青色申告の基礎知識

青色申告とは何か、白色申告と何が違うのか(メリットとデメリット)

公開日:2020/01/25
最終更新日:2020/02/06

確定申告をしなければならない人の中には、「青色申告」と「白色申告」の違いがわからない人も多いのではないでしょうか。

青色申告のメリットには、特別控除、純損失の繰越し・繰戻し、貸倒引当金の計上などがあるので、青色申告のメリットを最大限活かせるよう理解しておくことが重要です。

白色申告は確定申告の際に一般的に用いられる申告方法です。帳簿の作成が青色申告に比べ簡易なものになるなどメリットがあります。

この記事では青色申告の申告方法や青色申告者のみが受けられるメリットを解説します。

目次

青色申告とは?白色申告との違いとメリット、デメリットの簡単解決法

青色申告と白色申告では帳簿の形式が違う

青色申告と白色申告では帳簿の付け方が異なります。青色申告の記帳方法は以下の2つです。

<青色申告の記帳方法>

  1. 簡易簿記:1つの勘定科目を用いて、目的のみを記録する方法
  2. 複式簿記:2つの勘定科目を用いて、お金の動きと原因の2点を記録する方法

記帳方法によって受けられる青色申告特別控除の金額に差が生まれ、簡易簿記で10万円、複式簿記で65万円の青色申告特別控除を受けることが可能です。

白色申告ではこれらの特別控除は受けられません。

青色申告は、日々の取引を所定の帳簿に記帳し、その記帳に基づいて正しい申告をすることで、税金の面でいろいろ有利な特典を受けることができます。

青色申告の承認を受けていない者が行う申告を白色申告といいます。

白色申告の場合、売上と経費を報告するために必要な記帳は「収支内訳書」だけで確定申告ができます。

青色申告のメリットは控除や経費で節税ができること

青色申告の主なメリットは次のとおりです。

1.青色申告特別控除「最高65万円」を受けるための必要書類

青色申告特別控除として、最高65万円を受けるために必要な書類があります。

<青色申告特別控除「最高65万円」を受けるための必要書類>

  1. 正規の簿記の原則(一般的には複式簿記を言います)により記帳した帳簿
  2. 記帳に基づいて作成した貸借対照表及び損益計算書

これらの書類を確定申告書に添付し、確定申告書をその提出期限までに提出しましょう。

2.青色事業専従者給与(配偶者は最高86万円、15歳以上の親族は最高50万円)を必要経費にできる

青色申告をしている場合、事業主と生計を一にしている配偶者や15歳以上の親族で、その事業に専ら従事している人に支払う給与について、事業専従者控除として配偶者は最高86万円、15歳以上の親族は最高50万円を必要経費として差し引くことができます。

実際に必要経費に算入できるのは、仕事の内容や従事の程度等に照らして相当であると認められる金額です。

この特典を受けるためには、「青色事業専従者給与に関する届出書」を所轄税務署に提出する必要があります。ただし、事業的規模でない不動産貸付業を営む方については、青色事業専従者給与の適用を受けることはできません。

なお、白色申告の場合、配偶者や親族に支払った給与を必要経費に算入することができません。

3.純損失の繰越しと繰戻しができる

青色申告をすることで、純損失の繰越しや繰戻しができます。

純損失の繰越しとは、事業で赤字が出た場合、損失分の金額を翌年から最長3年間繰り越すことができます。

たとえば、令和元年度で50万円の損失(赤字)が出て、翌年の令和2年度で100万円の所得(黒字)が発生したとしましょう。

令和元年度分の確定申告で青色申告をしていれば、令和2年度の所得分100万円から令和元年度の赤字分50万円を差し引いて、令和2年度の所得を50万円に減らすことができるのです。

