サービス立ち上げ期のスタートアップ企業と、プロダクトと共に成長したいエンジニアの出会い

内定辞退者と企業をつなげるというユニークなサービス「MusePass(ミューズパス)」を2025年2月にリリースした、街ツク株式会社。ユーザーを増やしていくための初期の重要な時期において、課題となっていたのがエンジニアの不足でした。
一方、個人事業主としてWebサイトや各種アプリのソフトウェア開発に携わっていた、ITエンジニアの澁谷優斗さん。ただ「案件をこなす」のではなく、共感できる開発に、立ち上げ期から参画してみたいという想いがありました。
この2つのニーズをつなげたのが、freeeお仕事マッチングです。出会いからすぐに契約が決まり、他の応募者や案件を検討することもなかったといいます。その経緯や、freeeお仕事マッチングを利用した所感などを、街ツク株式会社 代表取締役 小谷真功さんと、ITエンジニアの澁谷優斗さん(現在は法人化して株式会社Tech Blend 代表取締役に就任)にお聞きしました。

内定辞退者と企業をつなぐ「MusePass」 、HR業界で感じた人流の課題が開発の原点に
はじめに、街ツク株式会社様の事業内容についてお教えください。
小谷真功さん(以下、小谷):弊社では「MusePass」というHR系(人事・採用関連)サービスを提供しています。2025年2月にリリースしたサービスで、主に新卒内定辞退者に企業からパスを発行して、第二新卒やキャリア採用などの再接点につなげるサービスとなっています。

HRサービスのなかでも特徴的なものだと思うのですが、どのような経緯で開発されたのでしょうか?
小谷:もともと私は東京でHR系の大手企業に勤めていたのですが、そのなかで、東京に集中する人の流れを変え、地域活性につながる取り組みをしたいと考えるようになりました。そこで地元の京都に戻り、2021年11月に会社を設立しました。
その後さまざまな事業を模索するなかで、独立のきっかけとなった考えに向き合ったときに、「MusePass」の構想が生まれたんです。

続いて、澁谷さんの手掛けている事業についてお教えください。
澁谷優斗さん(以下、澁谷):私はWebサイトやWebアプリ、モバイルアプリなどのソフトウェアの開発を行っています。大学でプログラミングを学びはじめ、今は大学院に在学していますが、自分が作ったものを社会で活用してもらうには、現場で実際に 試すのが一番だと考え、開発の活動を続けています。
そこで2024年4月に起業して、2025年9月に法人化しました。今(2025年11月時点)は休学中で、来年の4月に大学に復帰して事業と両立していく予定です。
コアな領域の開発を信頼して任せたい発注ニーズと、立ち上げフェーズのチームで経験を活かしたい受注ニーズの出会い
発注者として小谷さんがfreeeお仕事マッチングを利用してITエンジニアを探そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
小谷:MusePass開発の初期メンバーの1人が契約終了を迎えたのがきっかけです。ちょうどそのタイミングで、偶然freeeのマッチングサービスを見つけて、ためしに利用してみようと思いました。
小谷さんは、どういった条件で発注相手を探されましたか?
小谷:まず、技術的な要件ですね。私自身はエンジニアではないので、チームのエンジニアにスキルシートを見てもらいました。そのエンジニアから「めっちゃ技術ありますね」という高評価だったので、面談前からかなり良い印象を持っていました。
また、特にサービス立ち上げ初期だったので、なるべく同期的にコミュニケーションが取りやすい方が良いなと思っていました。

澁谷さんはどのようなきっかけでfreeeお仕事マッチングを利用されましたか?
澁谷:当時個人事業主として freee会計で確定申告を終えた後にサービスの紹介が表示されたのがきっかけです。そのときは、「こんな サービスがあるんだ。とりあえず見てみよう」という感じでした。
そこからどういった目線で案件を探されましたか?
澁谷:立ち上げフェーズの小規模な案件で、HR系の案件という、主に2つの条件で探しました。当時は個人事業主だったこともあり、あまり経験のない大規模なチーム開発の対応が難しいと考えました。また、ちょうどHR系の案件を担当したばかりで、自分自身がその分野に興味を持っていたんです。結果的に2025年の4月頃、サービスリリースから間もないタイミングで参画しました。
好印象で契約を即決、事業への共感や将来の成長を見据えたニーズの一致がポイント
澁谷さんの第一印象はいかがでしたか?
小谷:オンラインでの初対面は、しっかりした方で、まったく問題がない、という印象でした。仕事以外のカジュアルな話も自然にできて、同期的にコミュニケーションを取りやすい方だなと感じましたね。すぐに澁谷さんにお願いしようと決めました。 実は他のサービスを利用してのエンジニア探しも検討していたのですが、一人目の澁谷さんとお話してすぐ決めたので、結局freeeお仕事マッチングのみの利用で済みました。
澁谷さんにお願いしようと決めた理由として、印象に残っていることはありますか?
小谷:言葉を選ばずに言うと、「案件をこなす」ことを目的としていないと感じたことです。案件を次々にこなしてスキルや経験値をスピーディーに上げていくというスタンスは、エンジニアの一般的なセオリーだと思います。
しかし、MusePassのようなユーザーありきの新規立ち上げサービスで、リリース 直後のコアな時期には、そういった短期的なコミットメントではなく、中長期を見据えた議論ができるエンジニアの方を求めていました。その点、澁谷さんは私たちが必要としていることを理解してくれていると感じられました。HR系の案件のご経験があったことも、決断を後押ししました。

