白色申告で領収書の保存・提出は必要?保管期間や領収書がない場合の対処法も解説

更新日:2026/10/4

監修:北田 悠策

目次

freee会計で
帳簿作成をもっと手軽に!

freee会計で帳簿作成をもっと手軽に!

確定申告の必要書類を自動作成!

freee会計は帳簿の入力・管理を効率化し、日々の業務をサポートします。確定申告時は○×形式の質問に答えるだけで必要な書類を作成。面倒な計算を自動化でき、会計初心者でも安心して利用できます。

無料で30日間試してみる

白色申告では、確定申告で領収書の提出は不要ですが、5年間の保存が義務付けられています。領収書を保存していない場合、税務調査で経費が認められなくなるおそれがあるため、適切な保管が重要です。

ただし、領収書を紛失したり受け取り忘れたりした場合も、レシートでの代用・出金伝票の作成・再発行の依頼などにより、対応できることがあります。

本記事では、白色申告での領収書の扱い・保存期間・領収書がない場合の対処法などを解説します。

白色申告では領収書の保存が必要・提出は不要

白色申告では、領収書を確定申告時に税務署へ提出する必要はないものの、所得税法により一定期間の保存が義務付けられています。

白色申告の確定申告時に税務署へ提出する書類は、主に以下のとおりです。

白色申告の提出書類

  • 確定申告書
  • 収支内訳書
  • 控除を受けるために必要な各種控除証明書

確定申告書は、第一表から第四表まであり、主に第一表と第二表の提出が必要です。収支内訳書は、事業の収入や経費の内訳などを報告するための書類で、以下の場合に提出が求められます。

収支内訳書が必要なケース

  • 事業所得・不動産所得・山林所得がある
  • 業務にかかる雑所得があり、その年の前々年分の業務にかかる雑所得の収入金額が1,000万円を超える

出典:国税庁「No.2080 白色申告者の記帳・帳簿等保存制度」

収支内訳書

出典:国税庁「収支内訳書(一般用)【令和7年分用】」

そのほか、控除を受ける場合は、添付書類が必要になることがあります。たとえば、医療費控除の場合は、医療費控除の明細書の添付が必要です。

関連記事

帳簿書類の保存期間

領収書・請求書・納品書などは、5年間保存が必要です。帳簿書類の保存期間は、それぞれ以下のとおりです。

横にスクロール

保存が必要なもの 帳簿・書類の内容 保存期間
帳簿 収入金額や必要経費を記載した帳簿(法定帳簿) 7年
業務に関して作成した上記以外の帳簿(任意帳簿) 5年
書類 決算に関して作成した棚卸表その他の書類 5年
業務に関して作成し、又は受領した請求書・納品書・送り状・領収書などの書類

出典:国税庁「No.2080 白色申告者の記帳・帳簿等保存制度」

白色申告では、簡易簿記(単式簿記)による記帳が認められています。収入金額や必要経費を記載した法定帳簿は7年間、業務に関して作成した法定帳簿以外の任意帳簿は5年間保存する必要があります。

関連記事

電子取引で受け取った領収書は電子データでの保存が必要

2022年1月の電子帳簿保存法の改正により、メールやECサイトなどの電子取引で受領した領収書は、電子データのままでの保存が義務化されています。

2023年12月31日までは猶予期間として紙での保存も認められていましたが、2024年1月1日以降は、原則として電子データでの保存が必要です。

一方、紙で受け取った領収書は、これまでと同様に紙のままでの保存が認められているほか、スキャナなどで読み取って電子データとして保存することも可能です。

なお、電子データで保存する際は、改ざん防止の措置を講じるなど、電子帳簿保存法の要件を満たさなければなりません。

関連記事

白色申告で領収書がないときの対応方法

白色申告で領収書を受け取り忘れたり、紛失したりした場合も、以下のような方法で対応することで、経費計上できる場合があります。

白色申告で領収書がないときの対応方法

  • レシートで代用する
  • 出金伝票で代用する
  • 再発行を依頼する

レシートで代用する

コンビニや量販店などで品物を購入した際に渡されるレシートは、領収書と同様に経費の証憑(取引を証明する書類)として扱えます。個人のあて名がなくても、証憑として保存するうえで大きな支障はありません。

ただし、感熱紙のレシートは時間の経過によって印字が消えるおそれがあります。そのため、原本は保存したうえで、印字が薄くなる前に普通紙へコピーするなど、あとから内容を確認できる状態にしておきましょう。

