本業に集中するため経理作業を自動化。生み出せた時間はお客様とのコミュニケーションに充てる

オーナー 田中圭允 氏

課題
freeeアプリストアやfreee APIの活用レジ連携で売上データ入力を自動化

福井県敦賀市にある「coto」は、家事や育児など毎日のいろんなコトをちょっと素敵にしてくれるような日本の工芸品・木のぬくもりを感じられる雑貨や子ども用のおもちゃなどを集めている、雑貨屋兼カフェです。


cotoのオーナーである田中氏は、お店のオープン当初から“クラウド会計ソフトfreee(以下、freee会計)”を導入しています。
「freee会計と連携できる」ことを重視してPOSレジなどのシステムを選定。連携し自動化できたことで、経理作業にはほとんど時間を割いていないといいます。今回は、田中氏にfreee会計の導入効果や経理作業効率化のメリットについて伺います。

事業について

こだわりの工芸品を集めた、福井県敦賀市の雑貨屋兼カフェ

福井県敦賀市で雑貨屋兼カフェ「coto」を開いています。cotoでは、日本の工芸品、木のぬくもりを感じられる雑貨や子ども用のおもちゃなどを集めています。カフェスペースで飲めるコーヒーは豆にあわせて抽出方法を変えており、今では珍しい、サイフォンで抽出したコーヒーを飲んでいただくこともできます。また、雑貨として売っている器はカフェでも利用しているので、カフェ利用のお客様にも器の良さを体験していただけます。


コーヒーサイフォン


雑貨屋を開くことにしたのは、私が好きなジャンルの雑貨屋が敦賀に無かったから。だから、お店に置いているのは、お客様に「見て!これかっこ良くない?」と自慢できるものばかりです。インターネットで見つけて発注させていただくことが多いのですが、気に入ったものを作っている職人さんが展示会などに来る際は、直接会いにいきます。この前も、木のおもちゃを作っている社長さんや、越前箪笥の職人さんに挨拶させていただきました。


もともとはヨーロッパやアメリカの雑貨が好きだったのですが、6〜7年前から工芸品を好むようになりました。妻に連れられて中川政七商店やD&Departmentのお店を訪ねたことがきっかけです。工芸品は、かっこよくて奥が深く面白いものです。たとえば、うちで取り扱っている越前和紙の茶缶は、山次製紙所独自の「浮き紙」という技法を使っています。このように、伝統工芸師の方とデザイナーの方が組むことで、技巧的かつデザインの良いものが出来上がる。だからこそ、まだまだ大きな可能性があると思います。後継者不足などが嘆かれることも多いですが、それぞれの工芸がさらに発展すれば、職人を志す人も増え、永く続くはず。私がこうしてお店に並べて紹介することで、日本の伝統工芸が永く愛され続ける一助になればと思っています。


coto


freee会計導入前の経理業務 / freee会計導入のキッカケ

freee会計を中心に業務フローを構築、実現した自動化と効率化

2017年7月にcotoをオープンしたのですが、お店を開くとなると、もちろん経理業務をしなければいけません。商業高校出身で一応簿記も勉強していて、なんとなくの知識はあったので、「忙しくなったり、どうしても難しかったら税理士さんに頼むとして、とりあえず自分でやってみよう」と思いました。それに、作業を効率化して時間を創り出すことが好きなので、経理作業もきっとそのようにできるはずという期待もあったのです。


coto


freeeの存在は、実は開業前から知っていました。ネットニュースのチェックが習慣になっているのですが、freee開業がリリースされたときのニュースを見て「便利だなあ」と思った記憶があったのです。そのため、「さあ経理業務をどうしよう」となったときにfreeeのことを思い出し、迷いなくfreee会計を導入することに決めました。


freee会計を使うと決めた段階で、他のシステムも「freee会計と連携できるもの」で固めようと思いました。なぜなら、その方が間違いなく業務が楽になるから。「POSは、freee会計と連携しているAirレジにしよう」「決済ツールは、freee会計と連携しているSquareにしよう」という風に選定を進めていきました。また、freee会計と連携することでレシート類を簡単に取り込めるScanSnapは、偶然すでに持っていたので活用できてよかったです。こうして、freee会計を中心に業務フローやシステムを組んでいきました。

freee会計導入後の効果

経理作業は1週間に1度だけ、確定申告も初日には完了

POSレジや銀行口座などとfreee会計を連携しているので、数字は日々同期されています。そのため、私が行う作業といえば、1週間に1回ScanSnapにレシートを取り込んで、freee会計の管理画面側で内容に間違いが無いかを確認し、ボタンを押すだけです。だから、経理作業に全然手を取られていないし、ものすごく楽ですね。初めての確定申告のときも、freee確定申告を使って、画面で指示される通りに作業を進めたら、あっという間に終わりました。


cotoオーナー 田中圭允 氏


個人事業主やお店を開かれている方はみんなそうだと思うのですが、経理作業をするために事業をしているわけではありません。私は経理作業をしている時間より、お客様とお話ししたりシフォンケーキを焼いている時間の方が、圧倒的に幸せだし楽しい。だから、会計は片手間で終わらせたいんです。片手間で終わらせようと思ったら、自動化できる部分はシステムを活用して自動化した方がいいし、freee確定申告を使って申告期間初日には確定申告を終わらせてしまった方がいい。手間を掛けずに経理作業を行いたいから、楽をするために頭を使っていますね。


お店ってお客様との情報交換の場になるでしょう。だから、私はある意味IT業でもあると思っているんです。freee会計を使ってみて私は便利さを感じられたので、経理作業に悩んでいるお客様におすすめしたり、使い方を教えたりもしています。もし「新しいサービスはよくわからない」と敬遠したり、複数のサービスを連携した自動化に挑戦していなかったらこういった情報提供はできなかったと思うので、自身で効率化を追求してよかったですね。

今後の展望

作業は効率化して時間を創り出し、お客様と話す時間に充てたい

コーヒー豆の焙煎に挑戦したいという夢はあります。他にも、やりたいと思うことはたくさんありますね。もしかしたらスラックラインのジムを開くかもしれないし、2店目や3店目をオープンするかもしれないし、商店街の中にコワーキングスペースを作るかもしれません。家庭があり、育児もしながら、たくさんのやりたいことを追いかけていくのは大変なこと、とにかく時間が足りません。そのために、業務効率化が必要なのです。


今後どんなスペースを作るとしても共通することは、来てくれたお客様と交流したいということ。「あの常連さんが愛読していた漫画が映画化されて、今度近くで上映会が開かれるらしいから教えてあげよう。前売券のチケットのデザインがかっこいいから、知らせてあげたら喜ぶだろうなあ」といったことを考えて行動するのがとにかく好きなのです。翌日には「昨日、話していてすごく楽しかったんだけれど、何を話したのかは忘れちゃった」となるような、他愛ないお話をお客様とできたらいいなあと思いますね。


cotoオーナー 田中圭允 氏


ゆったりお話しをする時間を作るためには、それ以外のことを効率化して、ほんとに小さなことから手間を減らしていく必要があります。今後も、苦手なことや毎日やることは、徹底的に自動化して効率を上げるかタスク化してルーティンにしてしまって、その時間をやりたいことや自分が過ごしていて楽しい時間に充てていきたいですね。

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