会計の基礎知識

経理とは?業務内容と年間の仕事の流れ、会計・財務との違いを解説!

最終更新日:2023/04/06

経理とは?業務内容と年間の仕事の流れ、会計・財務との違いを解説!

経理とは、会社のお金や取引の流れを管理する役割を担う、会社経営において必要不可欠な部門です。 具体的な業務内容は、経営者が経営判断のために確認する決算書の作成や、従業員の給与計算など多岐にわたります。

本記事では、経理の業務内容、会計・財務との役割の違いを説明します。さらに、日々の業務に加えて発生する月次・年次業務についても確認していきます。

目次

経理とは

会社が利益や資産を生み出すためには、お金の流れを数値化し、正確に管理することが大切です。経理とは、会社経営において重要なお金の管理をする部門です。

経理の具体的な業務としては以下のようなものがあります。

経理業務の具体例

  • 日々の売上管理
  • 日々の仕入れ管理
  • 給与や保険の管理・計算
  • 税金の計算
  • 決算書作成

また、これらのデータを資料にまとめるのも経理の仕事の1つです。データをもとに、経営陣に対して財務状況に関する改善提案を行う場合もあります。

経営陣は経理がまとめた資料や提言をもとに経営状態を把握し、今後の意思決定に役立てます。

経理の仕事は一つひとつの業務内容に派手さはなく、コツコツと地道に積み重ねていくものばかりですが、「縁の下の力持ち」として重要な役割を担っているのです。

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会社規模や業種によって仕事内容は変わる

前述した経理業務は基本的にどの会社でも同じですが、会社規模や業種によって、経理が担当する業務に違いが生じることがあります。

会社規模による違い

会社の規模が大きいほど、経理業務の負担は多くなります。発生する取引の数が増加すれば仕訳作業が増え、従業員が多くなると経費処理などにかかる工数が増えるからです。

そのため大企業では経理に携わる人員も多く、数十人単位の部署として設けられています。業務も担当者ごとに細かく分担されているケースが一般的であり、1人や少人数で経理を行っている中小企業とは業務の進め方などが異なります。

業種による違い

業種によっても、経理の業務内容が変わることがあります。これは、ビジネスモデルやそれに伴うお金の管理の仕方が業種によって異なるためです。

たとえば、小売業では経理担当者が仕入管理や実地棚卸を担当したり、製造業では製造コストを計算したりといった各業種ならではの対応が必要になります。

経理と会計・財務との違いとは

経理以外にもお金に関する仕事として、会計や財務があります。この3つは役割と業務内容は異なるものの、結びつきの深い仕事です。

経理と会計の違い

経理と会計はまったくの別物というわけではありません。

会計とは、本来は「お金や物のやりとり、それらの出入りを記録すること」を意味します。つまり、会社のお金の流れを全体的に把握するために必要な業務が「会計」です。

会社の会計は、財務会計と管理会計の2つに分けることができます。

財務会計は、株主や金融機関などの利害関係者に企業の財政状態と経営成績を開示することを目的としています。一方の管理会計は、経営者が会社の経営状況を正確に把握するために行われます。

経理は、上記の会計業務以外にも、日々の売上や仕入れなど、会社の日常的な出納管理を行います。日々のお金の流れの管理に加え、月次の仕事である給与・保険の管理や年次の仕事である決算書作成なども経理の仕事です。

会社によっては、会計と経理を明確に区別していなかったり、一人がすべての業務を兼任していたりすることもあります。

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経理と財務との違い

会計と財務は、業務内容や目的が明確に異なります。

財務の主な業務は、金融機関との融資交渉などの資金調達、投資やM&Aといった資産運用です。経理が作成した貸借対照表(B/S)や損益計算書(P/L)などの決算書・将来の事業計画等をもとに、資金調達や資産運用を企画します。

経理・会計業務は現状を把握するために有効なのに対し、財務は現状を把握したのち、これから動かす予定のお金を管理します。

会社によっては、財務専門の部門を設けることもありますが、経営者が財務業務を行うこともあります。

【関連記事】
貸借対照表とは? 会社の財務状況を簡単に把握!
損益計算書とは? 項目別の見方やチェックポイント、活用法を解説

経理の仕事サイクル

経理の年間業務は、大きく「日次業務」「月次業務」「年次業務」の3つに分類できます。それぞれ詳しく確認してみましょう。

日次業務(毎日行う仕事)

日次業務では、日々の会社の取引をすべて記録します。具体的には以下のとおりです。

日次業務の例

  • 現金出納管理
  • 経費精算
  • 伝票記帳・整理
  • 売掛金や買掛金の管理

細かい作業ですが、決算書を作成する際に欠かせないデータになるので、抜け漏れや間違いのないよう取り組みましょう。

月次業務(毎月行う仕事)

主な月次業務は以下のとおりです。

月次業務の例

  • 給与計算と社会保険料の計算
  • 月次決算書の作成
  • 予算実績管理

これらの業務は、一般的に以下のサイクルで実施されます。

経理の月次業務
前半取引先の入金確認
月次決算書作成
予算実績管理
住民税・源泉所得税の納付(毎月10日まで)
後半給与計算
取引先への支払い・請求書発行
社会保険料の納付

