定型業務を50%カット。社員が挑戦し夢を叶えられる環境を整える、バックオフィスの役割とは 株式会社ブレイブソフト (https://www.bravesoft.co.jp/)

  • ソフトウェア開発
  • 100名〜
  • 会計freee
  • 人事労務freee

「bokete」「TVer」など、スマートフォン向けアプリを中心にさまざまなヒットサービスを生み出している株式会社ブレイブソフト様。2018年現在、創業14年を迎えた同社は上場を目指すべく、新たな会計システムとしてfreeeの導入を決めたと言います。

関係会社含め全社で130名以上いる社員の過半数がエンジニアという会社環境のなか、バックオフィス業務を3人で分担している同社。経理を一手に担うのは、管理本部に所属する堀田正人様と羽賀田裕子様の2名です。市場の変化が目まぐるしいアプリ開発の業界で成長を続ける企業の中で、バックオフィスはどんな役割を求められているのか。代表であり、自身もエンジニアリングに携わる菅澤英司様も交えて話を伺いました。

設立の経緯や御社サービスへの想いを教えてください

アプリ検索で多数の実績。上場に向けて経営判断・意思決定のスピード化を図る

菅澤 英司 氏(写真中)
株式会社ブレイブソフト 代表取締役
法政大学情報科学部にてコンピュータサイエンスを専攻し、在学中からITベンチャーにてシステム開発に関与、卒業と同時に起業。2005年に有限会社ブレイブソフトを設立し、代表取締役社長に就任。2007年には中国に進出し、グローバルな視点でアプリ開発を牽引している。

堀田 正人 氏(写真左)
株式会社ブレイブソフト 執行役員 管理本部長
SEとしてキャリアをスタート。3年目にバックオフィスに配属され、以来20年に渡りバックオフィスを担当する。前職は大手一部上場企業で経理、販売管理などに携わる。ブレイブソフトでは最年長になる管理本部の牽引役。

羽賀田 裕子 氏(写真右)
株式会社ブレイブソフト 管理本部
前職はソーシャルゲームやテレビ局のWEBやアプリ制作会社の経理担当。会社の規模拡大に伴いバックオフィス体制強化のため入社。現在、同社の経理と労務を兼務。

菅澤英司(以下、菅澤) ブレイブソフトは、スマートフォン向けアプリの開発を行っている会社です。スマホのアプリ開発数は国内トップクラス。創業から13年、Googleで「アプリ開発会社」と検索すると当社が1位に表示されるほどまで成長しました。

受託開発では、首相官邸が最新情報を発信するための「首相官邸アプリ」や民放番組配信の「TVer」、自社製品では500万ダウンロードを達成したエンタメアプリ「bokete」、匿名のSNSアプリ「HONNE」といった製品を開発してきました。アプリのほかにも簡単にイベントや展示会用のスマートフォンアプリが構築ができるプラットフォーム「Eventos」やプッシュ通知のASPである「Appvisor push」といったサービスの提供、AIやAR、ディープラーニングといった最先端技術の研究にも力を入れています。現在、中国の北京と成都、ベトナムにも子会社があります。将来の上場に向けてさらに経営判断・意思決定のスピード化を図ろうと、少しずつ準備を進めているところです。

迷ったら挑戦し、ビジネスマインドのキープを大切に

菅澤 ブレイブソフトは社員の過半数がエンジニア。技術に関するスキルや探究心はもちろん、ビジネス感覚も併せ持った人材を中心に採用しています。企画や工数管理、売上目標の設定など、他社ではほかの職種が行うような仕事も、ブレイブソフトではエンジニアが担っています。

弊社には、同じ目標に向かって団結して進んでいくために、社内のメンバーが最も尊重する価値観をまとめた「ブレイブスピリッツ」という10個の行動指針があります。エンジニアには特に、ふたつの価値観を大切にしてほしいと考えています。ひとつは、「迷ったら挑戦」すること。もうひとつは、ビジネスマインドを持ち続けることです。