<繰り越し計算の例>
令和2年分100万円(黒字)ー令和元年分50万円(赤字)=令和2年分課税所得

このことにより、令和2年度の課税所得を100万円から50万円に減らせるので、50万円にかかる税金をなくすことができます。

純損失の繰戻しは繰越しと逆の計算です。

前年が黒字で翌年が赤字の場合、前年に収めた税金から一部が還付される仕組みをいいます。

前年に100万円の黒字、今年に40万円の赤字が出たとします。

青色申告をすることで、前年に収めた税金から赤字分にかかる税金額が還付されます。

前年納税した100万円分黒字の所得税から、今年の40万分(赤字分)に前年の税率をかけた金額が返ってくるのです。

<繰り戻し計算の例>
令和2年40万円(赤字)×令和元年100万円(黒字)の税率=令和元年納税分還付額

純損失の繰戻しをした場合、前年の所得税課税金額は100万円から40万円を引いた60万円となります。

4.貸倒引当金を計上できる

青色申告をすることで、貸倒引当金を計上できます。

貸倒引当金とは、取引先が倒産などで支払い能力がなくなったときの損失額を予測して計上しておくお金のことです。

貸倒引当金として計上できる債権には、売掛金、受取手形、貸付金、未収金などがあります。

貸倒引当金を計上するには、青色申告決算書の「貸倒引当金繰入額の計算」という項目に該当金額を記入しなければなりません。

前年繰り入れた分は、貸倒損失が発生しなかった場合、所得として戻し入れる必要があります。

そのため、当期分の貸倒引当金よりも前期分の戻入金の方が多ければ、所得が増えてしまうので、貸倒引当金は適切に処理しましょう。

青色申告のデメリットは簿記の知識がなければ記帳が難しいこと

青色申告は原則として複式簿記で記帳しなければならないので、簿記の知識が乏しい人は帳簿が難しく感じるでしょう。

経済的にゆとりがあれば税理士に依頼する方法もありますが、決して安いわけではないので、四苦八苦しながら作成している人もいるのではないでしょうか。

平成26年から白色申告でも帳簿の提出が必要になったので、確定申告をする以上は帳簿は避けては通れません。

はじめは時間がかかるかもしれませんが、回数をこなす内に形式に慣れてスムーズに記帳できるようになるでしょう。

令和2年分の所得の確定申告から青色申告特別控除65万円の要件が改正

平成30年度の税制改正により、令和2年分の所得の確定申告から、青色申告特別控除65万円を受けるためには、これまでの要件に加えe-Taxによる申告が必要になりました。

e-Taxによる申告を行わない場合の控除額は55万円に減額されます。

詳しくは下記を参照してください。

国税庁|令和2年分の所得税確定申告から65万円の青色申告特別控除の適用要件が変わります

確定申告(青色申告)を簡単に終わらせる方法

大きな節税メリットがある青色申告。お得であることは分かっていても、「確定申告書の作成は難しいのでは?」という意見も少なくありません。
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freeeなら、現金で払った場合でも、いつ・どこで・何に使ったか、家計簿感覚で入力するだけで大丈夫です。自動的に複式簿記の形に変換してくれるので、簿記を覚えなくても迷わず入力することができます。

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3.質問に答えるだけで税金は自動計算

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4.あとは確定申告書を税務署に提出するだけ

freeeで確定申告書を自動作成したら、税務署に郵送や電子申告などで提出して、納税をすれば完了です。

マイナンバーカードとカードリーダをご用意いただけば、ご自宅からでもすぐに提出が完了するので、税務署に行く手間がかかりません!
e-Taxでネットで確定申告:PC・スマホでのやり方とメリットまとめ【2019年(令和元年)10月最新情報】
あとは確定申告書を提出するだけ

あとは完成した確定申告書を提出して納税するだけ

まとめ

いかがでしょう?
確定申告ソフトのfreeeは、ステップに沿って質問に答えるだけで簡単に確定申告を完了することができます。
会計に関する知識がゼロの初心者の方から「本当に簡単に終わった!」との声も多数寄せられています。
確定申告を行うためには、日頃から帳簿をつけたり、必要書類をそろえたりしておく必要があります。しかし、確定申告ソフトを活用すれば、「青色申告をしたかったのに、書類不備で手続きできなかった!」「何度も書き直しで大変だった」という思いをすることは少ないでしょう。
余裕を持って確定申告を迎えるためにも、ぜひ確定申告ソフトの活用をご検討ください。
【初めての向けにオススメ】そもそも確定申告とは?スマホ申告の活用など
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まとめ

1年間(1月1日から12月31日までの間)に生じた所得金額を正しく計算し、申告するためには、収入金額や必要経費に関する日々の取引の状況を帳簿に記録(記帳)し、取引に伴って作成したり受け取ったりした書類を保存しておく必要があります。

帳簿等の記帳は、単に税金等の計算を行うだけでなく事業経営の合理化・効率化等の検討にも役立つものです。

確定申告ソフトfreeeは、簿記の知識がない方でも簡単に複式簿記による記帳ができ、確定申告に必要な書類も作成できます。e-Taxにも対応していますのでおすすめです。

確定申告の期間延長について

確定申告は通常3月15日が期限ですが、2020年3月提出分(令和元年分)の確定申告はコロナウイルスの影響で4月16日に延期されました。

上記に加えて、4月6日、国税庁は外出自粛などを理由に期限内の申告ができない人を対象に延期申請への対応についても発表しました。

詳細は以下のサイトからご確認ください。

参考 国税庁「確定申告期限の柔軟な取扱いについて ―4月17日(金)以降も申告が可能です―」

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