1ヶ月単位で会社の予算計画と現状の実績を照らし合わせながら、売上の増減や削減できる経費などについて確認します。また、月次決算書をもとに経営陣はその後の経営方針を決定するので、月次決算書は月初にスピード感をもって作成することが大切です。

経理の月次業務には売上代金の請求・支払い、税金の納付などの業務があります。源泉所得税は翌月10日までに納付する義務がありますので、忘れずに納付しましょう。

源泉徴収した所得税及び復興特別所得税は、原則として、給与などを実際に支払った月の翌月10日までに国に納めなければなりません。

出典:国税庁「No.2505 源泉所得税及び復興特別所得税の納付期限と納期の特例」

年次業務(毎年行う仕事)

3月決算の会社の場合、経理の年間の仕事サイクルは以下のとおりです。

経理の年次業務
4月決算整理
5月年次決算書作成
税務申告
6月賞与計算・振込
社会保険の算定基礎届提出
7月労働保険の更新
8月
9月
10月
11月中間税務申告
12月賞与計算・振込
年末調整
1月
給与支払報告書・法定調書の提出
償却資産税申告書提出
2月
3月実地棚卸

経理には1年を通してさまざまな業務がありますが、なかでも年間の決算の取りまとめとなる「決算書作成」は特に重要です。年度末の決算期には会計帳簿をもとに、損益計算書や貸借対照表などの決算書を作成します。

決算書は一会計年度の会社の利益や財務状況を示すもので、法人税などの申告や株主への報告にも使われる重要な書類です。

そのほかの年次業務には以下のようなものがあります。

年次業務の例

  • 税務申告
  • 年末調整
  • 賞与計算・振込
  • 株主総会の準備
  • 償却資産申告書
  • 実地棚卸

これらの業務の多くは決算に関わるものであるため、決算月の前後3ヶ月(3月決算の場合は1~6月)が経理にとって繁忙期になります。

なお、「年末調整」は近年、改正事項が多くあるため注意が必要です。詳しくは国税庁のホームページをご確認ください。


出典:国税庁「申告と納税」
出典:厚生労働省「労働保険の年度更新とは」

決算書の作成方法について詳しく知りたい方は、これらの記事もあわせてご覧ください。

【関連記事】
決算書作成時のポイント
法人決算を一人で完結させるために最低限必要な知識
決算修正の手順について解説

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まとめ

経理業務の内容は会社の規模や業種によって多少の違いがあるため、所属する会社によって必要な知識が変わることもあります。しかしどのような規模・業種であっても、会計や財務などの部門と同様に、会社の経営に関わる重要な役割であることには変わりありません。

特に会社経営において欠かせない決算には、日頃の経理業務がいかに正しく行われているかが大きく影響します。さまざまな仕事をこなす必要がありますが、正確さと効率を意識しながら業務に取り組みましょう。

会計・簿記初心者でも会計業務ができるようになるには

帳簿をエクセルで作成するには、勘定科目や摘要欄の入力など意外と手間がかかり、最初は安く始められても、管理コストを踏まえると費用対効果が見合わなくなります。

数あるソフトの中でもfreee会計が選ばれる理由は大きく2つ。

  • 経理の初心者でも記帳や書類作成はかんたん・ラクに
  • 売上請求管理・入出金管理など欲しい機能がそろっている

それぞれご紹介していきます。

経理の初心者でも記帳や書類作成はかんたん・ラクに

freee会計は貸方・借方などの複式簿記の会計用語はほとんど出てきません。

事業主が行うことは、収入と支出を入力することだけ。PCはもちろん、スマホからも簡単に登録できます。領収書を撮影するとOCR機能で文字を自動で読み取り、入力の手間もかかりません。

金額と日付と何に利用したかを記載するとfreeeが勘定科目も自動推測。裏側で複式簿記の計算を行い、仕訳形式で登録。ボタン1つで決算書も作成できます。

決算報告書

「決算期にまる2週間かかってたいた作業が不要に。妻がこれなら子育てしながらできると言ってくれています。」 ー 株式会社U.garden

売上請求管理・入出金管理など欲しい機能がそろっている

これまでの一般的なソフトは仕訳を入力するだけで、会計ソフト=仕訳ソフトでした。しかし経理業務は仕訳だけではありません。売上を管理するために台帳を作成したり、エクセルで管理したり、仕訳以外の業務を会計ソフトの外で行う必要がありました。

freee会計なら、債権管理・入出金管理・資金繰り管理など、中小企業の経理に必要な機能が揃っており、それぞれを別で管理したり、買い足す必要はありません。freee会計で一元管理することで、転記や紙での作業はなくなり、効率化を実現できます。

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記帳以外の経理作業負担も軽減

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よくある質問

経理とは?

経理は、会社のお金の流れを数値化し管理する業務です。具体的には、毎日の売上管理や仕入れ管理、給与・保険の管理・計算、税金の計算、決算書の作成、資料のデータ化などが挙げられます。

詳しくはこちらをご覧ください。

1年の経理のスケジュールは?

経理は毎年決まった業務を同時期に行うことが多いため、一連の流れを把握しておくと良いでしょう。

3月決算の会社の場合、毎年4月には決算整理、5月に年次決算書の作成と税務申告があり、経理として忙しい時期を迎えます。また、11月から年末にかけては中間税務申告や年末調整業務が発生します。

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