エンジニアという共通点があるとはいえ、会社の規模が大きくなるにつれ、多様な価値観をもつ人材が集まってきました。市場は絶えず変化し、技術は日々進歩します。ビジネスマインドをキープしつつ、技術的には迷わず新しいことに挑戦していくことが、会社の成長には必要不可欠だと思っています。

freee導入のきっかけとご利用状況を教えて下さい

月次決算の早期化と将来の上場に向けて、タイムラグのない意思決定をしたかった

堀田正人(以下、堀田) freee導入のきっかけは月次決算を早め、経営に関する意思決定をより迅速に行えるよう、会計システムを見直ししたことです。

以前利用していた会計システムの閲覧権限が与えられていたのは、限られた人間のみ。たとえ経営陣であってもリアルタイムで会計の状況を把握することができませんでした。しかし、私どもはエンジニアが自ら売上目標を確認する会社です。逐一経理がレポートにまとめて提出していてはタイムラグが生じ、必要なタイミングで見れなくなってしまう。そのせいで経営陣の意思決定が遅れてしまう状況にありました。

そこで、新しい会計システムに求めた要件はおもに3つ。サーバを立てなくても良いクラウド型会計システムであること。Mac対応であること。そして、いつでもどこでも見られるマルチデバイス対応のサービスであることでした。

さまざまなサービスを検討するなかで、freeeを採用した決め手が上場企業への導入実績があった点。プロダクトとしての完成度がエンジニアから見ても納得いくものであり、導入の後押しとなりました。

菅澤 エンジニアが見ても納得いくものとは、UI設計にあります。freeeは説明書がなくても直感的に使いやすいメニューの文言や配置など、構成をしっかり意識して作ってある。freeeのエンジニアが裏でかなり苦労しないと、ここまでUIを作り込むのは難しいはず。freeeはエンジニア自身が扱いやすく納得感があるんです。

現在、日本本社で50人いる社員中、事業部長を中心として10人の社員にfreeeのアカウントを付与しています。数字に責任を持たなければならないエンジニア自身がレポートを閲覧しやすいこと。これは非常に大切な条件でした。

羽賀田裕子(以下、羽賀田) 実際にfreeeを導入してから、経営陣はもちろん事業部長レベルの人間もリアルタイムで会計の状況を確認するようになりました。ブレイブソフトはもともと、一人ひとりが数字に対して責任を持って業務に臨んでいましたが、その価値観がさらに強化された気がします。

社員自身が数字を報告。未入力や遅延が減少し、催促の手間が減った

菅澤 幹部メンバーもfreeeにログインして生のデータを見るようになったことは大きな変化。整理されたものよりも、生のデータを見た方がリアリティとスピード感があります。全員が各々の自部門の決算・売上データを毎月見るようになりました。ビジネスを営業企画に任せるのではなく、エンジニア自身が数字に責任を持つための良いツールになっています。

経営陣も、freeeのおかげで、リアルタイムに数字を確認しながら意思決定ができるようになりました。具体的には、幹部ミーティングをやっている際のリアルタイムな意思決定。三期間比較が簡単にできますし、経費に疑問があれば仕訳までたどって確認できます。以前は、スポーツなら今自分たちがどれくらい得点しているかわからないまま試合をしているようなものだったんです。会計の状況を逐一確認できることは、それくらい重要なことだと思います。

羽賀田 以前は手動で行っていた作業の自動化も進みました。証憑の管理表を作る手間、入金作業がかなり省略され、売掛台帳も作らなくて済むようになりました。freeeでは自動予測して取引を消し込んでくれるので、台帳や会計システムのデータと1件1件照合する作業がなくなったんです。

そもそも弊社には、私が入社するまで台帳がありませんでした。どういうことかというと、創業以来、急成長を続けてきたので経理を専任するメンバーがいなかったのです。私が入社しはじめに取り掛かった仕事は過去に遡って台帳を作成すること。それ以降、台帳とは長い付き合いでしたが、freee導入によりようやく定型作業が手離れ。おかげで現在は頭を使う仕事に時間を使えるようになったのです。

freeeは専門的な知識がない社員でも簡単に使いこなせる設計になっているのも嬉しいポイント。社員自身に直接数字の報告や承認をしてもらえるようになりました。今までは支払い伝票の承認など、事業部長のハンコが必須でした。押印が単純作業であるがゆえに、本当にチェックできているのかどうかわからない。freeeに刷新してからは、取引に証憑も添付されていて、そこから試算表、さらに最終的な支払伝票までが紐付いています。そこまで可視化されたことで、事業部長も会計に親しみを持って臨めるようになったんじゃないかなと感じています。おかげで未入力や遅延が減少し、社員に何度も催促せずに済んでいます。処理スピードも格段に上がりました。

