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ストレージがいっぱいの状態とは?容量不足が原因で生じる悪影響や対処法を紹介

ストレージがいっぱいとは、PCやスマートフォンなどのデバイス内に、空き容量がない状態です。ストレージ容量が不足すると、メールの送受信や新たなデータの保存など、さまざまな処理ができなくなり、通常業務へ支障が及ぶ可能性が高まります。

ストレージの空き容量を確保する方法には、不要なデータやファイル、アプリなどの削除があげられます。ただし、不要なデータやファイルなどを削除するだけでは、空き容量を十分確保できない可能性があるため、データの移行先を確保しておくことが重要です。

本記事ではストレージがいっぱいになった際の悪影響や対処法、データの移行先などを紹介します。

目次

ストレージとは

ストレージとはPCやスマートフォンなどで、メールや画像、動画などのデータを保管しておく場所です。ストレージの存在によって、ユーザーは必要なタイミングで必要なデータをすぐに取り出せます。

デバイスの種類を問わずストレージの上限容量は決まっており、空き容量が少ない場合は、デバイスの画面上に「ストレージの空きがありません」と表示されます。

ストレージの種類

ストレージは内部ストレージ・外部ストレージ・クラウドストレージの大きく3つに分けられます。それぞれの概要は以下のとおりです。


種類概要
内部ストレージ・デバイス本体のストレージ容量
・後から容量拡張が不可
・Windows PC内部のストレージ
・Mac PC内部のストレージ など
外部ストレージ・デバイス本体と接続して容量を拡張するストレージ
・デバイスよりも購入単価は安く、データ移行もスムーズ
・HDD
・SDD
・USBメモリ など
クラウドストレージ・インターネット上にデータを保存できるクラウドサービス
・機能性やセキュリティ対策が充実したサービスが多数
・iCloudドライブ
・Box
・Dropbox など

PCのOSやスマートフォンの機種を問わず、内部ストレージは上限が決まっています。デバイスの画面にストレージがいっぱいと表示された場合、外部ストレージやクラウドストレージの活用を検討することになります。

ストレージがいっぱいになった場合に生じる悪影響とは

PCのストレージがいっぱいと表示された場合、データ処理や新たなプログラムのインストールに必要な空き容量が不足している状態です。空き容量が不十分な場合、以下2つの悪影響が生じます。

処理速度・アプリの動作低下

ストレージ容量がいっぱいになると、デバイスやアプリ、システムの動作が全体的に重くなります。空き容量が少ないと、プログラムやアプリなどを一時的に展開する領域確保に時間がかかるためです。

容量不足の場合は通常時と比べて、一つひとつの作業に多くの時間がかかり、作業をスムーズに進められません。

また、メールの送受信や写真・動画の保存もできなくなるため、業務遂行に多大な支障をきたします。

OSアップデートの停滞

OSのアップデートとは、新機能の実装や既存機能の拡張、脆弱性対策などを実施した最新プログラムを配布することです。しかし、最新プログラムのインストールには一時的に多くの容量が必要になるため、ストレージの空き容量が少ないと、アップデートが行えません。

OSのアップデートをせずに既存のプログラムを使い続けると、以下のような不具合を招くおそれが生じます。

OSアップデートをしないことによる不具合の例

  • 新しい機能を利用できない
  • サイバー攻撃やマルウェア感染の被害に遭うリスクが高まる
  • システムのパフォーマンスが不安定になる
  • OSの動作不良や起動停止が発生する など

また、サポート期限が終了した古いバージョンのOSを使い続けると、不具合やトラブルに関する相談をベンダー側にしても、対応してもらえない可能性が高いです。

PCのストレージ容量を確認する方法

PCのストレージ容量を確認する方法は、OSごとに異なります。ここではWindows11でストレージ容量を確認する方法を2つ紹介します。

エクスプローラーからストレージ容量を確認する際の手順は以下のとおりです。

エクスプローラーからストレージ容量を確認する方法

  1. タスクバーの「エクスプローラー」アイコンをクリックする
  2. 画面左側の「PC」をクリックする
  3. ドライブの「空き領域」が表示される

設定からストレージ容量を確認する際の手順は以下です。

設定からストレージ容量を確認する方法

  1. 「スタート」をクリックし、「設定」アイコンを選ぶ
  2. 「システム」をクリックする
  3. 下の方に表示された「ストレージ」を選ぶ
  4. ストレージの使用状況と空き容量が表示される

