外部コンサルとの契約終了、形骸化した等級定義と「感覚値」の評価面談
まず、御社の事業内容と、freee導入前の人事・組織体制における課題について教えてください。
小川氏:弊社はVRやシアターなど、映像を軸としたアトラクションの企画・制作・プロデュースを行っています。「世界に驚きを波及させよう」というビジョンを掲げ、少数精鋭でクリエイティブなコンテンツを生み出しています。
以前、外部の人事コンサルタントを招いて等級の言語化を進めておりましたが、途中で契約が終了したことにより、設計が中途半端な状態で止まってしまいました。「役職定義」という言葉こそ残ったものの、それを現場に浸透させたり、次の等級へ昇格するために「いつ、どのようなスキルが必要になるのか」を身につける教育・訓練の体制が十分に整わず、制度が形骸化してしまっていたんです。
当時は評価面談(1on1)や日々の運用でどのような苦労がありましたか?
小川氏:等級定義が抽象的な言葉のまま浮いていたため、評価面談が「もう少し当事者意識を持ってほしい」といった上司の主観や感覚的なフィードバックに終始していました。メンバー側も「具体的に何をどう改善すれば評価が上がるのか」が分からず、面談が次の成長アクションへ結びつかないブラックボックス状態になっていました。
藤本氏:運用面でも、Googleドライブ上で閲覧権限ごとに細かく分けたExcelファイルを数十個管理しており、内容確認やファイルの移動・更新、進捗状況の把握などに追われ、毎回2〜3時間を費やしていました。過去の評価履歴や成長の軌跡を一覧で振り返ることが困難で、期が来るたびに手動でリマインドを送り続ける業務も大きな負担となっていました。
従業員情報連携の強みと、「兼任人事+freee伴走」による補完
数あるツールの中から「freee」を選んだ決め手は何だったのでしょうか?
小川氏:すでに活用していた「freee人事労務」という従業員情報と連携している点が最大の決定打でした。人事情報、評価データ、給与計算がバラバラだと二重管理や転記ミスが生じますが、freeeであれば従業員情報をそのまま活かして評価を回し、ミスが起きない仕組みを構築できます。
また、弊社では専任人事を新たに雇うと持て余す懸念がありました。その中で「兼任人事+freeeの伴走サポート」を活用すれば、自社に足りない人事ノウハウや伴走体制をすっぽり補完できると感じたことも大きかったです。
藤本氏:さらに、Excelでこだわりを持って作り込んできた評価表のフォーマットをそのままfreee上で再現できたため、従業員にストレスを与えずスムーズに移行できると確信しました。加えて、今後導入を進める「freee Eラーニング」の豊富なラインナップと、自社の等級定義に合わせて学習コンテンツを組める操作性の高さも魅力的でした。
評価と学習を連動させる。代表が描く「ロードマップ」とEラーニング活用構想
現在、評価制度の運用やEラーニングの活用に向けて、どのような構想を描かれていますか?
小川氏:まずはfreee人事評価によって評価シートの管理が一元化され、ボタン一つで差し戻しができるなど、管理工数を50%以上削減できました。見慣れたレイアウトをそのまま移行できたことで、現場からの問い合わせもなく、スムーズに浸透しています。
その上で、これから本格運用していく「freee Eラーニング」に関しては、単なる月次の義務教育にするのではなく、「等級昇格へのロードマップ」として位置づけたいと考えています。ひとつの等級を経験する期間は人それぞれ異なるため、等級ごとに「必須受講項目」と「推奨受講項目」を設定し、成長段階に合わせて順を追って学べる受講フローを設計していく構想です。
Eラーニングの本格運用によって、評価面談や現場にどのような変化を期待されていますか?
小川氏:freeeの仕組みを、評価面談における強力なコミュニケーションツールとして活用していきたいですね。「君の等級に求められるスキルに対して、今はここが足りない。だから今期はfreeeの『ロジカルコミュニケーション研修』を目標設定に入れて、まずはインプットから始めよう」というように、客観的な基準と研修をセットにして対話できる状態を目指しています。
会社が求めるスキルと具体的な学習アクションが直結することで、「感覚評価」を脱却し、メンバーが「次に何をすればいいか」の納得感を持って自律的に成長できる組織基盤を整えていきたいです。
「サーベイ」による不満の未然防止と「成長の可視化」
サーベイの活用や、組織全体での成果はいかがですか?
小川氏:月次で実施している「freeeサーベイ」もすっかり定着しています。「作業用のツナギが欲しい」「Web会議ブースを増設してほしい」といった自由記述欄の声を迅速に実現することで、「声を上げれば会社が動いてくれる」という信頼感が生まれています。コンディションの変化を早期に察知して面談でフォローできる「保険」のような役割も果たしています。
今後は、freee上で過去の評価推移が1つの画面で見える仕組みや、Eラーニングのロードマップを掛け合わせることで、メンバーが自分の成長を実感しやすくなり、自律的に上の等級の講座を先行受講するようなポジティブなカルチャーを醸成していきたいです。
最後に、今後の展望とメッセージをお願いします。
小川氏:将来的には、freee人事労務に蓄積された日々の勤怠・行動データと評価データをかけ合わせて分析し、メンバーが業務に100%集中できる環境と、正当に評価される仕組みをさらに磨いていきます。
評価制度が形骸化していたり、面談が感覚的になってしまっている企業様、あるいは専任人事がおらずExcel管理に限界を感じている企業様にとって、「従業員情報の一元化」と「育成と連動した評価運用」、自由度の高い「freeeの伴走サポート」は強力な解決策になります。空いた穴をすっぽり埋めて無理なく回せるようになりますので、ぜひ一度相談してみることをおすすめします。