出金伝票で代用する

領収書がない場合は、出金伝票で代用する方法もあります。出金伝票とは、企業や個人事業主が現金での支払いを行った際に作成する伝票です。

出金伝票

たとえば、慶弔費・自動販売機での購入費用・電車やバスなどの交通費のように、そもそも領収書が発行されない場合に出金伝票が活用できます。

出金伝票には、取引のあった日付・支払先・勘定科目・摘要・金額などを記載します。あとから税務調査で確認されても支払いの状況を説明できるように、詳細を記録しておくことが重要です。

関連記事

再発行を依頼する

領収書を紛失した場合は、発行もとに再発行を依頼する方法もあります。

ただし、領収書の再発行に応じるかどうかは、発行者側の判断に委ねられます。そのため、必ず再発行してもらえるとは限りません。

再発行が難しい場合は、出金伝票への支払記録の作成・クレジットカードの利用明細・銀行の振込明細書など、取引を証明できる書類を保管することで、経費計上できる可能性があります。

関連記事

領収書を保管・整理する際のポイント

白色申告では、確定申告時に領収書を提出する必要はありません。ただし、税務調査の際には、領収書の内容を細かく確認されることがあります。

領収書に不備や不審な点があると、経費として認められず追徴課税につながるおそれもあるため、日頃から正しく保管・整理しておくことが重要です。

税務調査で確認されやすい領収書の項目は、以下のとおりです。

税務調査で領収書について確認されやすい項目

  • 金額・日付・あて名・内容などに不自然な点はないか
  • 帳簿の記載と領収書の内容に矛盾はないか
  • プライベートな支出が混ざっていないか
  • 架空の領収書を計上していないか
  • 10万円以上の備品や設備を一括で経費計上していないか

特に、金額が大きい領収書・手書きで作成された領収書・プライベートとの境界が曖昧になりやすい支出に関する領収書などは、重点的に確認される可能性があります。

また、10万円以上の備品や設備は固定資産として扱い、原則として、減価償却により複数年に分けて経費計上します。一括で必要経費にしていないか、帳簿や領収書の内容とあわせて確認しておきましょう。

関連記事

領収書の保管方法

紙の領収書は、以下のような方法で保管すると整理しやすくなります。

紙の領収書を保管する方法

  • 台紙やノートに貼り付ける
  • 月別や勘定科目別に封筒や箱で小分けにする
  • クリアファイルやバインダーでファイリングする

一方、電子データで受領した領収書は、電子帳簿保存法のルールに沿った保存を行います。具体的には以下の要件を満たすことが必要です。

電子取引データ保存の要件

  • 改ざん防止の措置をとる(タイムスタンプの付与・事務処理規程の運用・訂正や削除の履歴が残るシステムの利用など)
  • 保存データを確認するためのディスプレイやプリンターなどを備え付ける
  • 日付・金額・取引先名で検索できる状態にしておく

※基準期間の売上高が5,000万円以下で、税務調査時に電子データのダウンロードの求めに応じられる場合など、検索要件が不要となるケースがある

紙の領収書については、スキャナで読み取り、電子データとして保存することも可能です。

ただし、その場合も電子帳簿保存法の要件を満たす必要があります。スキャナ保存の要件を満たして保存している場合は、紙の原本を破棄できます。

関連記事

まとめ

白色申告では、確定申告時に領収書を税務署へ提出する義務はないものの、所得税法により5年間の保存が義務付けられています。電子取引で受け取った領収書は、電子帳簿保存法に基づき、電子データのまま保存する必要があります。

領収書を紛失したり受け取れなかったりした場合も、レシートでの代用・出金伝票の作成・再発行の依頼などにより、経費計上できる場合があります。

確定申告や税務調査の際に必要な情報を確認できるよう、日頃から領収書を適切に保管・整理しておくことが重要です。

参考文献

▶︎︎国税庁「個人で事業を行っている方の記帳・帳簿等の保存について」

freeeで確定申告をもっと手軽に、かんたんに。

freee会計を活用すれば確定申告にかかる手間を最小限にできます

確定申告には、正確な書類の作成が不可欠です。申告・納税を正しく行わないと、ペナルティの対象となる場合があります。

会計の知識や経験なしに帳簿の処理をするのは難易度が高く、またオンライン上で手続きをするならe-Taxとの連携も必要です。

そこでおすすめなのが、確定申告ソフト「freee会計」です。

freee会計は、〇✕形式の質問で確定申告に必要な書類作成をやさしくサポートします。また、所得額や控除額の計算を自動で行えるため計算・入力ミスも軽減でき、e-Taxとの連携も可能です。

ここからは、freee会計を利用するメリットを紹介します。

1.銀行口座やクレジットカードを同期して自動入力が可能!