澁谷さんから見た、小谷さんと手掛ける事業・サービスの印象はいかがでしたか?
澁谷:プロダクトの説明を聞きながら、すごくいろいろなことを考えられているんだなということが伝わってきて、将来的な展望が感じられました。自分自身が一緒に成長しながら、プロダクトも成長させていけるというシナジーのようなものを感じたのを覚えています。
「案件をこなす」という話が出ましたが、要件が固まっていて、やるべきタスクが明確な案件をこなせば、たしかに技術力は上がります。一方、それだけだとプロダクトの開発や品質向上のための提案をするような力はつきません。この案件には、そういった提案ができるタイミングで参画できたと思います。
実は小谷さんの後にもう1件別案件の相談があったのですが、すでにこの案件がやりたいと気持ちが固まっていました。
freeeユーザー同士の安心感と親和性が、一緒にやりたいと思える出会いを呼ぶ
freeeお仕事マッチングは、利用者双方がfreeeユーザーという特徴があります。このことが、発注や受注において影響を及ぼしたところはありますか?
小谷:freeeといったクラウド会計サービスを利用している個人事業主の方は、確定申告などもしっかり行っていらっしゃるでしょうから確かな実績があるように感じられます。事業を継続するために売上をつくることへの、責任の重さへの意識があるように思いますね。そういう意味で、受注者・発注者といった一方的ではない関係性が構築できるように思います。
また、freeeお仕事マッチングでは、ただ「案件をこなす」のではなく、プロダクトの想いに共感して、深くコミットしてくれるエンジニアが、他のマッチングサービスよりも見つけやすいような気がします。

澁谷さんから見るといかがですか?
澁谷:受注者の立場からすると、僕も残念ながら踏み倒しや支払い遅延などのトラブルにあったことがあるのですが、freeeのようなクラウド会計サービスを利用して日々の会計業務をされている企業さんであれば、請求や支払いに遅延や間違いがないよう、きちんと会計処理をしようとする環境が整っていると感じられます。そのため、はじめてやり取りする企業さんであっても、案件を請け負うことに安心感がありますね。
案件に参画してみて、印象はいかがでしたか?
澁谷:業務委託契約をして1~2週間後には、エンジニアの定例会に参加させていただいたのですが、チームの雰囲気がすごく良かったです。社会人もインターンの学生もいて、和やかな良いコミュニケーションが取れているように思います。
また、5~6人の チームで開発できる環境がすごく良いですね。スクラム開発のような形で、各個人のコミットラインを決めて、タスク分解をしています。シニアクラスのエンジニアにコードなどのレビューをしてもらって、本番環境へリリースするといった流れです。
それまでは個人事業主として1人で動くことが多かったのですが、将来的なことを考えると、チームの一員として動ける機会を頂けたのはありがたかったです。
小谷:澁谷さんは、フロントエンドもバックエンドも両方対応できるので、非常にありがたいです。コアな部分にもかなり携わっていただいています。
事業の将来をともに考え、ともに歩めるパートナーに出会いたい方におすすめ

freeeお仕事マッチングについて特におすすめできる点や、サービス活用におけるアドバイスなどがあれば教えてください。
小谷:当社のように、スモールに新しい事業を立ち上げて成長を目指すスタートアップ期の会社におすすめです。澁谷さんがまさにそうですが、プロダクトの背景を理解して、コアな領域で稼働してくれる方に出会えるのではないかと思います。
澁谷:「案件をこなす」よりも、プロダクトに共感できる、案件にやりがいを感じる、信頼できる企業と一緒に仕事をしていきたいという方に向いていると思います。
最後に、お二人それぞれの今後の展望を教えてください。
小谷:まずはMusePassというサービスを、もっと社会に広め ていきたいです。プロダクトの型はできつつあるので、それをよりよくするための開発方法も考えていきたいです。そのなかで、当社ならではのものが確立できたらすごく嬉しいですね。
事業が成長すれば人も増やしたいですし、組織や職場の環境ももっと整えていきたいです。
澁谷:今はできることを着々と進めていく感じですが、そのなかで、開発とサービスの理解を両立できるようになりたいですね。技術だけではなく、サービスの中身やその届け方まで考えられるエンジニアになりたいと思っています。

取材先(発注者):街ツク株式会社 様(代表取締役 小谷真功 様)
設立:2021年11月
事業内容:「MusePass」の開発・運営
URL:https://www.musepass.jp/
取材先(受注者):澁谷優斗 様(株式会社Tech Blend 代表取締役)
実務経験:5年以上(開業:2024年4月/法人化:2025年9月)
事業内容:Web/モバイルアプリ開発、組み込みIoTシステム構築、コーポレートサイト制作
URL:https://www.techblend.jp/