ストレージがいっぱいになった際の対処法

ストレージの空き容量を確保するには、不要なキャッシュやデータ、アプリなどを定期的に削除する必要があります。ここではストレージ容量を確保する方法を5つ紹介します。

キャッシュを削除する

キャッシュを削除する方法は、PCのOSやブラウザの種類によって異なります。OSがWindowsで、ブラウザにGoogle Chromeを使っている場合、以下の手順でキャッシュを削除します。

キャッシュをクリアする手順

  1. 画面右上の点3つが縦に配置されたアイコンをクリックする
  2. メニュー中央にある「閲覧履歴データを削除」をクリックする
  3. プルダウンからキャッシュを削除したい期間を選ぶ
  4. 削除したいデータの種類を選ぶ
  5. 「データを削除」をクリックする

キャッシュとは、以前アクセスしたWebサイトの情報をユーザーに素早く提示できるよう、サイトレイアウトや画像などの情報をブラウザ上に保存しておく機能です。キャッシュの働きでサイトの表示速度が速くなるものの、不要なデータが多くなるとストレージ容量を圧迫し、以下の不具合を招きます。

キャッシュを残しておくことによる不具合

  • ブラウザの表示速度が遅い
  • アプリの起動に時間がかかる
  • サイトのレイアウトが崩れる
  • 最新情報が反映されない

ストレージ容量の確保と安定したパフォーマンスを維持するため、定期的にキャッシュを削除しましょう。

不要なファイルやデータを削除する

使用頻度の低いファイル、最後の更新から数年以上経過しているデータは積極的に削除しましょう。とくに画像や動画はストレージ容量が大きい傾向にあるため、不要なデータを削除することで空き容量を確保できます。

また、「最終更新が10年以上前」「最後の取引から5年以上経過」など、不要なファイルを削除するルールを決めておくと、従業員がデータを整理しやすいでしょう。

使用頻度の低いソフトウェアやアプリを削除する

使用頻度の低いソフトウェアやアプリの削除は、ストレージ容量の確保に加え、コスト削減やセキュリティ対策の強化など、多くのメリットをもたらします。

既存のソフトウェアやアプリの稼働率を調べる方法のひとつに、PCでの操作を可視化できる業務可視化ツールの利用があげられます。

業務可視化ツールは、従業員のPC上での操作履歴に加えソフトウェアとアプリへのアクセス履歴など、オンライン上での行動を1分単位で把握できるツールです。

従業員ごとの生産性や業務負荷のバランスなども可視化できるため、業務効率化や人員配置の見直しにも役立てられます。業務可視化ツールはインストールするだけでデータ収集・分析が行えるため、システム管理者が活用して不要なソフトウェアやアプリを特定しましょう。

ディスクのクリーンアップ機能を利用する

ディスクのクリーンアップ機能とは、キャッシュや古いログデータなど、不要なファイルを削除する機能です。Windows11にも標準搭載されており、クリーンアップ機能ের 定期的な活用で、PC内のストレージ容量を確保できます。

ディスクのクリーンアップ機能を起動する方法はいくつか存在し、以下はスタートメニューから起動する手順です。

ディスクのクリーンアップ機能の手順

  1. 「スタートボタン」をクリックする
  2. メニューから「Windows管理ツール」を選ぶ
  3. 「ディスク クリーンアップ」をクリックし、ダイアナログボックスを表示する
  4. 削除するデータを選ぶ
  5. OKボタンをクリックする

外部に既存データやファイルを移行する

クラウドストレージをはじめ、外部に既存データやファイルを移行するのも有効です。不要なキャッシュやデータ、ファイルを削除しても、ストレージ容量を十分に確保できないケースも考えられます。

また、データ削除のルールを細かく策定していても、「3〜4年に1回取引がある」「近いうちに取引再開の可能性がある」など、判断に迷うケースもあるでしょう。外部ストレージを活用すれば、既存データやファイルを必要以上に削除しなくても、空き容量を確保できます。

ストレージがいっぱいになった際のデータ移行先

キャッシュやデータ、ファイルなどの削除では、ストレージ容量を満足に確保できないケースも考えられます。新たにデータ移行先を確保しておくと、容量の上限を必要以上に気にする必要がありません。

ここではデータの移行先候補となるストレージを4つ紹介します。

クラウドストレージ

クラウドストレージとは、インターネット上にデータを保存・管理できるクラウドサービスです。サービスによってストレージ容量の上限は変動するものの、有料プランを利用すれば最低でも100GB以上の容量を確保できる可能性が高いといえます。

クラウドストレージによっては、容量の上限が1〜2TBのものもあります。料金プランを変更すれば簡単に容量を拡張できるため、空き容量の確保に向けてデータやファイルを削除する回数を減らせるでしょう。

