |
| 公開期間 | 無期限 (削除しない限り残る) | 24時間で自動消滅 (ハイライトに保存可能) |
| リーチ対象 | フォロワー以外のユーザーにも届きやすい | 主にフォロワーが閲覧 |
| 目的 | 新規顧客への認知拡大・集客 | 既存フォロワーとの関係構築 再来店の促進 |
リールはフォロワー以外のユーザーにも表示されやすく、看板メニューや店内の雰囲気をアピールしたいときに効果的です。一方でストーリーズは既存フォロワーに表示されることが中心のため、日常的な情報発信や再来店促進に適しています。
両者の特徴を理解し、目的に応じて使い分けることで、店舗の魅力を幅広く・継続的に届けられるでしょう。
また、インスタによる予約率が軌道に乗るまでは、定期的な投稿・更新を心がけることもポイントです。継続的な情報発信によってフォロワーとの接点を増やして、予約ボタンのクリックにつなげましょう。
ハッシュタグとハイライトで発見されやすくする
インスタの予約機能を効果的に活かすには、まず「見つけてもらう仕組み」を整えることが重要です。
地域名や料理名などのハッシュタグを活用することで、フォロワー以外のユーザーにも投稿を届けられます。
ただし、投稿数が多すぎるタグはほかの投稿に埋もれやすく、少なすぎるタグは検索されにくくなります。そのため、数千〜数万件ほど投稿があるタグを中心に選ぶのが効果的です。
ハッシュタグの投稿数は検索画面で確認できます。たとえば「#渋谷ランチ」と入力すると、ハッシュタグ名の下に「投稿◯件」と表示されるため、最適なタグを選びましょう。
また、ハイライト機能では「メニュー紹介」や「予約方法」などをわかりやすく整理しておくのもポイントです。訪問者が、店舗の魅力と予約導線をすぐに把握できます。
ハッシュタグとハイライトを活用して、発見されやすいアカウントを作り、予約ボタンのクリック率を上げましょう。
インサイト分析で投稿と導線を改善する
インスタのインサイト機能を活用すれば、投稿の反応や予約導線の効果をデータで把握できます。とくにチェックすべき主な指標は、以下の3点です。
- プロフィール訪問数
- アクションボタンのタップ数
- 投稿リーチ数
たとえば、リール投稿でタップ率が高い場合は、同じ構成・時間帯で投稿を繰り返すことで成果を再現できます。
また、曜日や時間帯別のエンゲージメントを分析し、ユーザーがもっともアクティブな時間に投稿を集中させると効果的です。数値をもとに改善を重ねることで、無駄な投稿を減らしながら予約率の最大化を図れます。
まとめ
インスタの予約機能は、投稿から来店までの流れを短縮し、ユーザーの関心を逃さず集客へつなげる効果が期待できます。プロフィールや投稿の工夫次第で、新規顧客の獲得だけでなく、リピート促進にもつながるでしょう。
ただし、予約数が増えるほど、管理の手間や業務負担も大きくなります。そこで頼れるのが「freee予約」と「freee会計」です。
「freee予約」は、スマートフォンひとつで予約受付や顧客管理、事前決済までをスムーズに行えるアプリです。インスタのプロフィールリンクと組み合わせれば、投稿からネット予約までを自然な導線でつなげられます。
さらに、「freee会計」を導入すれば、売上や経費データを自動で集約し、経営状況をリアルタイムで把握が可能です。集客から予約管理、会計までを一連の流れで効率化を図れるため、日々の店舗運営が快適になります。
「freee予約」と「freee会計」を活用して、集客力と業務効率の両立を実現しましょう。
よくある質問
インスタ(Instagram)に予約ボタンを設置するにはどうすればいい?
インスタ(Instagram)タで予約ボタンは、以下の手順で設置できます。
- ビジネスアカウントに切り替える
- ボタンの種類を選ぶ
- 外部サービスと連携する
それぞれの詳細な設定方法は、記事内「飲食店がインスタ(Instagram)の予約・注文機能を導入する方法」をご覧ください。
インスタ(Instagram)の予約機能のデメリットや注意点は?
インスタの予約機能は便利ですが、アプリ内で完結しない点に注意が必要です。店舗側は、インスタアプリ上で外部サービスの予約ページへリンクを設置できますが、実際の予約・決済・在庫管理は外部サービス上で行う必要があります。
詳しくは、記事内「インスタ(Instagram)予約を導入するデメリット・注意点」をご覧ください。
インスタ(Instagram)でお客様をフォロー返ししても問題ありませんか?
基本的に、フォロー返しをしても問題はありません。ただし、誰をフォローするかの基準を明確にしておくことが大切です。
常連客やお店の投稿をシェアしてくれたユーザーなど、関係性のある相手に限定すると信頼関係の構築につながります。
一方で、フォロー返し目的で無差別にフォローすると「宣伝目的」と見なされ、かえって印象を悪くするおそれがあります。
店舗の世界観やブランディングを守るためにも、「誰をフォローするか」をあらかじめルール化しておくとよいでしょう。
