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freee部ミートアップ2018#1

こんにちは。freeeの木本と申します。

今回は2018年4月23日に行われたfreee部2018ミートアップ#1のイベントをレポートします。

freee部とは、freeeと一緒に、freeeのプロダクト、ミッション、価値基準を広め、応援してくれるパートナーのあつまりのことです。

2016年からイベントを開催しており(2016年キックオフ2017年新年会)、今回の「freee部2018ミートアップ#1」には10名の方が参加し、うち8名が発表。事後アンケートでは、「今回のを他のfreee部員にも勧めたい」という質問に大半の回答者が満点(10点)をつける好評な会となりました。

今回はその様子と内容を簡単にご紹介します。

目次

挨拶とfreee部の趣旨説明

最初に、私から自己紹介を簡単に済ませ、freee部の発足経緯と会の趣旨や方針を説明しました(利用した資料はこちら)。

部員からアウトプットすることと、部員同士で共有し合うことを大事にしていることを強調しました。今回は運営方針についても時間を取って説明しました。

なお、freee部のイベントでは、ツイッターで#freee部 というハッシュタグをつけて投稿しています。

今回は「前半が発表、後半が交流会」というアウトプットと共有の時間を半分ずつ取るスタイルで、10分プレゼン3本と、3分プレゼンが5本の計8名が発表。すべての参加者が積極的にアウトプットし合う会となりました。

10分プレゼンタイム:豆腐屋とリモート企業の業務効率化から、銀行法改正の裏側まで

井領明広さん「長野県のまちの豆腐屋の、70年目のクラウド改革」

プレゼンのトップバッターは、井領明広さん。
長野で経営支援・コンサルティングを行っている、つづく株式会社の代表取締役です。実は元freee社員で、去年独立されました。



今回は、長野で行ったセミナーの告知を私が見つけ、freee部のみなさんにもぜひ聞いてもらいたいということで、長野から話をしにきてもらいました。

独立後、IT導入が進んでいない地方での支援をする中で、「人が利益を出す活動に専念していない」ことに問題意識を感じたそうです。



今回は、長野県富士見町で70年つづくお豆腐屋さんのIT導入ストーリーを紹介いただきました。

当時は、豆腐屋なのに、豆腐のことは2割ぐらいしか考えられていなかった。逆に毎日(土日も含む)2時間を事務作業に時間を使っているような状態でした。

常に豆腐の出荷の数が不安で確認し、インフルエンザでも事務作業だけは休めず、孤独な作業を続け、毎日疲れて1日が終わるというのが常態化していました。



そんな時に長野でのイベントで井領さんと出会い、話をする中で「子供たちに地元の味を豆腐屋の味を大量生産じゃない味を届けていきたいんだよ」という思いを聞いたそうです。

そこから事務作業を減らすために、IT導入支援を開始。



その後、開始から1年かからずにkintone、Square、freee会計、G Suiteを導入。その結果、毎日2時間かかっていた事務作業が30分に短縮したとのこと。

それだけでなく、確認のために店に戻る必要がなくなり、出荷先でも事務作業が可能に。80歳のおばあちゃんもipadで管理できるようになりました。



もともとは豆腐作りの時間を確保するためのIT導入でしたが、最終的には豆腐の商品開発にとどまらず、あらたな営業活動やマーケティングにも取り組めるようになり、SNSでも口コミが生まれるほどに。

この取り組みを振り返り、大事なことは「利益を出すこと」だといいます。
そのために、利益の出ない活動の時間をできるだけ減らし、利益につながる活動を増やすことが大事だと熱く話していました。

土佐鉄平「フィンテックのセキュリティを freee がリード!?金融庁・銀行との銀行法改正プロジェクトと舞台裏。」

2番手として、freeeの社員からも発表しました。
今回は、freeeのCIO兼CISOの土佐から、改正銀行法施行に伴うセキュリティの取り組みについてお話をしました。

テーマとしては難しい分野ですが、愛猫の紹介から始まる非常に和やかな雰囲気のセッションになりました(笑)



改正銀行法(金融庁サイト)の説明は割愛しますが、法律の施行にともない、freeeを含む電子決済等代行業者はセキュリティの対応が必要となります。



当局による事前ヒアリングでは、現状の事業についての情報提供のほか、ITリスク、パブリックAPI、セキュリティについての話を繰り返し確認されました。

また、銀行界とFintech企業があつまりセキュリティについて議論する場では、最終的には会議のメンバーが全員が組織の壁を越えて団結し、最終調整を進めたそうです。

新しく業界の法律誕生の裏側でfreeeのセキュリティ面で貢献しており、現在も登録にむけて準備を進めています。

※土佐の発表資料はこちら

安川 要平さん「社員10名、事務員0名で進める事務作業」

安川要平さんは、ソフトウェア開発会社YassLab株式会社の代表取締役。オンラインでのやり取りが中心のリモートワーク性の会社運営をされています。

ほかにも、子どものためのプログラミング道場「CoderDojo」の公式日本支部、一般社団法人 CoderDojo Japan の代表理事 (子どものための非営利なプログラミングクラブとしては全国最大規模) もされています。