堀田 会社にはバックオフィスが3人しかおらず、経理だけでなく、さまざまな業務をこなしながら日々の業務に向き合っています。私は幅広いバックオフィスの仕事を担当していますが、freeeを使うことで経理の定型業務などに割く時間を50%にカット。その分、本当にやりたい経営企画の仕事に、業務時間の7〜8割の時間を使えるようになりました。

エンジニアが積極的に挑戦し、自分の夢を叶えられる環境を整えるのがバックオフィスの役割

羽賀田 エンジニアが多いブレイブソフトにおけるバックオフィスは、エンジニアが働きやすい環境を整えることが理想の姿だと考えています。私の前職はソーシャルゲームを扱う開発企業でした。当社にジョインするまで、アプリ開発会社はすべて残業が多く社員が疲労困憊しているイメージがあったのですが、当社ではそんなこともなく、みんながプライベートも楽しめ、社員同士仲良くできていて、いいなと思っています。

弊社行動指針「ブレイブスピリッツ」のなかには「上を目指す」「期待を超える」といった項目があるのですが、うちの社員はそれを体現したような前向きな人が多い。たとえば、新しい技術を能動的に勉強し、ブログで情報発信している。だからこそ、エンジニアである社員が技術的課題へ積極的に挑戦できたり、自分の夢を叶えられる環境をバックオフィスとして整えていければと考えているんです。変化の激しいエンジニア業界でも、社員が「この会社にいて良かった」と思ってもらいたいです。

今後の展望について教えてください

定型業務にかかる手間を削減し、更なる成長を続けていく

堀田 経理責任者としての最大の目標はIPOの実現です。急成長している時期だからこそ、バックオフィスの私たちは、アクセル兼ブレーキの役割を担っていかなければならない。会社の現状と目指していく方向をしっかり見据えて、経営陣の意思決定に対して適切なアドバイスをしていきたいと考えています。

freeeにはぜひ、シェアNo.1を目指してほしいと期待しています。会計ソフト自体は昔からありますが、大企業向けソフトは大企業が個別に作り込んだ独自システムになってしまっている状況です。一方、freeeのユーザーは勢いのあるベンチャーがメイン。ユーザーにあわせてサービスを成長させることで、ベンチャーや中小企業だけでなく、新しい大企業向けの会計ソフトに育っていく可能性を他社会計ソフトよりも感じます。バックオフィス業務に対する世間の価値観に変化をもたらすことを期待しています。

羽賀田 私がブレイブソフトにジョインしたのはIPOがしたかったから。freee導入のおかげで定型業務にかかる手間がグッと減り、やっと上場準備に時間をかけられるところまできました。

経理の私にとって課題はまだまだ山積みです。細かいところでいえば、試算表の作成。エンジニアにとってのアウトプットがアプリやサービスならば、経理にとってのアウトプットは試算表。試算表は作る人によってかなりの違いがあります。アプリ開発会社ならでは見せ方も必要です。だからこそ、日々知恵をしぼりながら、会社が向かうべき方向に沿った試算表を作っていくことも、経理の大きな役割のひとつだと考えています。

スケールの大きいところでは、IPOという目標への貢献。freeeに慣れてきたので、先月と今月の残業時間はほぼゼロ。その時間を使って経理専門の勉強会と監査法人主催の勉強会、経理職の交流会にも行けました。今までよりもIPOの知識を集め、プロフェッショナルなスキルを磨く余裕ができたように思います。私も他の社員と同じように、バックオフィスの社員として会社をIPOさせる夢を叶えていきたいです。

【取材情報】 協力 : 株式会社ブレイブソフト

freee ご紹介資料 ダウンロード