会計はクラウド、コミュニケーションはアナログ。付加価値の提供にこだわり、お客様ゼロから業務を拡大。

小松秀一朗公認会計士事務所 公認会計士/税理士 小松秀一朗

課題
顧問先を獲得したい

お客様ゼロからのスタート

2013年11月、お客様がゼロの状況で独立開業しました。お客様にとってベストを考えたとき、クラウド会計の優位性に気づき、まだリリースされて間もなかったfreeeの導入を決めました。その後、毎月約10件程度、freeeの検索ページ経由で問い合わせが入るようになりました。


以前は、「起業するにあたりfreeeを使いたいのですが」といった問い合わせが多かったのですが、最近では、「会計ソフトをfreeeに変えたいのですが」という問い合わせが増えているように感じます。実際、「うちの会計事務所がfreeeに対応していない」、「会計事務所にfreeeを使ってもらっているけれど、いまいち使いこなせていない」といった問い合わせを多数いただきます。また、「昔からの付き合いがあって税理士は変えられないけどfreeeの使い方だけ教えてくれる契約はできませんか」といった問い合わせも多々あります。最近ではありがたいことに、お客様同士のコミュニケーションの中で、「freeeを使っている会計事務所」として、わたしの事務所を紹介してもらえるケースが増えています。

お客様は地方へ拡大

こうしたことは地方に行けば行くほど顕著です。地方にはfreee対応の税理士さんが少ないのです。47都道府県対応をうたっているため、ここ3年間で日本各地にお客様が出来ました。以前は、コスト面からチャットワークやSkypeを使ってコミュニケーションをしていましたが、最近は、お客様と実際に会って、経営者だけでなく現場で働かれている方々の考えていることも知りたいと思うようになりました。この経営者は何がやりたいのだろう、従業員に対してどんな悩みを抱えているのだろう、また、この従業員はどんな目標を持ってこの会社で働いているのだろう、など、実際にみなさんと会って話しをすることで会社の方向性が見えてくるため、様々な角度からのアドバイスを行うことが出来るようになります。


わたしはお客様のところにお伺いする際、基本的には交通費は頂かないのですが、お客様はわざわざ来てもらうのは悪いと思われるようで、地元の起業家を集めていただいてセミナーの依頼をされたり、お客様を紹介していただくことが最近はかなり多いです。「クラウド会計」という響きだけでとても興味を持たれる方が多いようで、セミナーも毎回好評を得ています。

付加価値を生めなくなったら終わり

経営のためではなく、税務業務やfreeeの操作方法だけに対するご依頼であれば、わたしは基本的に1年間で卒業していただくことを前提にお引き受けしています。なぜなら、1年間で自分の持っているノウハウをすべてお客様に提供した後は、ルーチンワークだと思うからです。当然、お客様が卒業することで顧問先は減ります。ただ、わたし自身が付加価値を提供出来ないと思う業務に対して報酬はもらいたくないという思いと、その1年間が「会計塾」として、たくさんの起業家の方々が「会計数値」というものを身近なものに感じてもらい、会社を上手に運営していくきっかけになってくれたらいいな、という思いがあるからです。現に昨年度も数件のお客様が卒業されましたが、飲み友達として飲みながらご相談に乗ったりしている方もいます。


お客様の規模も大きくなっていくにつれ、自分の提供できる付加価値も増えていると感じます。社長一人でスタートして数十名規模へと成長されたお客様がいます。その規模になると雇用のリスク、内部統制など、さまざまなリスクが出てきますから、それらを洗い出して解決させていく仕事がメインになってきています。スタートは税理士契約という形で始まりますが、「今度面接するので面接官を一緒にやって欲しい」、「従業員の育成とか、将来会社を大きくしていくための事業計画を担当してよ」など、様々な要望をいただき、それに柔軟に対応しています。その他にも顧問先の飲食店のホールスタッフのヘルプ、営業マンの代理でわたしが代わりに営業を取ってきたこともあります。困っていることがあればなんでもしたいと思うんです。自分の事務所ではできないことを経験したり、勉強できる機会をいただいているので、非常にありがたいことだと思っています。


最後の方は笑い話に近いですが、付加価値を生めなくなったときがわたしは仕事をやめるときだと思っています。


小松秀一朗公認会計士事務所 公認会計士/税理士 小松秀一朗


freeeで広がる仕事の引き出しこれからも常に最新の状態で

会計システムは、「バックオフィス業務のスタンダード」を作ればいいと思っています。そこに我々ユーザーがいかに合わせていくかが重要で、合わせることで業務の無駄をなくすわけです。例えば「うちの会社の会計はfreeeには合わない」という場合、合わないのではなくて、やらなくて良い作業をしているだけなのかもしれません。「今までのやり方と違う」という反発も出るかもしれませんが、それが本当のスタンダードな形なのです。それを、自分たちで複雑でイレギュラーな形に変えてしまっていたわけです。結果、新しい人が入ってくるとわからないという事態になる。誰もができる、わかる形でやりましょうということです。そして、それを提案していくのが会計事務所の付加価値。その他の基幹システムとの連携も付加価値。数字合わせではなく、もっと経営寄りのところ、数字を作っていく一番前のところにわたしたちの付加価値があると思います。


会計事務所の仕事がなくなると言われ続けていますが、今までと同じことをやり続けていくのであれば、人がやるべきではなく、なくなるべきだと思っています。新しい付加価値をどう生んでいけるか。freeeが出たときもそうでしたが、新しいツールは出来るだけ取り入れるべきと考えています。幸運なことに、freeeのユーザーは創造力が高く、グローバルに活躍されている方々が多いです。そのような経営者の方々とお話しする中で刺激を受け、また会話の中で「あ、こんな便利なものがあるのか、それなら、あの会社に使えるのではないかな」といった視点で、新たな発見をすることが多いです。freeeを始めたことによってアンテナが広がり、付加価値も高まったと言えます。


これからもお客様へ付加価値を提供し続けるために、自分自身が、常に最新の状態でありたいと考えています。



小松秀一朗公認会計士事務所

大阪府大阪市中央区久太郎町3-4-30
船場グランドビル302号
090-5120-9826


開業当初よりfreee認定アドバイザーとして登録。クラウド会計(freee)導入支援・起業支援・各種補助金申請・内部統制コンサルティング・各種申告業務(法人、所得、相続、贈与)等を行っている。クラウド会計及びチャットワークもしくはSkypeの導入を前提として、47都道府県すべてに対応している。

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法人設立

  • 2009年1月