また、クラウドストレージの多くは自動バックアップ機能を搭載しており、サイバー攻撃や自然災害の被害に遭ってもデータを失うリスクを大幅に抑えられます。

クラウドストレージの利用にあたっては、サーバーやネットワーク機器を導入する必要はありません。メンテナンスやアップデートもベンダー側が対応するため、導入・運用時の負担を軽減できます。


外付けHDDとSSD

外付けHDDとSSDはともにPCへ接続し、データの移行・保存に利用するストレージです。個々の特徴は以下の表のとおりです。


外付けHDD外付けSSD
概要磁気ディスクにデータを保存する・電気を利用してメモリチップにデータを保存する
・物理的に接触する部分はない
メリット・大容量の製品が多い
・SSDと比べて安い
・データの読み書きや転送スピードが速い
・動作時の音が小さい
・耐久性や耐衝撃性に優れる
・軽量で持ち運びがしやすい
デメリット・動作音が大きい
・耐衝撃性が低い
・データの読み書きや転送スピードが遅い
・容量が大きいほど価格が高騰する
・大容量製品が少ない
・データの読み書き回数に制限がある

外付けHDDは大容量製品を比較的安く入手できる点がメリットです。ただし、SSDと比べて耐衝撃性が弱く、データの読み書きや落下などで強い衝撃を受けると、故障するリスクが高まります。

一方、外付けSSDは物理的に接触する部分がなく、衝撃が原因での故障リスクが少ない点が魅力です。データを読み書きするスピードも速いものの、大容量製品ほど価格が高騰します。

外付けHDDとSSDは互いの弱点を補う特徴があるため、併用が推奨されています。大容量のデータ移行なら外付けHDD、データ移行のスピードを重視するなら外付けSSDといったように、用途や場面に応じて使い分けましょう。

NAS

NAS(Network Attached Storage)とは、ネットワークに接続できるタイプのストレージです。同じネットワークを利用していれば、デバイスを問わずデータの保存・共有ができるため、従業員間のデータ共有がスムーズになります。

また、NASは自動バックアップ機能を搭載しているものが多く、データ消失のリスクを軽減できる点も魅力です。ただし、初期設定やアクセス制限、セキュリティ対策など、さまざまな作業を自社で対応しなければなりません。そのため、ネットワークやセキュリティに精通した人材がいないと、安定した運用は難しいでしょう。

USBメモリ

USBメモリはPCに接続するだけでデータを簡単に移行できる点が特徴です。軽量でサイズも小さく、持ち運びもしやすいため、外出先でもUSBメモリ内のデータを気軽に閲覧できます。ただし、移動中や外出先に紛失しないよう、取り扱いには細心の注意を払わなければなりません。

また、外付けHDDやSSDと比べて寿命は短くデータの欠損率も高いため、長期的なデータの保存先には不向きです。社外の持ち出しをNGにするなどルールを徹底したうえで、デバイスや社内サーバーの空き容量を確保する際の応急処置として使用するのが適しているでしょう。

別のストレージでデータを保管する際に意識すべきポイント

本業に支障が出ないよう、データ移行のルールを決めておくことが重要です。また、3-2-1ルールにもとづいてバックアップデータを取得すると、データ消失のリスクを大幅に軽減できます。

定期的にバックアップデータを取得する

これまで蓄積してきたデータやノハウを失わないよう、バックアップデータの定期的な取得が必要です。バックアップデータがあれば、サイバー攻撃やマルウェア感染、自然災害の被害に遭っても、被害の軽減や最短での事業復旧が望めます。

クラウドストレージやNASには自動バックアップ機能を搭載したサービスも多く、手間をかけずにバックアップデータを取得できるでしょう。

また、バックアップデータを取る頻度に関しては、データの対象によって異なります。たとえば、日々の業務で使用しているデータやファイルに関しては、基本的に毎日バックアップデータを取得することが推奨されています。

数日おきにデータを取得していると、サイバー攻撃の被害に遭った場合、データの復元に時間がかかる可能性が高まるためです。

一方、システムやOS、サーバーなどの設定情報も含めたシステムバックアップの場合は、数ヶ月に1回の頻度を目安に実施します。

データ移行のルールを決めておく

従業員が迷わないよう、別のストレージへデータを移行する際のルールを決めておきましょう。企業内に蓄積するデータは内容やジャンルを問わず、以下3つに分類できます。

  • 必要なデータ
  • 不要なデータ
  • 必要か不要かすぐに判断できないデータ

ルールが曖昧な状態でデータ移行を進めた場合、移行先には削除すべきデータも混ざった状態となり、必要なデータを見つけるまでに時間がかかります。

また、大量のデータを移行した場合はストレージ容量を圧迫し、場合によっては料金プランの変更が必要になるでしょう。ストレージ容量や費用を無駄にしないよう、移行するデータの対象や移行先、保管期間など、データ移行のルールを明確化しておくことが重要です。

