freeeによって経理作業の時間が3分の1に短縮。多角的な事業が展開できるように

株式会社 代官山ワークス
代表取締役社長 丸山孝明氏

課題
パッケージ型ソフトからの移行

“マルシェ”と呼ばれる農家と消費者が直接出会える場を作り、日本の農業を日々変革している株式会社代官山ワークス(以下:代官山ワークス)。創業からわずか5年、約400の農家が出店する日本最大級規模の都市型マルシェを毎週のように定期開催しています。他方で、徳島県神山町では「tomos -灯す-」という地域貢献事業も行い、2018年10月には初の店舗もオープンする予定です。


代官山ワークスでは、立ち上げ当初から現在まで、代表である丸山孝明様自ら経理業務行っていました。創業からしばらくは慣れない経理作業に日々忙殺され、思うような経営や営業ができなかったそうです。


しかし“クラウド会計ソフト freee会計(以下、freee会計)”導入後、バックオフィス業務にかかる時間は従来の3分の1に短縮され、経営者本来の仕事に集中できるようになったと話します。丸山様に、freee会計導入後の感想を伺いました。



日本の農業を“マルシェ”で変える

マルシェで農家と消費者のダイレクトなコミュニケーションを創造

「農家と消費者をダイレクトに繋げるお手伝い」が“代官山ワークス”の主な事業内容です。生産者は農作物のバックストーリーを語り、消費者は作物の感想や要望を伝える。両者が出会える場としての“マルシェ”(市場)を企画運営しています。


具体的には「太陽のマルシェ」(勝どき)、「Yokohama Kitanaka Marche」(横浜)、「THE GREEN MARKET SUMIDA」(墨田区)の毎月開催し、各地で「スポット」という単発のマルシェも開いています。1回のマルシェには約400の農家が出店、日本最大級規模の都市型マルシェです。マルシェでの“生のコミュニケーション”によって、日本の農業を向上させることが信念です。


徳島県神山町での「tomos –灯す-」という事業もあります。地元で採れた農産物でお弁当を作り地域の高齢者や企業に配達したり、「お手伝いサービス」を通して地域の人びとをサポートしています。

経理作業は経営者のクリエイティビティを奪う

1日5〜6時間の経理作業を1週間かけて行っていた

代官山ワークス創業時にも「freee会計」の導入は検討したんですが、実際の導入は3年後になりました。契約した税理士さんの仕事を奪ってしまうんじゃないかと思い込んでいたんですよね。


しかし、事業がようやく軌道に乗ろうかというタイミングで税理士さんから「便利な会計ソフトがあるよ」ってfreee会計を教えられました。話を聞くと、どうやらfreee会計は税理士の仕事奪うどころか彼らと事業者の双方の作業効率を上げるらしい。こんなことならもっと早くからfreee会計を使いたかったです(笑)。


freee会計を使うまでは他社の会計ソフトを使ってましたが、毎月のようにバージョンアップのCD‐ROMが送られてくるんです。多いときは月に3回も送られてきて、インストールもとても大変でした。その点、freee会計はクラウド管理なので手間要らずです。


私たちは全国1,000を超える農家さんとやりとりをするので、毎月の手打ちによる入力作業は本当にしんどかったんです。


1日5〜6時間パソコンに向かいっぱなしで、1週間かかってようやく終わることもざらでした。会計作業は経営者である私がやっているので、経営者としての創造的な仕事のための時間も今ほど取れなかった。肉体的にも精神的にも疲れて、クリエイティビティを発揮する余裕もないんです。


本当にやるべき仕事に時間を割けず、会社の経営にとってはメリットの少ない経理作業に手間取らされる日々が続くと、焦りだけがつのります。


また自分で時間をかけて経営データを作っていたんですが、作ったところで満足して、振り返ることは少なかった。今振り返ると、無駄な時間がとにかく多かったですね。

freee会計による経理の自動化がもたらしたメリット

経理作業にかかる時間が3分の1に。取引先は1.5倍増

freee会計導入後は、1ヶ月あたり1週間かかっていた経理作業の時間が約2日に短縮できました。そのおかげで経営者である私自ら営業に出かける機会や、経営についてじっくり考える時間が十分確保できるようになりました。


マルシェやマーケットの企画の際には協賛企業を募るのですが、スポンサーは約1.5倍に増えました。これも私が経理にかける時間が減った分、営業活動に時間をかけられるようになったからです。


考える時間も増えると、いろいろなアイディアが浮かぶようになり、多角的な事業展開できるようになりましたね。今年10月、たまプラーザに新しく建つマンションに「代官山ワークス」初の店舗がオープンするんです。このアイディアを実現までこぎ着けられたのもfreee会計のおかげ、といっても過言ではありません。


税理士さんとは月に一回顔を合わせるのですが、クラウド上で会計情報を常に共有しているので、以前よりも深い話ができています。
あとは、経費計算の時も自動で取りこんでくれたり、経営の指標になるデータがすぐにチェックできたりするのも嬉しいです。


会社の経営状況は“社長の通信簿”だって言われ方をよくするじゃないですか。普通は月次売上を見るのって上場企業くらいだと思うんですけど、本当は若い中小企業ほど、月次売上を見て経営状態をチェックすべきです。そのためにも勘定で分けたらそのまま月次のデータが見られるfreee会計を導入したほうがいいと思うんです。


「通信簿」をこまめに確認して会社の現在地を知り、これからやるべきことを分析・整理する。このプロセスを確立できたら、経営状態は自然と改善していくのではないでしょうか。

freee会計は悩みをなくし、考える時間を創った

freee会計によって考える時間と濃いコミュニケーションを増やす

今後はマルシェを安定的に開催しながら「代官山ワークス」のファンを増やすことに注力するつもりです。たまプラーザに店舗をオープンすると話しましたが、最終的には東京郊外に10店舗くらい経営できたらと計画しているんです。


代官山ワークスのファンが増えれば、マルシェの価値も上がる。そうすれば日本の農業により貢献できるのではないか、と考えています。


店舗の運営・管理の際にも、freee会計で各店舗の経営状態をクラウドで管理するつもりです。「freee人事労務」も並行して使いたいですね。


また、環境に配慮したビジネススタイルを確立し、日本の農業界にも環境に負荷の少ない農業生産スタイルも広めたいんです。グローバル経済ではすでに農業分野も、指標に基づいて環境への配慮に取り組んでいます。日本の農業界にも環境指標を定着させられたらいいですよね。


そしてtomosをやっていて気づいたのですが、ご高齢者でもまだまだ働く意欲と体力のある人はいますし、技術をもったご老人もいるんですよ。そういう労働力を“見える化”して、地域貢献できないか考えています。


こんな風に、今いくつもビジネスアイディアを持ってるんですよ。それもfreee会計が煩雑な業務を減らし、時間的・精神的に“考える余裕”ができたからです。freee会計以前は“悩む”ことばかりでしたが、freee会計は“考える”時間を創ってくれました。経営者が落ち着いて思考できれば、地に足のついた経営ができるんですよね。


今後はfreee会計をもっと活用して、空いた時間を社内コミュニケーションも充てたいですね。「屋形船でも借りてパーっとやりたいね」なんて話してるんです(笑)。

株式会社 代官山ワークス