今回は雇用契約している事務員0名での運営ノウハウを共有したいということで、10分プレゼンに立候補していただけました。



リモートでも書類はどうしても生まれ、リモート会社でも事務作業からは逃げられない。いかに避けられない事務作業を効率的にこなしているかを話していただきました。

安川さんは、事務作業を分類し、チームで対応

たとえば、受取郵送→物理的に届いたものはスプレッドシートに自動化。
各受取に対し、どう対応するかを確認するようなフローを確立し、できる限りオンラインで完結できるようにしたそうです。




受け取りと郵送はGoogle Spreadsheetで整理して対応

さらに、勤怠管理APIとChatボットを連携し、チャットの勤怠連絡をそのままfreee人事労務に反映する開発も検討中とのこと。

改善を諦めないという強い思いが伝わる発表でした!

※当日の資料はこちら。安川さんの発表のみ切り出した動画も公開いただいています。



3分プレゼン:テーマ「freee部でやりたい分科会」

3分プレゼンでは、各部員がやりたいfreee部の分科会について発表していただきました。

佐藤 まり子さん

1人目の発表は、2017年5月からオランダ在住で、freeeユーザー歴3年、web構築やライター業をされてるフリーランス4年目の佐藤さん。


なんと佐藤さんは、オランダからハングアウトの参加!

経理などの本を読んで勉強しようとしたけど、青色申告も全然無理だとあきらめた。
でも、freeeをつかったらSTEPを進めるだけで青色申告ができたことが感動!

いまでは、freeeからの依頼も一部受けながら、freee部員としてfreee部にも参加。

今後はもっとフリーランス同士で繋がれたらいいなと思っていて、経理に特化したフリーランスに特化したコミュニティを是非作りるため、確定申告頑張ろう!というコンセプトで定期的にイベントをやっていくそうです。

すでに、5月もフリーランス向けのイベントを企画しており、こちらはfreee部の活動ではないですが、freeeとして支援することになりました。

※佐藤さんの当日資料はこちら

藤田 侑加さん

2番手は、演劇制作者の藤田 侑加さん。
小劇場で取材やコラムなども書いています。舞台上で役者さんがしているお芝居を、興行にまでするために幅広いお仕事をされています。

藤田さんの発表は演劇クイズで始まりました。
私は正解できなかったのですが、意外なfreee社員が詳しくて、非常に盛り上がっていました。



藤田さんの希望する分科会は「freeeクリエイティ部」。そのほか、個人以上・法人未満の会もやってみたいとのこと。

※藤田さんの当日資料はこちら

中川 崇さん

公認会計士、税理士。その前はプログラマーという異色のキャリア。

前職は、会計事務所に勤めていたが、freeeを使っていて不便な点はご自身でプログラムを組むほどの熱い部員さんです。

現在、大田区で事務所を開設し、活躍中と言いたいところだが、現在迷走中。確実に言えるのはfreeeを使いやすくするために日々精進中。

そんな中川さんが提案する分科会は、ガジェット部!



主に、ガジェットやプログラムの情報交換し、自分たちで要望することはができないかという企画です。
こういうイベントで小さい不満を解決するようなガジェットをばらまいて、共有する分科会が欲しいとのこと。

Zac Fukudaさん

Zacさんは2014年から、freeeで確定申告を使っているグラフィックデザイナー。
ワードプレスを使ったデザインからプログラミングまで手掛ける。



そんなZacさんが、freee部で分科会を作るなら、資産運用分科会。

欲しい!株式・投資信託・確定供出年金・保険など、老後を考えられる分科会が欲しい。
資産運用や確定拠出年金などもfreeeでやりたいとのこと。

岡 佳伸さん

特定社会保険労務士、社会保険労務士岡佳伸事務所の代表の岡さん。

(株)グッドウィル人事部、KYB(株)、埼玉労働局職員(ハローワーク勤務)を経て平成28年開業。雇用保険の専門家として活動するfreeeの認定アドバイザー。

最近では、支援先が中小企業白書にも掲載されたようです。



ショートプレゼンは、freee人事労務への期待と切実な話が入り交じる熱いセッションに。

岡さんがやりたい分科会は、ズバリ「freee人事労務」の分科会。
freee人事労務をうまく使う社労士の方などと、利用のコツなどを交換したいとのこと。



「あえて共有」する部員同士の交流会

今回発表されなかった2名の方にも自己紹介をしていただき、交流会に移りました。

普段全く違う活動をしている方同士でしたが、積極的に交流。
freeeの良い部分/改善してほしい部分などを、笑顔で共有しあう、とてもいい会になりました!

まとめと今後

最後は、現在企画中の取り組みを紹介し、記念写真をして終了。

freee部は、今回の発表やアンケート結果を踏まえ、今後も利用者同士でアウトプット、共有しあうイベントを実施していきます。

また、freeeと一緒に、freeeのプロダクト、ミッション、価値基準を広め、応援してくれる方は、ぜひfreee部の活動にご参加ください。freee部のページはこちら

最後に全員での記念写真も撮りました