3-2-1ルールを適用する

バックアップデータの取得に3-2-1ルールの適用を推奨する理由は、ランサムウェアの攻撃対象にバックアップサーバーが含まれるケースが増えているためです。

3-2-1ルールとは、アメリカのピーター・クローグ氏が提唱したバックアップデータを取得する際の基本的な考え方を指します。3-2-1ルールの基本的な定義は以下のとおりです。

3-2-1ルールの基本

  • 3つのバックアップデータをコピーする
  • 2種類以上の異なるストレージに保存する
  • 1つ以上のデータは遠隔地に保存する

3つのバックアップデータは以下の内容が想定されます。

  • 最新または直近のバックアップデータ
  • 過去の内容を多く含むバックアップデータ
  • 遠隔地用のバックアップデータ

バックアップデータを3つ作っておけば、大規模な自然災害やサイバー攻撃の被害に遭っても、すべてのデータが同時に消失する事態を避けられるでしょう。

また、「クラウドストレージと外付けHDD」「クラウドストレージとNAS」など、異なるストレージを組み合わせると、故障や通信障害が起きてもデータを取り出せます。

そして、本社と離れた場所にバックアップデータを保存しておけば、本社のサーバーやストレージが故障しても、別の拠点から復旧作業を始められます。

ランサムウェアとは

ランサムウェアとはデータやファイルを暗号化し、元の状態に戻す代わりに身代金の支払いを要求するマルウェアです。ランサムウェアに感染すると、機密情報の流出や業務の停止、データ消失など、多大な損失を被ります。

仮に暗号化されたデータを復号化するため、身代金を支払っても元の状態に戻るとは限りません。攻撃者によっては一部のデータだけ復号化し、残りのデータを破壊することも考えられます。

ランサムウェアの感染経路はテレワークの増加にともない、VPN機器からの不正アクセスが目立っています。接続方式にVPNを導入している場合、各機器の脆弱性対策が必要です。


出典:警視庁「マルウェア「ランサムウェア」の脅威と対策(脅威編)」

セキュリティ対策に優れたストレージを選ぶ

機密情報の流出を防ぐため、セキュリティ対策が充実したストレージを選びましょう。仮にセキュリティ対策の不備が原因で顧客情報が流出した場合、今後の取引や企業経営に多大な影響が及ぶおそれが生じます。

たとえば、クラウドストレージの導入を検討していたとしましょう。多要素認証やIPアドレスの制限、ログデータの取得などを搭載したサービスを導入すれば、サイバー攻撃や内部不正の脅威を軽減できます。

また、USBメモリのなかには、パスワードロックやハードウェアの自動暗号化機能を搭載しているものもあります。仮に従業員がUSBメモリを紛失・盗難しても、第三者はメモリ内のデータを自由に閲覧できません。

セキュリティ対策が充実したストレージを選び、情報漏洩のリスク軽減に努めましょう。

まとめ

ストレージがいっぱいになると、「PCの動作が重くなる」「新たなデータを保存できない」など、さまざまな不具合が生じます。不要なソフトウェアやアプリを削除し、ストレージ容量の確保に努めましょう。

企業によってはどのITツールの契約を見送るべきか、判断できないケースが考えられます。「freee IT管理」を導入すると、従業員がどのSaasを利用しているか、一人ひとりのアカウントを特定できます。

アカウントから利用状況を可視化できるため、どのサービスの利用頻度が低いか、数字やデータから把握できる点が特徴です。

また、Saasの設定に問題がある場合は可視化するため、設定ミスが原因での不正アクセスや情報漏えいのリスクを軽減できます。

よくある質問

ストレージがいっぱいですと表示されるとどうなりますか?

「全体的に動作が重くなる」「メールの送送受信ができない」など、複数の不具合に悩まされます。OSのアップデートもできないため、最新のプログラムに新しい機能が搭載されたとしても利用できません。

ストレージがいっぱいになった際の対処法はありますか?

不要なデータや使用頻度の低いアプリ・ソフトウェアを削除し、空き容量の確保に努めることが重要です。手軽に実践できる方法にはキャッシュの削除もあげられます。

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