会計の基礎知識

試算表とは

試算表というと、聞いたことはあるけれども具体的にどのような書類なのかは知らないという人が多いのではないでしょうか。試算表の見方がわかれば、会社の状況がとてもよくわかるようになるため、非常に重要な書類です。
ここでは、試算表に関する基礎知識や見方のポイントについて解説します。

試算表とは

目次

試算表とは

試算表とは決算書類を作成する前段階で、仕訳帳から総勘定元帳に正確に転記されているかどうか確認するための集計表となります。

試算表は貸方借方の合計を集計した合計試算表、貸方借方の残高をだした残高試算表、合計と残額の両者足した合計残高試算表があります。

試算表で見るべきポイント

試算表では勘定科目ごとに仕訳帳から総勘定元帳に転記が正確にされているのかチェックする集計表となりますが、注意して見ていくことで会社の資産や利益がわかります。
残高試算表の勘定科目を上から確認していくと、売上もしくは商品販売益という勘定科目があります。この売上を含む下部が損益科目、売上を含まない上部が残高科目となります。

上部の残高科目は貸借対照表の勘定科目となり、下部の損益科目が損益計算書の勘定科目となります。
上部左欄の借方に現金預金、売掛金などの資産が示されています。
上部右欄の貸方に借入金や買掛金などの負債が記載されています。

資産と負債の金額を見て、資産が多ければ健全ですが、負債が多ければ要注意です。負債は返済しなければならない借入金や仕入先への買掛金となるため、このままだと返済不能となり倒産の恐れがあります。

勘定科目の売上から下部の欄には損益科目となります。
貸方となる右欄には売上や受取利息など会社の収益となります。左欄の借方には費用勘定科目が入り、仕入費用や支払利息、支払家賃などが記載されます。残高科目と逆となり、右欄貸方の収益科目の金額が多く、左欄借方の費用科目の金額が小さくなっていれば利益がでていることとなります。収益の金額よりも費用の金額が大きくなると、会社は赤字であるので早期に対策していく必要があります。

貸借対照表

貸借対照表は企業の一定地点での財政状態を示す一覧表のことで、バランスシートとも呼ばれます。貸借対照表では企業の資産と負債、純資産を示しているため資金の調達元などが確認できます。

まず左側の借方に資産の部として流動資産と固定資産に分かれます。流動資産として現金預金、受取手形、売掛金、有価証券、商品などが入ります。流動資産の基準が1年以内に現金化できる資産として、原則として現金化しやすい順番に記載されています。

流動資産の下部には固定資産が記載されます。固定資産は企業が保有する土地や建物などの不動産、また機械設備、中には長期保有の有価証券も含まれます。
右側の貸方には負債と純資産が記載されます。負債は返済義務のある資金を表しているもので他人資本とも呼ばれています。

負債も資産と同じく1年以内に返済期限のある流動負債と返済期限が1年を超える流動負債に分かれています。負債は原則として返済期日が早いものから並んでいるため、上から流動負債、下に固定負債と並びます。
流動負債として支払手形、買掛金、未払金、短期借入金などが記載され、固定負債として長期借入金、社債などが記載されます。

純資産は資本ともいわれ、資本金として投資家から集めた資金として資本金、営業活動によって生み出した利益剰余金があります。

損益計算書

損益計算書は1年間においての企業の収益と費用を明らかにし、いくらの利益または損失がでているのかを把握するものです。貸借対照表と同時に作成され、財務諸表の一つとなります。英国では「Profit and Loss statement」となり通称P/Lと呼ばれることもあります。
損益計算書では企業の収益と費用がわかるため、企業がどれだけ利益をだしているのか収益力が確認できます。経常損益の部と特別損益の部に分かれ、さらに経常損益では営業損益の部と営業外損益の部に分かれています。

営業損益では、売上高が最上部に記載され、その下に売上原価を差し引いた金額が売上総利益となります。売上総利益から営業費用としての販売費及び一般管理費差し引いた金額が営業利益となります。販売費及び一般管理費は企業の営業活動に必要なもので、給与や賞与、福利厚生費、広告宣伝費、旅費交通費、消耗品費、減価償却費など経費の多くがここに入ります。
経常損益として、営業利益に営業外収益を加算して営業外費用を差し引いた金額です。営業外収益では受取利息や受取配当金など、営業外費用は支払利息や貸倒損失などがあります。
最後に特別損益は、経常損益に特別利益を加算して特別損失を差し引くと税引前当期純利益となります。

試算表を分析する際に気をつけておきたいこと

試算表は決算書類である貸借対照表と損益計算書を作成するための集計表となります。貸借対照表と損益計算書は決算時期でないと作成することはほとんどないため、試算表を確認することで毎日や毎月の資金の流れや売上の増減を確認することができます。

そこで注意しておくべきことは資金繰りになるでしょう。万一資金ショートとなってしまうと、企業の倒産まで間もなくなってしまうからです。試算表を確認して資金不足を防ぐようにしていきましょう。

まとめ

試算表を読み取ることで、企業の資産や負債、売上や利益など大まかに読み取ることができます。また決算書類である貸借対照表では企業の資産、負債、純資産を読み取り、損益計算書では、企業の損益を読み取っていきます。その企業には、いくら価値があるのか、いくら利益がでているのかしっかりと見極めていくことが、営業活動で売上を上げる以上に大切です。いくら売上を上げたとしても、実際には損失がでているのであれば営業方針を見直していく必要があります。

経理をもっとラクにするために、会計freeeを活用しましょう

会計freeeを使えば、日々の経理業務に使う時間を大幅に短縮できます。

クラウド会計ソフト freeeサイト

「自動で経理」で日々の帳簿付けを手軽に

銀行口座やクレジットカードを同期することにより、利用履歴を取り込めます。

取り込んだ明細は、「自動で経理」という機能を使ってカンタンに帳簿付けできます。収入・支出の登録はもちろん、売掛金や買掛金の消し込み、資金の移動なども記帳できます。

経営層にもわかりやすく伝わるレポートもかんたんに

「資金繰りレポート」では、今後のお金の出入りを踏まえた上で、資金ショートを起こさないか確認できます。直接法のキャッシュ・フロー計算書作成にも活用できます。

会計freeeの資金繰りレポート機能

「損益レポート」を使えば、

  • ある部門の損益状況を時系列で確認する
  • 費用・収益の発生状況をグラフから確認する
  • 利益水準が高い月は何月だったのか
などを確認できます。

会計freeeの損益レポート機能

決算関連の書類作成にも対応

損益計算書と貸借対照表が即座に作成できます。

会計freeeの貸借対照表・損益計算書出力イメージ

ほかにも効率的な経理を実現するために数多くの機能があります。

  • 仕訳帳・総勘定元帳のCSV/PDF出力
  • 見積書/請求書/納品書の発行
  • 入金確認や消込、帳簿への反映
  • 支払管理や振込ファイルの自動作成
  • 証憑管理(電子帳簿保存対応)etc...


今すぐ会計freeeを使ってみたい方は、会計freeeアカウントの新規作成(無料)ページからお試しください。

クラウド会計ソフト freee

クラウド会計ソフトfreeeなら会計帳簿作成はもちろん、日々の経理業務から経営状況の把握まで効率的に行なえます。ぜひお試しください!

バックオフィス基礎知識