新型コロナ下での資金繰り悪化にもすぐ対応。社長自ら実践する効率的なバックオフィスとは?

株式会社Soichiro 代表 扇塚 宇明 様

課題
初心者でも経理や労務を簡単に

東京都墨田区でデジタルマーケティング会社、株式会社Soichiroを経営する扇塚 宇明さん。
経理や労務は社長自身が担当。freee会計の導入で業務を7割削減できたと言います。
財務面では新型コロナウイルスの影響もあり資金繰りに苦戦しますが、すでにお金の不安は払拭。その背景や普段のバックオフィス業務、今後の展望についてお話いただきました。

Webの力で集客最大化 顧客に喜んでもらえるビジネス支援を

【写真】扇塚 宇明

--まずは現在の事業内容を教えていただけますか?

Webサイト制作を入り口に、広告運用やSEO、マーケティングツールHubSpotの導入運用など、デジタルマーケティング支援を幅広く行っています。どうすればWebの力を使って集客・売上を最大化できるのか、常に顧客目線に立って提案しています。


Web開発に携わるようになった原体験は、飲食店口コミサイト関連のベンチャーに勤めていたときにあります。季節にあわせた写真やメッセージ、宴会を想定したクーポン情報など、その時代のトレンド、飲食店さんが強みとしたいことを少し更新するだけで、集客に大きく貢献することができたんです。担当の飲食店さんに喜んでもらえ、Webのすごさとやりがいを感じました。その後、Webの力に魅せられ、Web制作会社や広告運用会社などで経験を積み、開業しました。



--どのような業界のクライアントに対応されていますか?

今ではBtoBの業界を中心に、多種多様なお客さまをお手伝いしています。利益を追求すると、実は業種を特化したほうがノウハウを横展開しやすい。あえて業界を絞らないのは、様々な業界のビジネスの在り方を知ることができるからですね。

経理の負担が7割削減 専任担当がいないからこそ効率化が重要

【写真】扇塚 宇明

--freee会計導入の理由について教えてください

freee会計導入の決め手は、金融機関との自動連携。導入前は税理士からの提案でインストール型の会計ソフトを使っていましたが、銀行の通帳を見ながら手入力する作業が手間でした。どうにか楽にする方法がないか探していたところ、freee会計が金融機関と自動連携していることを知りました。



--実際に使ってみていかがですか?

切り替え後、経理にかける時間が7割ほど短縮でき、効率化を実感。一人で経理業務を行っているので助かっています。


これまで使っていた見積書・請求書ツールがfreee会計で一本化できることも導入のきっかけのひとつでした。毎月似た内容の請求書を作ることが多いので、複製できる機能は手間が省けていいですね。売掛金と銀行入金明細の消込機能も利用していますが、マッチングの推測精度がどんどん上がっている印象です。



--どのくらいの頻度で利用されていますか?

2日に1回ほど入力やレポートの確認でfreee会計を開いています。一番よく見るレポートは月次の試算表ですね。会社の状態を正確に把握しておくことは経営の基本。freee会計はリアルタイムで反映され、前月との比較も簡単なので、つい分析したくなりますね。お客さまにも提案し、自社でも使っているHubSpotとfreee会計の連携利用も、今後検討していきたいです。



--サポート体制はいかがですか?

freee人事労務も利用していますが、時間有給に対応していないことをチャットサポートで問い合わせたところ、チャットの最中に要望を社内で展開してくれました。そのときの真摯な対応で今後も使い続けようと思いましたね。
(※freee人事労務の時間有給機能は2020年6月にリリースされました)

新型コロナの資金繰り危機もfreee会計で迅速に対応

【写真】扇塚 宇明

--新型コロナウイルス感染拡大で事業にはどのような影響がありましたか?また、どのように対処されたのでしょうか?

新型コロナの影響で、一時期お問い合わせが激減しました。人員増に向けてすでにめいいっぱいお金を借りていたので、それ以上は借りられない状況。freee会計で前年比の売上を集計して、セーフティネット保証4号を区役所に申請、無事銀行から融資を受けることができました。持続化給付金の申請にもfreee会計のデータを活用。いずれも迅速に対応したことで、4月の中頃にはお金の不安を払拭できました。その後世の中全体のオンライン化の流れもあり、Web集客の需要が高まったことで受注が増加しています。



--現在の状況はいかがですか?

自社の不安が落ち着いた今、影響を受けたお客さまに向けて無償で補助金のお手伝いをしたり、事業のオンライン化を提案したりもしています。自分たちのノウハウを活かして、お客さまとともにこの危機を乗り越えていきたいですね。



--リモートワークを導入されていますか?

会社の勤務状況については、子育て中の従業員がいることもあり、新型コロナ前から全社員にリモートワークの体制をとってました。緊急事態宣言後、全員在宅勤務としましたが、業務に大きな支障はありませんでした。

新型コロナを乗り越えて新しい挑戦へ

【写真】扇塚 宇明

--今後の展望について教えてください。

今後は、売り込むのではなくお客さまから選ばれるサービスを追求し、お客さまはもちろん、一緒に働く従業員やその家族、取引先みんなが幸せになる事業にしていきたいです。


また、自社サービスとしてベビーテックの開発にも挑戦したい。私自身、子どもと過ごす時間が最高に楽しいし、子育て中の親御さんでも働きやすい環境を意識しています。保育園に関するデジタルを使ったツールを開発し、日本の人口減少を食い止めるような、社会貢献の一助となるといいですね。


地域活性化にも貢献できるよう、地方に支店をつくりたいとも思っています。博多と富山県の高岡に縁があるので、拠点をつくり東京と結び、事業ができるようにしたいです。富山県の高岡は自然豊かな環境で食事も美味しい。そんな環境で子育てしながら仕事ができると最高ですね。

--ありがとうございました。




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