確定申告を行うためには、1年間の会計取引を正しく記帳しなくてはなりません。入出金の内容をひとつずつ手作業で記録するのは手間がかかります。

freee会計なら、銀行口座やクレジットカードを同期し、利用した内容を自動で入力することが可能です。

日付や金額だけでなく勘定科目も予測して入力できるため、日々の記帳がほぼ自動化でき、工数削減につながります。

freee会計 管理画面イメージ4

2.現金取引の入力も効率的!

口座やカードのように自動で明細が残らない現金取引は、 手入力で登録しなければなりません。

freee会計は、現金での支払いも「いつ」「どこで」「何に使ったか」を家計簿感覚で入力できるので、毎日手軽に帳簿付けが可能です。

自動的に複式簿記の形に変換してくれるため、会計処理の経験がない人でも正確に記帳ができます。

freee会計 管理画面の例1

さらに有料プランでは、チャットで確定申告について質問ができるようになるので、わからないことがあったらすぐに相談できます。また、オプションサービスには電話相談もあり、直接相談できるのもメリットの1つです。

freee会計の価格・プランについてはこちらをご覧ください。

3.〇✕形式の質問で各種控除や所得税の金額を自動算出!

各種保険やふるさと納税、住宅ローンなどを利用している場合は控除の対象となり、確定申告することで節税につながる場合があります。控除の種類によって控除額や計算方法、条件が異なるため、事前に調べて把握しなければなりません。

freee会計なら、用意された質問に答えることで控除額を自動で算出できるので、自身で調べたり、計算したりする手間も省略できます。

freee会計 管理画面の例2

4.確定申告書を自動作成!

freee会計は取引内容や質問の回答をもとに確定申告書を自動で作成できます。自動作成した確定申告書に抜け漏れがないことを確認したら、税務署へ郵送もしくは電子申告などで提出し、納税をすれば確定申告は完了です。

また、freee会計はe-Tax(電子申告)にも対応しています。e-Taxからの申告は24時間可能で、税務署へ行く必要もありません。

e-Tax(電子申告)を検討されている方はこちらをご覧ください。

freee会計 管理画面の例3

freee会計を使うとどれくらいお得?

freee会計は、会計初心者の方からも「本当にかんたんに終わった!」というたくさんの声をいただいています。

税理士などの専門家に代行依頼をすると、確定申告書類の作成に5万円〜10万円程度の依頼料が発生します。freee会計なら月額980円(※年払いで契約した場合)から利用でき、自力で手間なく確定申告書の作成・提出までを完了できます。

余裕をもって確定申告を迎えるためにも、ぜひfreee会計の利用をご検討ください。

よくある質問

  • 白色申告でも領収書は必要?

    白色申告でも、領収書の保存は必要です。確定申告の際に税務署へ提出する義務はないものの、帳簿に加え、領収書などの書類を一定期間保存することが義務付けられています。

    また、白色申告での領収書の保存期間は5年間で、税務調査の際に提示を求められることがあります。

    領収書の保存義務について詳しくは「白色申告では領収書の保存が必要・提出は不要」をご覧ください。

  • 白色申告でレシートは領収書の代わりになる?

    白色申告でも、レシートは領収書の代わりとして経費の証憑に使えます。確定申告でレシートそのものを提出する義務はないものの、領収書の代わりとして扱う場合は5年間保存する必要があります。

    領収書の保存について詳しくは「白色申告では領収書の保存が必要・提出は不要」をご覧ください。

監修

北田 悠策

北田 悠策

神戸大学経営学部卒業。2015年より有限責任監査法人トーマツ大阪事務所にて、製造業を中心に10数社の会社法監査及び金融商品取引法監査に従事する傍ら、スタートアップ向けの財務アドバイザリー業務に従事。その後、上場準備会社にて経理責任者として決算を推進。大企業からスタートアップまで様々なフェーズの企業に携わってきた経験を活かし、株式会社ARDOR/ARDOR税理士事務所を創業。

ARDOR税理士事務所
この方が監修した記事を見る

帳簿の最新記事

帳簿の
最新記事

白色申告の最新記事

白色申告の
最新記事

Get in Touch

お問い合わせ

記事内容へのご指摘やご質問、ご相談など、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

スモールビジネスガイド 記事一覧 帳簿、白色申告 白色申告で領収書の保存・提出は必要?保管期間や領収書がない場合の対処法も解説